ありあけ



「ありあけの月が空に出で」

「つみとがのしるし
天にあらはれ」

そうだな
それが人生ってやつかもな




詩集なんてろくに読まんのですが、萩原朔太郎と上田敏の訳詩集のイメージ喚起力は強烈でして、読むとメラメラと絵が描きたくなるためパソコン脇に常備。この絵もお世話になりました。

オリジナル「水上九龍」の主人公、ワーウルフハンターのヤナギハラ ヨシミツ君。
倒錯性向、自信過剰の露出男なので
、描くのはエライ楽しいです。(笑)

しかし、腹が冷えそうだ、ヤナギハラ。
関係ないですが、最近の自分、ステテコ愛用中。実家で風邪ダウンした時に寒さがミエに勝ったため、父親のを借りて着用したところ、あまりの快適さに脱げなくなってしまい以後愛用。こうして人は、どんどんオッサン化していくのか…

後ろに、ゴミの山みたいにそびえているのは、水上高層都市「九龍」の中心部。上のほうは歓楽街、中間が一般居住区で、下部は無法の水没迷宮スラム状態。人狼やら巨大節足動物やら、訳わからん生物も巣食ってたり。

Photoshop5.0使用2003.Feb
たまには背景を書き込もうと思っていたので、それに合わせて、キャラのタッチも細かめに、硬めの水彩 (というか油絵のツユダク塗り)なタッチでキシキシと描いてみました。

ザクザクと描きかけてる状態が下図。最終的に完成図のようなタッチにしていくんですが、最初は油彩風の速筆で描いていくのが常道。

この状態は手が入ってない分、骨っぽさが残ってて個人的には気にいってたり。


ここまでで30分くらい。キャラはさっさと描いたのですが、背景は「あーでもない、こーでもない」と描き直しまくったあげく、放置。結局、絵が完成するまで一ヶ月くらいかかってしまいました。熟成。