影の都



全ては真の影である




ロジャー・ゼラズニイのSF小説に真世界(アンバー)シリーズという多重世界モノがあるのです。
掃除してて文庫本(ハヤカワ文庫SFから第一部のみ邦訳。全5巻)を発見。
懐かしくなって、つい、キャラを描いてしまいました。
声を大にしておススメはしませんが、自分は結構好きな小説でした。

すべての世界は真の世界であるアンバーの影のひとつに過ぎない。
真の世界アンバーの王権を巡って、12人の王子王女が互いの腹を探り合い、骨肉の争いを繰り広げる。
争いの果て、アンバーの存在自体に危機が訪れる…みたいな話だったと思う。
要するに、一番重要な世界であるアンバーの支配権を争っての猛烈兄弟ゲンカ話かと。

第一部の主人公「コーウィン」をイメージして、落書き。
黒髪、黒と銀で身を固めたアンバーの第五王子。喉元には銀の薔薇。
どなたか「無駄にかっこいい」と評されてた方がいましたが、そのとおりかと。(笑)
しかし、その言動はというと、抜け目がないようでいて、やたらとドジ踏む上、シスコン。
女にもすぐにだまされる。そして、プラナリア並みの肉体再生能力。ああ、カチョイイ。(笑)

…ところで、中年男を王子って呼ぶのに、なんだか抵抗を感じるのは、自分だけっすか?


Photoshop5.0使用2002.Aug

好き勝手に描ける時は、ガスガスと速筆で仕上げてしまいます。
下書きなして一気に。
ここまで塗るつもりじゃなかったんですが…

「薔薇の荘園」を描いて以降、色の宝石箱嗜好というか、混ぜまくるのも楽しくて。
うまく色が溶け合った時は嬉しいです。

 質問があったので、おまけ
残念ながらアンバーシリーズ邦訳は品切れです。
今、入手しやすい 原書は The Great Book of Amber: The Complete...
邦訳されてない第二部を含め、全10冊を一冊にまとめた無茶な本。電話帳並みの無削除コンプリート版。
しかし、短編6本は未収録。「コンプリート本なら載せとけー」と怒鳴りたい。