QMA

律「アケミ、ユミ、お待たせ。」
ア「律子遅いよ〜。」
律「ごめんごめん。そういえばユミ、彼とはどう?」
ユ「え?うん、仲いいよ。」
律「そうよかったわ。で、今日はどこ行くの?」
ア「言ったでしょ?ゲーセンに新しいゲーム入ったからやりに行こうって。」
ユ「クイズマジカルアカデミーって言うクイズゲームなんだって。」
律「ふむふむ。」

−−−ゲーセンにて−−−
律「へ〜、これがその噂のゲームね。」

 小さめなゲームセンターだったが4席全部埋まっているようだった。

律「これがパンフレットね。」

 ふと目を通すとオンラインで接続する対戦型クイズゲームだとわかった。

律「アケミかユミ、このコンマイのf-ammusmentカードって持ってるの?」
ア「ううん。」
ユ「持ってないよ。」
律「しょうがないなぁ。じゃあ二人とも並んでて。私カード買って来るわ。」
ア「うん、わかった。」

 カードを買いに動いた私は尻文字Dと言うカーレースゲームで熱中している
 とある人物を見つけた。

律「こらっ!田辺!こんなとこでなにしてるの!!」
田「ゲッ!秋月かよ。いいじゃん学校帰りにゲーセン寄ったって。そう言う
  秋月だって来てるじゃん。」
律「う!ま、まあそうだけど…あっ!もう次のレース始まるわよ!」
田「おっしゃ!次こそ1位取って見せるぜ!」
律「ちゃんと宿題もやっときなさいよ。」
田「わかってるよ。こんなとこまで委員長やらなくてもいいじゃん。」

 なんかブツブツ言ってる田辺を置いて私はカードを購入してアケミとユミの
 所へ戻った。田辺の件は…とりあえず黙っておこう。

ア「律子遅かったじゃない。」
ユ「律っちゃんなんかあったの?」
律「ああ、ちょっとカード売っているとこ探しちゃってね。」
ア「あっ、空いたよ!」

 無理無理長椅子に座る私達。

律「じゃあ早速始めるわよ。」

 カードを筐体の画面下のカードスロットに差し込む。

ゲ「あなたのお名前は?」

 メッセージと共に眼鏡をかけたキャラクターが話しかけてくる。

律「名前どうする?」
ユ「どうしよっか?」

 するとアケミが勝手に画面をタッチしていく。

律「ちょっと、なんで私の名前なのよ!」
ア「まあまあいいじゃないの。」

 登録された名前は「リツコ」だった。

ゲ「暗証番号を入力して下さい。」
ユ「律っちゃん、番号だって。」
律「う〜ん……」

 私は悩んだ挙句、765プロからもじって「7650」とパスワードを入れる。

ゲ「生徒を選んで下さい。」

 画面には14人の名前が並んでいた。

律「どれにする?」

 とりあえず順番に画面にタッチしていく。

ア「もうこれしかないんじゃない?」

 そう言ってアケミはクララという三つ編みで眼鏡をかけた娘を選んだ。

ユ「なんか律っちゃんみたいだね。」
律「そうかな?確かに私も三つ編みだけどね。」
ア「賢者を目指すゲームね。まず予習って言われたね。」
律「ユミ何選ぶのかしら?」
ユ「う〜ん……やっぱり芸能かなぁ?」

−−−そんなこんなで決勝戦−−−
律「あぁもうなんでこんなひっかけ問題ばかりなのかしら!」
ア「まあまあ律子、そんなに熱くならないでよ。」
ユ「でもスクランブルエッグの動画は酷かったよね。4つとも最初同じだし。」
律「決勝はジャンルを自分で選べるのね。雑学よ!」
ア「あ、間違って芸能選んじゃった。」
律「な、なんてことを!!」
ユ「律っちゃんだって一応芸能人なんだし…」

−−−そして−−−
ゲ「優勝よ優勝!おめでとう!」

律「まっ、こんなもんね。」
ア「さすが律子。結構わかってるじゃん。」
ユ「律っちゃんがやりこめば簡単に賢者になれるんじゃないの?」

………………

律「プロデューサー、悪いけどちょっと付き合ってくれない?」
P「えっ!?(22時過ぎなのを確認して)こんな時間にか?」
律「ええ。ちょっと私1人だと心細くて…」
P「で、どこにだ?」
律「QMAのあるゲーセンよ。」




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