太平山乳頭山   2001年6月15〜18日

太平山:岩見三内丸舞登山口〜太平山〜旭又(キャンプ場)

乳頭山:孫六〜田代平〜乳頭山〜一本松〜黒湯


 金曜夜行マイクロバスで秋田の山へ。1時間前に集合場所へ行ったらなんと2番乗りだった。ラッキ〜!普段なら定員20名で10番くらいだから、早かった。今日は好きな座席が選べるので嬉しい。

 寝ている間にバスはひた走り、盛岡を経て秋田市内へ。今日は太平山(たいへいざん1170m)に登る。登山口は沢山あるが、今回はこだわりの岩見三内丸舞登山口から。去年、ここから登る予定が、登山口を間違えて、ヤブ漕ぎの末、撤退したそうで、M子リーダーのリベンジである。

 太平山のこちら側にはほかに野田登山口もある。そこを通り越して、かなり林道の奥まで入る。どんどん狭くなって、曲がりくねった道を行く。途中、いかにもそれらしき場所があり、車も停まっているが、これは工事の車で、去年はここで間違えたらしい。

 そこを通り過ぎてなおも林道を進むと、ようやく鉄のゲートが出現。また、立派な登山口の標識もあった。ここから登り出す。標高は高くないものの、登山口が約200mなので、1000mを登ることになる。これは夜行明けにはなかなかたいへんである。ストレッチをして、いざ出発。まずは沢へと下る道。これから北ノ又沢を何回か橋で渡り返す。橋は立派なコンクリート製で、番号がふってある。

 沢音も涼しげで、歩く人も多くないコースなので、実に静かである。今日も梅雨というのに天気予報では晴れ。暑くなりそうだ。No.7の橋を渡り終えると、ここから尾根に向かって登り出す。樹林帯でむっとするが、美しいブナの中を登っていく。

 

 

 頂上までは地図で見てもまだまだ距離がある。休憩しながらゆっくり登る。
歩く人が少ないせいだろう、花が素晴らしい。
ツバメオモトもあちこちで見られ、何より季節の花、シラネアオイが頂上に近づく頃そこここに咲いていて、写真タイム。
ミヤマカタバミも白い花を咲かせている。

 シラネオアイ

 疲れも出だしたころ、歩き始めから4時間たってようやく山頂へ。
神社があり、鳥居がある。景色もよい。ここで昼食、大休止。

  あとは旭又のキャンプ場へ向かって下山。
九十九折の急降下が一服すると、御手洗(みたらし)へ。
湧き水があり、開けているので休憩にはもってこい。あたりは深い森に囲まれている。

 御手洗神社の標識

 あとは気の緩みに注意して旭又キャンプ場(登山口)へ向かう。
コースタイムでは1:45とあったが(昭文社)、休憩も入れて2:20ほどかかった。
この旭又は綺麗なトイレもあり、よく整備されている。

 バスを運転するSさんが、近くに酒屋がないからと、みんなのためにビールときゅうりを買って冷やし、待っていてくれた。いつも優しい心遣い。

 本日の宿は田沢湖に近い国民宿舎こまくさ荘。温泉もあって、安くて、乳頭山の登山口にも至近距離という、おあつらえむきの宿。

 泊まりがけだと、普段親しくお話しする機会のない人とも仲良くなれて、とても嬉しい。やはり、言い古された言葉ながら、「同じ釜の飯」ということだろう。
食事・2次会の後は、さすがに疲れて早めに「おやすみなさい」・・・。


 翌日は乳頭山に登って一路東京へ。
5時に出発、5:30から登りはじめる。
バスは黒湯まで入れる。広い駐車場あり。ただし、登山者などの駐車はお断りとある。
帰りの合流点を確認しながら、橋を渡って孫六から登る。宿の敷地を通り抜けるので、ちょっと分かり難いかもしれない。

 朝もやの中、鳥たちが嬉しそうにさえずっている。ちょっと幻想的な光景が広がる。

 ネマガリタケが多く、赤土で滑りやすい。たけのこ取りの人が沢山入っている。
昨日ほどは花が期待できないということだったが、嬉しい誤算で、紫の大輪のキクザキイチゲや今日もシラネアオイが見られる。

 が、意外と急登が続き、一服したくなる。
暑くないのが幸いだ。
 今日は山の高さは1477mで昨日より高いが、登山口の標高が高い(800m程)ので、コースタイムはずっと短い。

 登りに飽きてきた頃、木道の続く田代平(たしろたい)へ。これが素晴らしいお花畑!東北の山に多くみられるという、白いヒナザクラが一面に咲いている。
思わず歓声を上げる。

 ヒナザクラ

 それが、こういうときに限って、もうフィルムがない! う〜ん、残念残念!
霧もあって、幻想的だ。
コイワカガミ、チングルマも満開で、本当に素晴らしい。
標高も上がったので、休むと体が冷えてくる。

 この目にしっかりと焼き付けて、木道を進むと立派な田代平山荘(避難小屋)へ。綺麗なトイレもあり、中で休む。
また木道を進んで乳頭山山頂へ。ムシトリスミレが沢山咲いていてびっくり。
 山頂は霧で何も見えないが、白いイワカガミやイワウメなども咲いている。

 あとは1本松を経緯して黒湯に下りる。
これまた地図では「道が荒れている」とあったが、荒れていたからか、まるで丹沢のようにどこまでもどこまでも丸太で土留めした階段が続く。
まるでハイキングコース。

 余りに整備されすぎて、(贅沢ながら)ちょっと興ざめ。
実際には入る人が多いので、土砂の流出が止まらず、やむを得ずの対策だろう。
(なんでもないこの丸太の上で、何故か2回も見事にツルッと滑ってしまった!あ〜恥ずかしい!)

 あっという間に黒湯について、おふろに入って、一丁上がり。

 あとは帰り道に行列のできる「冷麺」のお店に寄って、満足して帰った。(といっても帰りの道のりは長かった!)


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