【Sweet Illusion】
春「えへへへー、りちゅこしゃーん♪」

 春香がベタベタと私にすり寄ってくる。どうしてこんな事になったかと言うと……

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……

春「おはようございます律子さん!」
律「おはよう春香ってうわっ!目の隈凄い事になってるわよ?」
春「そのー昨日つい料理のレシピ考えるのに夢中になって徹夜しちゃって……」
律「まあ私もよくデータをまとめたりレポートをまとめたりで徹夜するから人の事は
  口酸っぱくは言えないけど程々にしておきなさいよ。」
春「はーい。それでですねーそのレシピを元に朝早くからケーキ作っちゃったんですけど
  律子さんどうです?」

 実は最近ちょっと太ってきたかな?と言う自覚はある。自覚はあるが……

律「少しくらいならね。」
春「そうですよねっ!じゃあ急いでケーキ切りますね♪」
律「じゃあ私は飲み物を…春香は紅茶でいい?」
春「あったかいのがいいですっ!それとミルクお願いします♪」
律「はいはい。」

 春香がケーキを切っている間に私は給湯室でやかんでお湯を沸かし、
 来客用の紅茶パックをカップに入れてお湯を注いで運んで行く。

律「はい春香。ミルクは入れずにおいとくわよ。」
春「はーい。じゃあいただきまーす♪」

 春香が用意していたケーキはスポンジケーキだった。切り口からドライフルーツが
 いくつも顔を覗かせている。フォークで少し切り取って口の中に放り込んでみるが、

律「ねえ春香、ちょっとブランデーの香り強過ぎない?分量を間違えてない?」
春「……なぁんですかぁ〜?」
律「だからブランデーの香りが……」

 私は春香の変化に気づいていなかった。これが全ての敗因だったに違いない。

春「えへへへー、りちゅこしゃーん♪」

 春香が私にすり寄ってきたかと思うといきなり私に抱き付いてくる。

律「ちょっとは、春香!いきなりな、何を……んむっ!!」

 春香が抱き付いてきたと思ったらわ、私にキ、キスを………

春「りちゅこしゃんぷえおりゅーしゃーしゃんとろーらんれすか?」
律「は、春香、やめてってば!お酒臭いし…わ、わ、私のファーストキス……」
春「はれ?ぷろりゅーしゃーしゃんときしゅまららったんれすか〜。」
律「やめてってば!!」

 私は春香を突き飛ばそうとしたが手に力が入らない。それどころか足にも力が
 入らなくてふにゃふにゃとへたりこむ。

律「は、はれ?」

 身体中に力が入らない。それに妙に身体がフワフワする。

春「りちゅこしゃんろーしたんれしゅか?」
律「か、かりゃりゃにちかりゃぎゃ………」
春「りちゃこしゃーん♪」
律「ら、らめっ!」

…………………………
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………………
…………
……

P「こうして律子は春香に襲われてあんな事やこんな事を……」
律「ふーん。プロデューサーって段々小鳥さんの領域に近づいてきましたね。」
P「ピ、ピヨッ!?」
律「『ピ、ピヨッ!?』じゃないっ!!」

 スパーン!

P「ギャーッス!」
律「まったく懲りない人なんだから……」




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