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ホラ、そろそろ時間だぞ、ガンナー。
キッチリ、お衣装、身に着けろ。
そう、ムクレルなよ、ガンナー。
てめえのクジ運が悪いのを俺らのせいにするんじゃない。
まあ、ちょっとの間、辛抱しろ。
ハッ、おまえ、なかなか別嬪ウサちゃんじゃないか。
これなら、オスウサギどももイチコロだ。
リボンもなかなか似合ってるぞ、ガンナー。
…何が悲しゅうて、こんなコッパズカシイ格好をせにゃならんのかって?
オイオイ、わかってるだろ?
サカッてるオスウサギを集めるにゃ、これが一番いい方法なんだよ。
カワイコバニーチャンの誘惑がな。
…ようし、ガンナー、デートの時間だ。
ルーファス、ガンナーにフェロモンガス、ぶっかけろ。
全員、持ち場についてくれ。
打ち合わせどおり、Xポイントのオトリ(ガンナー)を中心に、
Aポイントにシュースターとホートン。
Bポイントにアーネスト、ペインズ。
奴さんがガンナーに釣られて出てきたら、
ルーファスが退路をふさげ。
麻酔銃をぶっぱなす合図は俺がする。
ホラ、さっさと持ち場につけ、ガンナー。
もちっと、色っぽくシッポを振れ。
この作戦の成否はおまえの魅力にかかってるんだからな。
ああ、心配するなって。
おまえが孕まされる前に、始末つけてやるよ。
…ま、できる限りな。
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●ラストの台詞、当初は「××を掘られるまえに」だったんですが、品なさすぎるので却下。(苦笑) ●臨時ウサギ狩りハンター(っていうかオトリ)の「ハンス・ガンナー」。強面でヤブ睨みの28歳。近眼でいつもはメガネ。 本業は鉱山技師。身長205センチ。NBA選手並にでかい。耳もでかく、片方ずつ動かせるのがチャームポインツ。 ●ウサギといってもただのウサギではなく、オスの場合は体高2.5メートル(耳は含まず)、その門歯はダイヤ原石をも噛み砕く「アストロウサギ」。(またベタな名前を…苦笑)ウサギに似た生き物ということで、こういう名称。 ●アストロウサギは鉱物を食う宇宙生物ですが、なぜか今年は異常大発生。 餌を求めてレジェナイト鉱山に大挙して、手当たり次第にレアな鉱物を食い散らし、鉱山は甚大な被害を被る。 ●従業員も給料カットされ、閉山の危機迫る。極めて深刻事態。 ●アストロウサギは異常に敏捷な上、相当、凶悪かつ用心深い生き物でして、ちょっとやそっとじゃ退治できず。 赤字経営状態なので、報酬が高額なプロハンターチームを雇う資金もない。 ボロボロの経営首脳陣は従業員から対策案を大募集。 ●で、ヤケクソ気味に鉱夫たちから発案されたのが「オトリラブラブ大作戦」。 作戦コードネームは「プロジェクト・ウォーダアイレン」。我的愛人計画。 鉱山中の人間がラブラブ大作戦の概要を知っているので暗号名をつけても意味はないのだが、なんとなくカッコいいので、まあ一応。 ●以下、作戦内容。 まず、魅力たっぷりなオトリ(フェロモンビンビンなメスウサ)を配置。 発情したオスウサどもが、ソレにつられてやってくる。 片端から麻酔銃で一網打尽。 以上。 ●本物のメスウサギをオトリにすれば一番、いいのだが、残念ながら作戦時までに手に入らなかったため フェロモンガスをぶっかけて着ぐるみを着込んだ人間がオトリになることに。 やつらは生体にしか興味を示さないため、模型などでは駄目なのだ。 ●着ぐるみには簡単な光学迷彩の一種が施され、アストロウサギの目にはホンモノのカワイコちゃんに見える(はず)という寸法。 ●リボンにまったく意味はないのだが、「なんとなく男ウサギ心に訴えるものがあるかも知れない」という理由で装着。 社員食堂のお姉さんが作成。いわば、願掛けお守りのようなものです。 ●作戦の実行部隊は射撃経験がある従業員の寄せ集めチーム。責任指揮者は鉱山技師リーダーのグラント氏(47歳)。 語ってるのはこの方です。 ●で、誰が肝心のオトリになるかだが、当然、誰しも嫌がったため、くじ引き選考。 運悪く大当たりだったのが、ガンナー。(笑) ●オトリの着ぐるみには特殊反射金属で加工が施されているので、仲間が撃った弾(ホーミング麻酔弾)が当たる心配はありません。 でも、他の心配が…。一気に10匹くらい押し寄せてきたら、総勢5人の狙撃部隊では対応しきれないよなあ…ああ、ガンナー、気の毒だ…(あわわ) ●ちなみにこの作戦が成功した暁には、捕獲した色男ウサギをオトリに「対メスウサギ版オトリ作戦」が決行予定。 こっちのコードネームは「プロジェクト・マイネリーベ」。(笑) …気が狂ったように設定。ここまで読んだ人、すごい。マンガにしたかったッス、コレ。 |
●Photoshop5.0使用● |
●こないだ更新した「BIRD MOON」と対な感じで描いてたベタ塗り絵があったのですが、それをいつもの塗りにリメイクしました。月シリーズ? ●最近、どんどん彩度が低い絵が好きになってきて、渋め指向。完成してから二週間ほど寝かせておいて、時々眺めて修正を噛ませていました。描いた直後の熱が冷めてくると、アラがどんどん見えてくるので、寝かせておくのは、自分のためにとてもいいような気が。構図的にシンプルな絵ですが、塗りコミはネッチリとやってます。 ●イロイロと実験。描線のタッチはキライじゃないです。っていうか、おもしろかったので追求予定。(笑) しかし、この絵、プリントアウトしてみたら、赤がでなくてガックリ。 モニタそのままのRGB色が出せるプリンターってないものか。(ムリ) ●ちなみにガンナーのデコとハナの色が違うのは、半透明バンソコです。 |