やよい軒

や「すみません律子さん、こんなこと頼んじゃって……」
律「いいから早く行ってらっしゃい。プロデューサー、くれぐれも
  やよいに危険な目にあわせないで下さいね。」
P「それは任せておけ。それが俺の仕事だからな。」
や「かすみ、コウジ、ちゃんとお留守番してるんだよ!」
か「おねーちゃん、撮影がんばってねー。」
コ「やよいおねーちゃん、おみやげおねがいねー。」
P「じゃあ律子、あと頼むな。」
や「律子さんお願いしますー。じゃあ行ってきまーっす☆」

 そう言ってプロデューサーとやよいは出かけていった。
 今、私は高槻家にいる。やよいがグラビア撮影で沖縄へ行っている間
 4人の面倒を見る事になった。
 (ぶっちゃけかすみとコウジしか名前知らないのでこの2人しか出ないけどね)

か「おねーちゃんがおいしいおかずの作り方のメモ置いていってくれたの。」
律「どれどれ?」

−−−おいしいビーフストロガノフの作り方−−−
1.「牛」、牛を使う。
2. 牛のお肉を、なんかね、味がついてるの。味つけるの。
3. なんかね、あんね、外できっと食べたら、食べた事があるはず。
4. なんかね、味が濃いからね、余り好みじゃない!!
5. あのねぇ、なんか、イメージ的にはテーブルとイスで、なんか、食べる様な感じでね。
6. つくるのはきっと焼いてると思われる。
7. なんかきっとオーブンとかにも入って・・。
8. あのさ、よくさ映画とかの釜とかにも入ってるかもしんないなって感じ。
9. わかんない、あっ、でもあれかも、シチューっぽいかも。

律「わかるかーー!!はぁ…しょうがないわね……とりあえず家からグリルパンとか
  持って来るわね。かすみちゃんとコウジくんも一緒に行く?」
か&コ「うん!」

 こうして今日の1日が始まったのある。(注:分岐有り)

−−−高槻邸(選択肢A)−−−
律「じゃあお好み焼き作るわよ〜。」
か「わ〜い♪」
コ「おこのみやきだーいすき☆」

 しっかりと温まったグリルパンに生地を流し込む。近所のスーパーで
 買って刻んだ材料をしっかりとトッピングしてキャベツを更に乗せる。

律「ここが難しいとこのなのよね。」

 大きな鉄板ではないのでどうしてもオムライス状になってしまうがそれでも
 私は器用に具を包み込むようにひっくり返す。

か「わ〜、おいしそ〜」
コ「まだできないの〜?」

 グリルパンの温度調整をいじりながら答える。

律「あと数分で出来るわよ。じゃあお皿用意しましょうか。」

 準備をしつつ出来たお好み焼きを更に取り分け、おたふくソースを塗り
 青海苔、紅生姜をパラパラと。

律「それじゃあ」
4人「いただきまーす☆」

 おいしそうにがっつく4人を見て妹、弟も結構いいものねと思いつつ
 やよいが羨ましいなと思った。

律「さてと、私もいただきますか。」

 結局食欲旺盛な子達に8枚のお好み焼きを焼かされ、元気一杯な子達の
 遊び相手になりとちょっとくたくたになりつつもお留守番は続き、時刻は
 もう17時を過ぎていた。

律「やよいのお父さん、お母さん結構遅いわね。」
か「ここの所こんなもんだよ?」
コ「さいきんおしごといそがしいみたいだもん。」
律「そうなの。」

 う〜んと私はちょっと思案して紙にちょこちょこっと書き込んだ。

律「みんな〜、注目!」

 なになに?と4人が律子の顔を見る。

律「今からお風呂タイムよ。あみだくじでお風呂に入る順番を決めま〜す。」

 4人はそれぞれ好きな場所に名前を書き込んでいく。
 そして最初は……

律「じゃあ最初はかすみちゃんね。」
か「私、一番にお風呂入るの初めてかも。」
律「一緒に律子お姉さんも入ってあげるからね。」

 そういってとある道具を持ちつつお風呂場へ向かう。

−−−風呂場にて−−−
律「じゃあかすみちゃん、シャンプーしますよ〜。」
か「私、シャンプーあんまり好きじゃない〜。目に入って痛いし。」
律「そんな事もあろうかと秘密兵器を用意しました。ジャーン!」

 私が取り出したものはシャンプーハットだった。

か「律子おねーちゃん、それなに?」
律「あ、これ知らないのね。これはねこうやって・・・・」

 かすみちゃんの頭にカポリとシャンプーハットをかぶせる。

律「はい、これでOKよ。」
か「なんか変な感じ〜。」
律「じゃあ早速シャンプーするわね。」

 シャカシャカシャカシャカ。

か「わ〜、全然目に染みないね〜。」
律「これがあればもう平気よ。」
か「おねーちゃんにお願いしてみよっと。」
律「やよいにシャンプーハット買ってもらうの?そんな事しなくても私が
  これあげるわよ。」
か「ホント!?律子おねーちゃんありがと〜☆」
律「いえいえ、どういたしまして。」

 シャカシャカシャカ。

か「律子おねーちゃん。」
律「なぁに、かすみちゃん。」
か「どうやったらそんなに大きなおっぱいになるの?」
律「ええっ!?」
か「ほら、おねーちゃんもそこまでおっぱい大きくないでしょ?
  私も律子おねーちゃんみたいに大きくなりたいな〜。」
律「そ、そうね……やよいもあと2〜3年したらもっと大きくなるわよ。
  やよいはご飯食べる時、好き嫌いないでしょ?」
か「うん。」
律「好き嫌いがあるとおっぱいは大きくならないからちゃんと食べる事。」
か「うん!私なんでも食べる!」
律「にんじんさんも?」
か「うん!」
律「ピーマンさんも?」
か「う、うん……」
律「ふふ。じゃあ今からお湯かけるわよ。」

 ザバ〜〜。

律「大丈夫よ。かすみちゃんだったらきっと大きくなれるわよ。」
か「ほんと?」
律「ええ。律子お姉ちゃんが絶対保証するわ。」
か「やった〜☆」
律「じゃあお風呂からあがりましょうか。」
か「うん☆」

 私はかすみちゃんをしっかりバスタオルで拭いてパジャマを着せ、
 自分の身体にバスタオルを巻いて居間に。次はコウジくんの番だ。

律「じゃあ次はコウ……」
や「あ、律子さんただいまですっ!!」
P「や、やあ……りつ……」
律「キャアアアアアアアアア!!」

 パチーン!!

 私の平手打ちが綺麗にプロデューサーの頬に決まり、思わず私は
 風呂場に駆けて行った。

P「なんで俺がこんな目に……」

−−−その後−−−
や「律子さん、今日は本当にありがとうございましたっ!!」
律「いいのよ。私も楽しかったし。」
か「律子おねーちゃん、また来てね〜」
コ「またおいしいおこのみやきつくりにきて〜」
律「はいはい。また今度ね。」
か&コ「やった〜☆」
P「じゃあな、やよい。」
や「はい!また明日でーっす☆」

………………
……………
…………
………
……

 プロデューサーはまだ頬を擦っている。

律「プロデューサーがいけないんですからねっ!」
P「そんなこと言われてもだなぁ……」

選択肢Aおしまい。







−−−高槻邸(選択肢B)−−−
律「グリルパンがあれば家庭でも簡単にお好み焼き作れるのよね〜。」

 私はせっせと準備をする。しかしいくら温度を高くしてもグリルパンが
 温まらない。

律「あれ?おかしいな……あら?電源入ってないじゃない。かすみちゃん、
  コンセント差してもらえる?」
か「律子おねーちゃん、もう差してるの……」
コ「あのね、おとーさんがねいつもおそとのじてんしゃこいでたよ?」
律「ま、まさか……」

 外で見た物は紛う事なき発電機付き自転車だった。

律「こ、これを漕ぐ訳?」
か「律子おねーちゃんがんばれー」
コ「がんがれー」
律「はぁ…文句言っててもしょうがないか。気が重いなぁ……」

 シャアアア

か「ひゃーははははは、マジで漕いでやんのコイツwww」
コ「バッカじゃね〜?こんなの信じるのかよwww」

 あまりの豹変ぶりに固まる私。

か「誰がそんなお好み焼きなんか食うかよwww」
コ「もっとマシな焼肉とかにしろよなwww」
律「か、かすみちゃん?コウジくん?」
か「やよいねーちゃんに近付く汚物は消毒だ!!」
コ「消毒だ!!」
律「ちょ、ちょっと!や、やめ!!!」

 かすみちゃんとコウジくんに塩を投げつけられる私。

律「もう!アンタたちいい加減にしなさい!!」
か「けっ!誰がお前みたいなクソ女の言う事聞くかよっ!」
コ「そうだそうだ!」
律「いいわ、とことんまで叩きのめしてあげるわ!」

−−−律っちゃんお説教タイム1時間経過−−−
律「大体ねー」
か「いちいちうるせーんだよ!!」
コ「俺達は自由なんだー!!」

−−−律っちゃんお説教タイム3時間経過−−−
律「ちょっとは目上の人の言う事をね……」
か「………」
コ「………」

−−−律っちゃんお説教タイム5時間経過−−−
律「いい?わかった?」
か「律子おねーちゃんごめんさい〜><」
コ「ぼくたちがわるかったです。ごめんなさい〜><」
律「調・教・完・了」


 やっぱり律っちゃんは強かった!頑張れ律っちゃん!!
 負けるな律っちゃん!世界は君の為にある!!(棒読み)

選択肢Bおしまい。




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