コーヒー

ある晴れた昼下がり。私は事務所の台所に立っていた。

彼はなんかだらしなくて頼りなさそうだったがみるみる
頭角を現せて私の心を鷲掴みにした。

コーヒーが大好きでたまに私にケーキを差し入れしてくれたりと
つかみどころがよくわからない性格だけど……
でも何故かみんなに慕われている不思議な男性。
別に好きって訳じゃないわよ。でも嫌いにもなれない。

まあいつも私がお小言落とすんですけどね。ふふっ。

本当よく伝票処理間違うんですから。そのたびに私がお小言を
落す、なんかもう765プロの名物みたいなものかしら?
一応客先の受けもいいらしく、よく電話もかかってくる。

頼りになるんだけど頼りにはしたくない。そんな男性だ。
そろそろかしら?私の特製コーヒー、御馳走してあげるの。
























社長「おう、律子君。気が利くねぇ。」




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