コース:
矢倉沢〜矢倉岳〜山伏峠〜万葉公園〜足柄峠〜地蔵堂
矢倉沢で降りて舗道を歩き出す。矢倉岳はこちらと各所に標識があるのは有難い。少人数でしかも『新人』は皆無、かなりの『旧人』のみで和気藹々とコンクリートの急坂を上がって行く。
こんな(?)3〜4時間のハイキングなのにみなさん相当大きなザックを背負っているのは、うちの会の特徴かもしれない。(その中身を知ったのは下山してから。)
久々の山行で、道端の草にもつい挨拶がてらカメラを向ける。スミレが大ぶりの花を咲かせている。
大嫌いなコンクリートの急坂はどこまでもどこまでも続く。 ようやく山道らしくなって足元の土の感触が懐かしい。みなさん会話が弾んでいる。やはり今日の天気が一番の話題で、雷が来る前に早く降りようという意見が一致。そのせいか、足取りは快調・・・私以外は。 時々ペースにダウンしそうになって、花を写しながら最後尾をマイペースで登る。桜もまだ盛りのようで綺麗だ。 |
矢倉岳の急登は容赦なく、体温調節でみなさん1枚ずつ脱いでいる。
その後もひたすら登るばかりで、だんだん遅れだし、息が切れて追いつけなくなる。
とうとう大休止してもらって、座り込んで息を整える。今日はノンビリ山行だから、とみなさん花を撮ったり気持ちもゆったり。お陰で何とか体力も回復。休んでいる間に地図と見比べ、そろそろ山頂も遠からぬはずと思うが、ちょうど腕時計も電池切れで標高が表示されず、見当がつかない。
前を歩かせてもらって、急登を行く。時折見渡せば、大分景色もよくなって、標高を稼いでいることは分かる。
やっと傾斜がゆるやかになって、そのうちに待望の頂上へ。殆ど貸し切り状態だ。
あいにく富士山は5合目辺りから上が隠れていて、それでもまだ雪の裾野が見えている。今年は雪が多かったのだろうか。
随分途中休憩をさせてもらったのだが、その割にはまあまあのタイムで登頂できた様子。(ただし記録がないので正確に覚えていない。コースタイムは90分。)
雷が怖いので、小休止後はすぐに下山。ここからは前回ピストンした道だし、何より下山は『別人28号』ゆえ、快調に降りて行く。
山伏峠を経て多少のアップダウンをこなしながら樹林帯を歩いていると早々と雷鳴が聞こえてくる。
予報では午後のはずだがまだ昼前だ。ポツリポツリと雨も落ちてきて、自然と足取りも早まる。雷鳴はどんどん大きくなって、ちょっといやな感じ。
もう少しで樹林帯を抜けるあたりで傘をさす。上空では雷が轟いている。そのうちに万葉公園に出て東屋を探す。
どんどん激しくなる雷鳴におびえながら、潅木主体の万葉公園の中を進み、ようやく東屋に到着。雨も激しく降り出して、ここで雨具をつけることにする。
すぐに降りようという意見と、雷をやりすごしてからという意見に分かれるが、降りるにしてもまだ時間がかかることから、軽く食事をして、それから降りることになる。 一気にガスがかかって気温も下がり、寒さの中、風が吹き付ける。東屋でも落雷すると怖いからと、四隅を避けてあつまる。 そのうちに雨脚も弱まり、青空も覗くようになって、雷雲は上空を通過してしまったようだ。 | ミツマタ |
金太郎見参! | 足柄峠の関所跡までくると立派なトイレもあり、富士山のビューポイントがあるからともう少し足を伸ばすが、富士山の頭はやっぱり雲の中。雄大な姿はまたの機会に。
戻って分岐から足柄古道を地蔵堂まで歩くことになる。 車道歩きを避けながら出来るだけ山道を選んで降りて行く。途中も桜が綺麗だ。 |
矢倉岳を望む駐車場 | ようやく地蔵堂まで降りると、ここも桜が満開!急ぐわけでもなし、「ではここで散会」宣言の後、バスを見送って遠慮なくビールを買って急遽お花見の宴会に突入。 バス停の奥がちょうどよいスペースで、なんと矢倉岳も見える絶好の地点。ようやくゆっくりザックを開けると、Nリーダーのザックから缶ビールが。 みなさんのザックからも出てくる出てくる、おつまみ各種に果物、漬物。 | 折しも満開 |