会社はワタシで廻ってる!?

伊「プロデューサー、オレンジジュースまだ〜?」

社長「おはよう諸君。こんな感じでもう6つ目だな。よくもまぁ
   ここまでネタが出るものだよ。これでコミケ等に一度も行った事
   ないとはいやはや。おっと余談が過ぎたようだな。」

P「おいおい、もう何杯目だ?お腹壊すぞ?」
伊「そんなこと言ったってノド渇いちゃったんだもの。アイドルが
  ノド駄目にしてもいいの?」
P「そりゃあまずいけど……」
伊「判ってるじゃない。ならとっととオレンジジュース持ってきなさーい!にひひっ♪」
P「仕方ないか。」

 ゴソゴソ…ゴソゴソ…

P「むぅ、困ったな。」
伊「どーしたのよ?」
P「オレンジジュースが切れたんだよ。」
伊「なら買ってくればいいじゃない。」
P「おいおい、伊織が『このメーカーのオレンジジュースじゃなきゃ嫌よ!』
  と言ったんじゃないか。この辺りでは売ってないだろ?」
伊「あ、そうね…あら〜、あるじゃな〜い。あ・そ・こ・に♪」
P「ん?どこだ?」

 伊織の指差す方を見るがどこにもオレンジジュースなんかない。

P「どこにもオレンジジュースなんかないじゃないか。」
伊「アンタ、ホント馬鹿ね〜。オレンジジュースなんか指差してないわよ。」
P「んん?」

 もう一度指差す方を見ると見慣れたえびふりゃーもといピンと跳ねた
 三つ網のおさげが見える。

P「もしかしてローs(ryもとい律子か?」
伊「そうよ。律子の家って商店なんでしょ?オレンジジュースくらい取り
  扱ってるでしょ。」
P「むぅ、そうだな。聞いてみるか。おーい、律子ー。」

 ペタペタペタペタ

律「なんです?プロデューサー?」
P「ああ、実はな」
伊「律子、アンタこのオレンジジュース売ってないの?」
律「は?私が売ってる訳ないじゃない。あ、そうか。待って、今聞いて
  みるから。」

 ピッポッパッ PrrrrPrrrr

伊「ほらね〜。やっぱり律子の方が察し、いいじゃない。」
P「そうだな。」
律「あ、もしもし。お父さん?あ、律子よ。実はK社のオレンジジュース
  が欲しいんだけどうちのお店で取り扱って…ある、わかったわ。ありがと。」

 ピッ。

律「あるそうよ。」
伊「にひひ〜♪じゃあとっとと買ってきなさ〜い!」
P「……俺がか?」
伊「他に誰がいるのよ!まさかこのかよわ〜い伊織ちゃんに買いに行けと
  でも言うのかしら〜?それともー」

 邪悪と言うか小悪魔的というか…とてももの言いたげな表情をしている。
 またいつもの悪い癖か、仕方ない。

P「はい、買いに行かさせて頂きます。」
伊「アンタわかってるじゃな〜い。にひひっ♪」
P「律子、悪いけど付き合って貰えるか?」
律「う〜ん、今ちょっと手が放せないのよね〜。後から追いかけるから先行ってて。」
P「じゃあ仕方ないか。行ってくるよ。」
伊「早くしなさいよ!」

−−−秋月商店−−−
P「むぅ…まさに雑貨屋風のお店だな。それにしても思ったより遠くないもんだな。
  徒歩20分といったところか。」

  そう、俺は事務所から歩いて秋月商店まで来たのだ。

P「さてと、まずは連絡が取れてるかどうか律子に確認を取るか。」

  PrrrrPrrrrr

律「はい、律子です。」
P「俺だ。今まだ事務所か?」
律「いえ、今自転車でそちらに向かってて電話かかってきたから立ち止まってるわ。
  そうねえ…あと3分もしたら着くと思うわ。」
P「そうか。じゃあ少し待ってるよ。」
律「OK。急いでいくからね、プロデューサー。」

 プチッ。

P「さてと…とりあえず缶コーヒーでも軽く飲むか。」

−−−数分後−−−
律「お待たせ、プロデューサー。」
P「おう。じゃあ問題のブツを買いに行こうか。」
律「はいはい。お父さーん、さっきお願いしたジュース用意できてる?」
父「おう、律子。準備できとるぞ。これはこれはプロデューサーさん。いつも
  うちの律子がお世話になってます。」
P「いえいえ。俺の方がいつも律子に面倒をかけてる方ですよ。」
律「まったくよね。いっつもプロデューサーはだらしなくてしっかりして
  ないんだから。」
P「おいおい…」
父「ははははは。じゃあこれが頼まれてた物だ。」
P「すみません。」

 俺は会計を済ませてオレンジジュース1箱を背負う。

律「あっと、プロデューサー。この自転車の後ろに乗っけちゃって。」

 律子は準備よく、固定用の縄も持ってきていた。

P「ああ、助かるよ。」
律「いえいえ。」

 2人でたわいも無い事を話しながら765プロへ戻った俺達だったが
 戻った時、やはりアイツにやられたのだった。

伊「あら、アンタ達今帰ったの。」
P「お、おい…そのオレンジジュースは?」
伊「アンタがあんまり遅いもんだから新堂に頼んだわよ。」

 事務所の片隅にオレンジジュースの箱が4箱山積みになっていた。

P「ちょ、ちょっと待てよ。伊織がオレンジジュース買って来い言ったんだろ?」
伊「だって〜、あまりにも遅かったんだもん。まあ即座に買いに行った事は
  認めてあげるわ。」

 こ、この苦労は一体なんだったんだ……

律「で、プロデューサー。これどこに置きます?」
P「あ、ああ……」

 こうして無駄に買ったオレンジジュース1箱は当面俺の枕になったのだった。

教訓:このくらい愚痴を吐いていたら下僕は務まりません。

伊「プロデューサー、ショートケーキ食べたいわー。今すぐ買ってきなさーい!にひひっ♪」





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