【悪ガキ幼稚園】

P「なんだと!?」

 目の前に律子がいるにも関わらず俺が嘆くにはしっかりとした理由がある。
 なにせ全てが縮んだ律子がいるのだからな。

律「何よ……」
P「なんでこんな事になっちゃったんだ……」
律「そんな事言われても私もわからないわよ。起きたらこんな体になってたんだもん。」

 見た目は小学6年生か中学1年生かというような……まあ亜美・真美みたいな
 背格好、もちろんふくよかなりっぱい、りちりの面影もない。

千「…ふふっ。」

 ヤメロ千早。今の律子の胸と自分の胸を比較して勝ち誇るのは。

亜「あれ?この子だ〜れ?律っちゃんっぽいけど。」
真「律っちゃんはもっと胸がボヨヨ〜ンとしてておしりプリンプリンだもんね〜。」
律「悪かったわね、全て縮んで。」
亜「ええっ!!本当に律っちゃんなの〜!」
真「律っちゃん若返った〜☆」
律「私は元々若いですっ!!」
P「そういう問題じゃないだろ。」
律「じゃあどういえばいいんですかっ!」
P「まったくああ言えばこう言うんだから……」

 なんかもううるさいのがまた1人増えたといった感じだ。

亜「本当にペッタンになってるね〜。」
真「ホント!?」

 ペタペタペタペタ。

律「あ・ん・た・た・ち・ね〜〜!!」
亜「わっ!律っちゃんが怒った〜!」
真「にっげろ〜!」
律「待ちなさい!!」

 ドタドタドタドタ。
 必死になって追いかける律子だがいつもの勢いがまったくない。そりゃそうか、
 体が若返ってるんだもんな。そして体力も………

律「はぁ……はぁ……なんであの子達こんな速いのよ……はぁ…はぁ…」
亜「あれ?律っちゃんこんな遅かったっけ?」
真「違うよ亜美。真美たちが速くなったんだよ!」
P「律子、もう諦めろ。今のままのお前ではあの2人に追い付くのは無理だ。」
律「そんな訳ない!見てなさい!!」

 火に油とはよく言ったものだ。この事によって若律子は猛トレーニングを開始した。
 そして昼食時。

律「絶対あの2人を見返してやるんだから!!」
P「おいおい、過度のトレーニングは体を痛めるだけだぞ?」
律「ほっといて下さい!あ、このニンジン私の代わりに食べちゃって下さい。」
P「は?これは律子のお弁当だろ?ちゃんと食べなきゃなあ。」
律「いえ、今日はニンジンを食べる気分じゃないだけなんです。」
P「おいおい、好き嫌いしてると大きくなれないぞ?」
律「何いってるんですか!まるで私が好き嫌い言ってるように聞こえるじゃないですか!」
P「だってそうだろう?」
律「私はプロデューサーが栄養不足だろうと見越してニンジンをお渡ししたんです。」
P「またまた〜。」
律「プロデューサーは私の言うこと信じられないんですか?」

 急に泣き出す律子。

P「お、おいちょっと泣きやんでくれよ……」
律「じゃあ食べて下さいよ。」
P「わかったよ……って嘘泣きか!」
律「どうせ私子供ですから。」

 なんか亜美・真美が増えたって感じがしてきたぞ。やれやれだ。

−−−翌日−−−
亜「にーちゃん、にーちゃん。」
P「なんだ?」
真「律っちゃんどこ〜?」
P「もう来てるんじゃないのか?」
亜「あれ?もう来てるんだ。じゃあ真美、律っちゃん探そ〜。」
真「そうだね。」

 日増しに律子に近づいていく亜美・真美たち。変なことが起きなきゃいいがな…

律「あ、亜美、真美おはよ〜。」
亜「律っちゃん、律っちゃん、今日なにする〜?」
真「今日はゲームやろうよ〜。」
律「とりあえず公園で歌のレッスンしましょ。」
亜「え〜?みんなの前で歌うの恥ずかしいよ〜。」
真「真美もやだな〜。」
律「ほら、プロデューサーにお菓子買って貰えるかもしれないわよ?」
亜「それだったらやる〜。」
真「という訳でにーちゃんよろしく〜。」
P「は?なんで俺?」
律「プロデューサー、買ってくれないの?」
亜「にーちゃん買って買って買って〜!」
真「真美たちの事大事じゃないの?」

 なんという3人の連携プレイ。俺はどうすればいいんだよ……

律「じゃあ早く公園行きましょ。」
亜「は〜い。」
真「律っちゃん待ってよ〜。」

−−−公園−−−
亜「あ、あそこに可愛い猫がいるよ!」
真「オスかな〜?メスかな〜?」
亜「そんな時はひっくり返してみればわかるよ。」
律「そう?じゃあひっくり返すわよ〜。」

 完全に溶け込んでる……何が彼女をここまで変えてしまったんだ?
 とよく見るとなんか亜美と真美がぼそぼそと話してるな。 

真「亜美、うまくいったね〜。」
亜「パパの部屋に律っちゃんが亜美たちみたいになる薬があるなんて思わなかった
  もんね〜。」
真「このまま律っちゃんと楽しいことし放題だね☆」
亜「んっふっふ〜☆」

 ……おいおい、こいつら……

P「もうちょっと詳しく教えて貰おうかな。」
亜「にっ、にーちゃん……」
真「なんかまずそうな予感……」

…………………………
……………………
………………
…………
……

P「この薬で元に戻るんだな?」
亜「う、うん……」

 事務所に戻って2人は俺からきついゲンコをくらい、律子を元に戻すように別の薬を
 用意した。

真「これで律っちゃん、元に戻る…はずだよ。」
P「お前ら嘘ついてないよな?」
亜「嘘じゃないもん。」
P「よーし、律子。このジュースを飲んでごらん。」
律「これを飲むの?」
P「ああ、おいしいジュースだよ。」
律「本当かしら?」

 コクコク……徐々に飲み干していく律子。

律「ふぇ?」

 コップを床に落とし、みるみると体が大きくなっていく律子。と言う事は……
 ビリビリッ。

律「ええっ!?ちょ、ちょっと何よ!これ!!」
亜「律っちゃんのおっぱいおっき〜。」
真「おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
P「おお!!」

 俺の目は完全に律子に釘付けになった。
 なんというふくよかな胸、立派なおしり。いやあ眼福眼福。

律「あ・ん・た・た・ち・ね〜〜!」
P「いや、話せばわかる!話せば……」
律「問答無用!!」

 ガスッ!!ドスッ!!

P「ギャーーーーッス!!」

 ガクリ。

律「あんたたちも覚悟しなさい!」
亜「真美。つまり…」
真「にっげろ〜〜!」
律「コラーーー!!待ちなさ〜〜い!!」

おしまい。





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