【NoN-Fiction Story!】
律「今日から私が小鳥さんをプロデュースします。」
小「わ、私ですかっ!?…プロデューサーさんの方がよか…」
律「…なにか言いました?」
小「い、いえ、な、なんでもないですっ!」
律「じゃあまず小鳥さんの目指すアイドル像を聞かせて下さい。」
小「うーん、私の目指すアイドル像ですか。やっぱり歌って踊れるって感じでしょうか?」
律「0点。」
小「え、ええっ!?」
律「そんなアイドル像はぶち壊して下さい。まわりと同じような事やっても小鳥さんじゃ
  太刀打ちできません。」
小「そ、そんなぁ〜。」
律「そこでです、小鳥さんならではの特色を打ち出せばいいんですよ。」
小「私の特色…ですか?」
律「ええ。」
小「やっぱり盗撮してみたり、盗聴してみたり…あっ!プロデューサーさんを尾行する
  って事も考えるとアイドル探偵って売り込みですねっ!」
律「………」
小「あ、あれ律子さん、そんな冷たい目で見ないで下さいよ〜。あ、そうだ!アイドルっぽく
  語尾に『ピヨ』をつけるピヨピヨ語で売り込むってのも……」
律「ちょっと小鳥さん、そこに正座!」
小「ピヨッ!?」
律「小鳥さん、あなた今何歳だと思ってるんですかっ!!もうちょっと年相応の行動をですね…」

…………………………
……………………
………………
…………
……

−−−1時間経過−−−
小「ピヨ……」
律「小鳥さん、ちゃんと話聞いてるんですか?」
小「は、はいっ!聞いてます聞いてます!でも律子さん。そろそろ足をくずしてもいいですか?
  私、もう足がしびれちゃってその……」
律「私の話をなんにも理解出来てなかったんですか?そんなだからですね……」

…………………………
……………………
………………
…………
……

−−−3時間経過−−−
律「ですからアイドル以前に大人としての自覚をですね……」
P「おーい律子。小鳥さんとうまく打ち解け……」

 俺の視界に入ってきたのは正座した駄目な大人を叱りつける律子の姿だった。

小「プ、プロデューサーさん……助けて……」
律「あ、プロデューサー。小鳥さんの言葉に耳を傾けちゃ駄目ですよ。甘えるだけで全然大人と
  しての自覚が皆無なんですから。」
P「まあまあ。一応初日なんだからそのくらいで勘弁してやれよ。」
小(プロデューサーさん……)
律「プロデューサーがそこまで言うのなら……小鳥さん、これに懲りたらちゃんとした行動を
  取って下さいよ。」

 言葉を発する事無くカクンカクン首を上下に振る小鳥さん。

小「プロデューサーさんありがとうございます。もしよろしければ今晩お食事でも……」
P「それは遠慮します。」
小「ええっ!?」
P「まあそのですね……先約がありましてね。」

 俺の横で頬を赤く染める律子。

小「そ、そんなぁ〜。」

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小「って夢を見たんですよ!こんな初夢酷いと思いません?」
P「はいはい。」
律「じゃあ今からでもそこに正座してみますか?」
小「あ、あの律子さん?目がなんかすわってるような……」




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