鶴峠から三頭山  2001年12月2日

ルート:鶴峠〜三頭山〜鞘口峠〜都民の森


 何となく3ヶ月もご無沙汰してしまったが、初冬の趣の奥多摩の山を歩くことになった。リーダーは優しいお姉さまM子さん。この方の笑顔を見れば誰でも頑張って登れる気がする。ルートはこの夏、見事に道を迷って入り込んだ因縁の?鶴峠から三頭山である。これはリベンジ?!

 バス等の便がないので、車や貸切バスでないと難しいが、コースは比較的楽そうだ。今回は1/25,000の地図もしっかり2枚用意して準備万端?
 バスは高速道路を降りて奥多摩へ入り、舗装道路をバスがゆっくり登りだす。だんだん空が開け、山の稜線が見えてくると、登山口が近づいてきたことが分かる。登山口はどこだろう。地図とにらめっこ。この辺かなというところで偵察隊が降りて探すと、今通り過ぎたばかりのところにあった。
 東京方面から行くと、舗装道路の右手にある。


   <登山口>

 天気もよく、空がまぶしい。登山道はしばらく平坦で、まるで遊歩道のよう。枯葉を踏みしめ、日向は暖かく、「暖かいね。」「気持ちいいね。」と声が飛び交う。静かで本当に嬉しい。
 そのうちに道はT字路風の分岐になる。ここは地形図では1087mの標高が記入されている地点だろう。昭文社の地図では最初に道が右折している個所だ。またしばらくはノンビリおしゃべりできるような道が続く。


<のどかな山道が続く>

 今度の分岐は地図でははっきりしているが、標識がなければ、実はこの方が見落としそうな個所。これだから地図はよく読まないと!1322m地点手前のこの分岐、うっかりするとゆるやかな右カーブとしか感じない。地図では破線になっているものの、木が茂っていて朽ち果てそうな標識があるだけ。よく見れば道かと分かるが、木々の間を左へ急降下する尾根筋の道になっている。

 一応小休止。ところが、先頭のK氏が何と座り込んでいる。「出発しましょう。」と声をかけると、どっこいしょ、とようやく重い腰を上げるが、お尻の泥を落とす元気もないようだ。あれ?・・・

 久しぶりで心配していた私自身は(あまりに平坦な道でゆっくりなので)何ともない。久しぶりの山の空気を吸って生き返りつつある。やっぱりいいなあ、山は。
 1322mのピークは巻き道を行く。するとすぐに日向へ出て、奥多摩湖へ降りるヌカザス尾根への分岐がある。


<ヌカザス尾根方面への分岐>

 どうもK氏は調子が戻らないので、M子リーダーが先頭に立ち、Yリーダー(今日は集中山行なので豪華メンバー。)がK氏につきそい、小休止。とたんにピッチが上がる。このあたりから尾根道となり、左右が開けて展望もよい。木の葉を落とした木々の間から富士山も見える。
 さすがに今までよりはアップダウンが急になり、一山登ったところで小休止。後ろを待つが、…来ない。

 随分遅れているようだ。ようやく山道らしい勾配を登ったところで、みんな休んでいる。そのうち、遠くで「おーい!」と呼んでいる声が聞こえる。「だめだ!動けない!」と叫び声が。あわててリーダーと、助っ人の皆さん数名が駆け下りていく。心配だ。

 しばらく待ったがなかなか戻ってこない。結局20分以上たって、ようやくみんなが戻ってきた。相当後ろにいて、ヌカザス尾根への分岐あたり(登りにかかる前)でシャリバテ、とか。お年であることもあり、もっと深刻だったらどうしよう!?とみんなでとても心配していたので、その点はほっとした。とてもこのアップダウンは無理ということで、ほぼ等高線沿いのヌカザス尾根方面の道を経由して、ゴール地点を目指すことになった。2つに分かれて進むことになった。

 あとはもう一山越えて、最後ののぼりで三頭山へ。途中、この夏迷い込んだ地点を確認して、あとは勝手知ったる登山道、気分も軽く(足はやや重く!)登っていくと山頂(西峰)へ。水飲み休憩。眼下には奥多摩湖のみどりの湖水が美しい。バックの山なみはどこになるのだろう。


<山頂より奥多摩湖を見下ろす>

 あっという間に山頂を降りて、「三頭山初めての方いませんね?」で中央峰は寄らずにあっという間に鞘口峠方向へ。(あ・・・また最高峰は踏まずしまい。)
峠まではほぼまっすぐで、後半は急降下も。初めての会員は少し遅れ気味。急な下りは初心者には手ごわいものだ。

   
  <急降下>   <ぶなの巨木の間を歩く>

 鞘口峠からはすぐに舗装の道となり、森林館まではすぐ。あとは駐車場まで10分余り。問題は、「分隊」がいつ着くか、だ。とにかく待っているバスに乗り込んで、この後忘年山行らしく「お鍋パーティ」が待っている。

 別の場所で大鍋3つで鍋を作って食べ始めて、随分経ってから3人が到着。ご苦労様でした。このため、集中山行としての全体の集合時間には間に合わなかったが、お鍋だって食べなくちゃ!重い重い荷物をM子リーダーとNさんが集合場所の新宿まで背負って来てくれたのだから。(感謝、感謝。)

 それでもそれなりに急いで、帰りの支度。バスは集合場所のある五日市市内を通過する。と、外を大勢の登山者が歩いている。「あ、○○さんだ!」

 ちょうど4時過ぎ、解散したところだったらしい。何人かはよく見知った顔がある。バスから手を振って、「皆様、お先に!」・・・あとは車内でお定まりの宴会。ついでに新宿で2次会。本当に楽しい一日だった。

皆さん有難う!


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