僕は日雇い労働者。
西九龍地区あたりで暮してる。

ねぐらへの帰り道、廃墟の階段から落っこちて、脳天激打、全身打撲。
ボーっとして転がってたら、通りすがりのオッサンに身ぐるみはがされ、襲われた。

「もう、オレ、ダメかも」とか思っていたら、巡回中の自警団に助けてもらえて、
素っ裸のまま、ピーポー船で病院に運ばれた。カッコ悪い。

体の方は大したことなくて幸いだったが(自警団のひと、アリガトウ)
先生に名前と年を聞かれたんで「マリリン・モンロー、22歳」って答えたら
即座に入院させられた。

だが、事実、僕の名前は「マリリン・モンロー」だ。
確かに頭を強く打ったけど、どうにかなっちゃったわけじゃない。

昔、両親がまだ健在な頃、「どうしてこんな名前をつけたんだ、コン畜生」と
食ってかかったら、「名前をつけてもらっただけでも、ありがたいと思え。
産んでもらっただけでも感謝しろ。」と逆に怒鳴られた。
なんというか、納得いかない。

それはともかく、身分証明がないために、僕はここから出してもらえない。
脱走を図ってみたものの、再び階段から落っこちて、今度は割と重症だ。

先生、信じてください。僕の脳は元気です。

…でも、三食昼寝つきだし、看護婦さんは襲ってきたりしない。
そう、考えたら、ここも、そんなに悪くない?








妙な名前をつけられたマリリン君。22歳。嫌がってる割には改名する意志はないらしいです。(^-^;

ワーウルフハンターのヤナギハラ君と同じ世界に住んでるニイチャン。

背中に背負ってるのは、生命維持装置。二度目に落ちたとき、割と派手に落っこちたらしいッス。点滴瓶の中身はブドウ糖だったり、鎮静剤だったり、人工血液だったり、醤油だったり、ソースだったり。

無料病院の特殊施設に放り込まれてしまいましたが、三食昼寝つきだし、なぜか豪腕ぞろいの看護婦さんたちも、(割と)優しいし「…ここもそんなに悪くないなあ」とか思いはじめている模様。

九龍地区は、水上高層建築スラムとでもいうべき場所。東西南北、4つの地域にわけられてて、マリリン君の住んでる西が比較的安全で、南が相当、物騒な危険地帯。

九龍地区は、もともと高層ビルが乱立する地域だったのですが、地震で地盤沈下を起こしたうえ、月の影響で重力異常が発生して、ほぼ水没。半分、水没した高層ビル群は捨て去られ、放置。

が、不法に住みついた人々が数世代に渡り、水面上に顔を出してる部分に橋や通路やらを張り巡らせた結果、現在の高層迷宮めいた姿になってます。

西九龍地区はワーウルフの出現確立が特Aランク。
でも、そのおかげで、自警団が巡回してて、他の地区に比べたら、治安がすこぶる良く住みやすいです。


うう〜水上廃墟とか考えると、ものごっつ、ココロときめくんですが。描きたいなあ…。長崎の軍艦島に行ってみたくて仕方ないです。最近、夢にも出てきたんですが、警備(謎)が強固で、上陸できず、島の周りをウロウロとボートで回ってる夢でした。切ない夢だな…。同僚に話したら、その晩、「島に上陸して、塩を探している夢」を見たそうで。…クッ、うらやましい。(苦笑)デモ、なぜ、塩…?


Painter5.0+Photoshop5.0使用

久しぶりに残業前に落書き。作業時間1時間ってとこ。描き終わり間際に、部長に呼び出されて、年俸交渉。

交渉の最中、「…それでも、君は本当にウチの社員か?」と、部長に言わせてしまうようなアホ発言をしてしまうが、なんとか契約続行、年俸アーップ。交渉成功? でも、仕事も増量。ギャー。

Photoshopのエアブラシでザッと線画を描いて、ペインターの水彩とチョークで仕上げ。オーソドックス。

形状のゆがみとか気にするようでは、大きな人にはなれないよ〜ということで、ゆがみまくりッス。イエイ(苦笑)


水上九龍へ