【murmur twins】

亜「律っちゃん、律っちゃん、見て見て〜!」
律「何よ、亜美一体……ってあ、亜美!?」

社「久しぶりの登場だが、諸君は覚えてるかね?社長の高木だ。
  何やら双海くんの姿がいつもより成長してるように見えるのだが私の気のせいかね?
  お、おいキミ、どこへ行くのかね?」

亜「んっふっふ〜。凄いでしょ〜、律っちゃんよりおっぱいおっきくなったよ〜☆」
律「って言うか亜美、あんたなんでそんな姿に?」

 私は亜美の姿を見て目が点になった。身長は私と同じくらいにまで成長して胸は
 あずささん並の大きさにまで成長していた。

亜「今日は亜美達の誕生日でしょ?おっぱい大きくなりたいって願い事を枕の下に入れて
  寝たらおっきくなってたの。おっぱいって結構重いね〜。」
律「おっきくって………ちょっとはおかしいと思わないの?」
亜「きっと〜、神様が亜美達の願いをかなえてくれたんだYO!」
律「……ちょっと待って。今『亜美達』って言ったわよね?真美は?真美はどうしたの?」
亜「それがねー真美ったら恥ずかしがってほら、あそこの陰に隠れてるでしょ?」

 柱の陰からこっそりと顔を覗かしてるのは…真美?髪が肩まで伸びているのでいつもよりも
 大人っぽく見えた。

律「真美、ちょっとこっちに来なさい。」
真「ヤダ。恥ずかしいもん………」
律「いいからこっちにく……えええええええっ!!」

 私は無理やり真美を引っ張った時に真美の胸を見てしまった。

律「あ、あ、あ……」
真「だからヤダって言ったのにぃ……」
亜「すっごいでしょ〜?亜美も真美くらいおっきくなりたかったな〜。」

 大きいなんてもんじゃなかった。たぶんF、いえGカップくらいは軽くありそう。

真「こんな姿にーちゃんに見られたら……」
P「おっはよ〜。」

 空気読みなさい!この馬鹿プロデューサー!!

亜「にーちゃんおっはよ〜ん。」
P「おっ!亜美、今日も元気……元気……律子、この子誰?」
律「亜美ですよ。そしてそこで必死になって隠れようとしてるのは真美。」
P「な、なんだって〜〜〜!!」

…………………………
……………………
………………
…………
……

P「とりあえず状況は分かった。」
亜「亜美ね〜身体が大人になったからこれから仕事バリバリ頑張っちゃうよ!」
律「そうはいかないでしょ!急に身体が成長しましたってファンに説明出来る
  わけないじゃない。」
真「真美、こんな姿でみんなの前に出れないよぉ……」
P「ふむ、どうしたもんかな。」
律「ところで2人とも。気になったんだけど…ブラジャーはしてるの?」
亜「私はママのでぴったしだったから大丈夫だよん。」
真「………………………」
P「ま、まさか………」
律「真美、もしかして……ノーブラ?」
真「………コクリ。」

 ぶぱぁっ!!プロデューサーが盛大に鼻血を吹きだして倒れる。
 まあこんな刺激的なのは美希の抱き付き以上よね。

亜「あー、にーちゃん鼻血出して倒れた〜。亜美達の身体、えちぃな目でみたんでしょ〜?」

 前かがみになってプロデューサーに話しかける亜美。そのポーズのせいで余計胸を強調する
 ことになり……

P「あっ、亜美!た、頼むからそれ以上こ、こっち向くな!」
亜「ヤ〜ダ〜。折角おっぱいおっきくなったんだもん。にーちゃんをいーっぱいゆーわくしちゃう
  んだもんねー。んっふっふ〜☆」

 ぶぷ〜〜〜〜!!鼻血が噴水のようだ。

律「あんたたち、ちょっとこっちきなさい。」
真「う、うん。」
亜「え〜?もっとにーちゃんゆーわくするの〜。」
律「いいからこっちくるっ!!」

 私は亜美と真美を会議室に放り込む。

亜「ひどいよ律っちゃん!せーっかくにーちゃんを亜美のおっぱいでゆーわく出来たのに〜。」
真「律っちゃん、ありがと。」

 うーん、双子でも成長するとこうも性格が変わるものなの?

律「ところであんたたち、これからどうする気なの?」
亜「うーん……ゲームして遊ぶ〜。」
真「真美にあうお洋服一緒買いに行って欲しー。」
律「そうじゃなくて仕事よ!仕事!!」
亜「ふつーにやればいいんじゃないの?」
真「真美はー、写真撮影とかじゃなきゃいいかなー。」
律「だーかーらー!急にあんたたちが大きくなってTV出たりしたら大スキャンダルでしょ!」
亜「すきゃんだる?亜美、サンダルなんか履いてないよ?」
真「亜美違うよ、キャミソールの事だよ!」
律「どっちもちがーう!!はぁ……はぁ……」
亜「律っちゃんだいじょーぶ?」
真「なんか疲れてない?」
律「あんたたちの所為でしょうがっ!!」

 まったく身体だけ成長して頭の中はまったく成長してないんだから。

律「どうやったら元に戻れるか考えてみなさいって言ってるの!!」
亜「ヤーダー。亜美このまんまがいい〜。」
真「枕の下に元に戻りたいって願い事いれればいーの?」

 亜美と真美の間に大きな意識のズレが生じていた。

亜「ふーんだ!真美はいーよね。おっきくなったらそんなおっぱいになるんだし。」
真「でも元に戻んなきゃみんなの前で歌えないよ?」
亜「そんなの知らないもーん。せーっかくおっぱい大きくなったんだからぱふぱふとか
  やってみたいよ〜。」
律「いい加減にしなさいっ!!さっきから聞いていれば自分の事ばかり。少しは
  心配してる人もいるって思わないの!!」
亜「律っちゃん……」
真「ごめんなさい……」

 コンコン。

P「失礼するぞ。」
律「プロデューサー……」
亜「にーちゃん……」
P「話は聞いてた。律子はお前たちが心配だから口をすっぱくして言ってるんだぞ。」
真「そーだよね……」
亜「じゃあ……にーちゃんが亜美とデートしてくれたら元にもどるー。」
真「あー、ずるいー。じゃあ真美もにーちゃんがデートしてくれたら元にもどるー。」
律「あらあら、おモテになりますねプロデューサー。」

 気のせいか律子の声に棘がまじってるような……

亜「じゃあこうしよー。今から亜美とデートしてー、お昼から真美とデート。
  夕方になったら律っちゃんとデートでどう?」
真「さんせーい♪」
律「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!なんで私がプロデューサーなんかと……」
P「………orz」
律「ああっ!そういう意味なんかじゃなくって……」
亜「あー、もしかして律っちゃんにーちゃんとデートすんの恥ずかしいんだー。」
真「デートくらいしたって減らないのに〜。」
律「減るのっ!!」
P「いいんだ、いいんだ……どうせ俺なんて……」
亜「いーけないんだーいけないんだー♪」
真「律っちゃんがいーじめたー♪」
律「わ、わかったわよっ!デートすればいいんでしょっ!デートすればっ!!」
P「よっしゃあ!!」

…………………………
……………………
………………
…………
……

P「それで俺は律子とラブホテルに行って………」
律「……プロデューサー、さっきから何楽しい事をノートに書いてるんですか?」

 背後から聞こえてはいけない声が聞こえてしまった。

P「こ、こ、こ、これは律子さん。今日も御機嫌麗しゅう………」
律「そんな訳あるかーーーー!!!」

 スパーーン!!

P「ゲフゥッ!!」
律「あなたはなんでそう言う事ばかりやってるんですかっ!!」

 スパーーン!!スパパーン!!

P「や、やめっ………ぐふっ!!」
律「まったくもうっ!!」

 律子は俺をしばくだけしばくと自分の席に戻って行った。
 その物陰で……

亜「律っちゃんってにーちゃんにきびしーよね?」
真「もしかして律っちゃん、にーちゃんのこと好きなんじゃないかな?ほら、ガッコーで
  男子がスカートめくってアピってるみたいに。」
亜「そーかも。来月律っちゃんの誕生日あるし、にーちゃんとデート出来るようにしてみよっか。」
真「それ、おもしろそ〜。映画行って〜食事して〜夕陽の見える公園で2人は徐々に近づいて…」
亜&真「んっふっふ〜☆」





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