【CAN'T STOP FALLIN' IN LOVE】

P「律子、俺と付き合ってくれないか?」
律「なにか買い物ですか?」

 唐突なプロデューサーの一言で一瞬ドキリとしてしまう。

P「いや、そのだな…ちょっと買い物とかじゃなくて……」
律「は、はぁ。」
P「単刀直入に言う。俺の彼女になってくれ!」
律「……………へっ?」

 彼女?彼女って…………

P「駄目か?」
律「いえ、駄目って事じゃなくてその……」
P「俺はもう律子の事しか考えられないんだ。律子が必要なんだ!」
律「プ、プロデューサー、私の事からかってるんじゃないですか?なんで
  いきなりそんな……………」
P「だって好きなものは好きなんだからしょうがないだろ?家にいても
  仕事中でも律子の事が気になって気になって仕方ないんだ。」
 
 プロデューサーの純粋な好意が心に染み渡ってくる。でも………

律「私なんかじゃプロデューサーにつりあわないと思うの。」
P「律子、勝手に決めるな!俺は……俺はもうお前しか見えないんだ!」

 ぐいっとプロデューサーに引き寄せられる。こんなライトノベルみたいな
 事がまさか自分の身に起きるなんて……

P「律子……」

 唇を奪われてしまう。でも逆らえないし……そんなに嫌じゃない。
 私は本能的にそっと目を閉じた。

 まさに衝撃だった。プロデューサーが触れた途端電気が身体中駆け巡ると
 言うか、もう何も考えられない状態だった。

 そして今、ただ抱き締められているだけなのになんでこんなにも安堵する
 のかしら?
 恋愛に興味はない。周りにはそう言ってきたが予想以上の幸福感というか
 至福感というか………まさに堕落してしまいそう。
 心臓はドキドキなりっぱなし。このままだと私はどうなっちゃうの?

律「い、いやっ!」

 怖い、怖い、私はそんな感情からついプロデューサーを突き飛ばして
 しまった。

P「律子、俺じゃ……駄目なのか?」
律「そ、そうじゃない!そうじゃないけど……少し私にも考える時間を
  ちょうだい。」
P「…そうだな。いきなりこんな事してすまなかった。」

 恋愛候補生、私の恋はひょんなことから始まったばかり。
 アイドルと恋愛どう両立していくのかしら?





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