 バブルの終わり頃、家を買いました
結婚して、最初の３年は、社宅に住んでいたのですが、それはもう、古い建物でした。築40年。昼間は、小さな子供を敷地内で遊ばせるお母さん方と子供たちの声が響き渡り、毎週日曜日の朝９時から、階段掃除や草取りなどのお当番。よくがんばったと思います。若かったんですね。
さすがに、３年で、出て行くことを決意。夫は、社宅を出るなら、家を買いたいと言うので、家探しが始まりました。ときは、バブルの終わり頃。社宅時代にためた1000万と親からの援助500万を頭金にしても、手の届く金額では、東京とは名ばかりの、山のふもとの小さなお家しか買えませんでした。それでも、とにかく社宅を出たかった私は、その家を買ったんです。（正確に言えば、買ったのは夫です）
4750万で買ったその家は、後で知ったのですが、東京に３つしかないという過疎地域だったんです。駅からバスで45分。そのバスも、１時間に３本くらい。夫は会社までマイカー通勤。私は仕事をしていないので、まあいいかな、と。しかし、子供が生まれ、当時ペーパードライバーだった私には、本当に不便な所でした。そして、公立の小学校まで、路線バスで通わせなければならない、という事実に愕然としました。
そして、4年後、同じ時期に引っ越してきた隣の奥さんが、やはり、あまりの不便さに、引っ越していきました。「繰り上げ返済するといいんだよ」という言葉を私に残して。
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繰り上げ返済！？
みなさん、繰上げ返済なんて、もう、常識ですよね。ところが、当時、私は初めて、繰り上げ返済という仕組みを知ったのです。繰り上げ返済をすれば、ローンの返済期間が短くなって、その利息分、得をする。それから、私は、ボーナスの多く出たときなど、金利の高かったローンから、繰上げ返済をしました。最初3410万あったローンは、10年後、1700万まで減っていました。また、金利の高かったローンは払い終え、月々の返済額も半額になっていました。
繰り上げ返済の記録はこちら
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夢だった住み替え
息子の友達も、次々と、その過疎地域から、引越していき、私も、不動産会社に相談しました。希望と予算を伝えると、その不動産会社の営業マンは、あっというまに、希望通りの物件を探してきました。時期もよかったのでしょう。土地の値段も底値と言われ、金利も低金利。私の夫は、5250万で、都区内に家を買いました。そして、今まで住んでいた家の売却。一生懸命、掃除をして、2200万で売りました。その過疎地域の家には、ちょうど10年住みました。
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住み替えで戻ってきた税金
譲渡損失の手続きで約200万〜詳しくはこちら
住民税が約160万〜これは、どういう仕組みだったのかナゾ。税金は給与天引きなので。
住宅ローン控除 ローン残高に応じて10年間〜詳しくはこちら
もちろん、これらのお金は、新しい家の繰上げ返済にあてています。 |
新しい家
新しい家に住んで、もう８年になります。駅までは徒歩１３分だし、本当に便利。家自体も10年のあいだに進化していて、キッチンにはビルトインの食器洗い器と浄水器があり、お風呂には浴室乾燥機がついています。引っ越してきたのが、息子がもう８歳のときだったので、もう、壁紙を汚すようなこともなく、壁紙もきれいなまま。結局、10年住んだ家は一度もリフォームすることなく引っ越してきたので、無駄がなかったと思います。思い切って、引っ越して、本当によかったです。正直、住宅ローンはきついですが、それでも、繰上げ返済して、老後に備えてますよ。当初、5250万あったローンは、今、1300万です。 |
