中里諏訪山&立処山 (上州の山)  2001年3月25日


 諏訪山というと数々あれど、上州・中里村にあるこの諏訪山はハイキング程度の山のようだ。

 志賀坂トンネルを抜けるとそこが登山口。立派なコース案内図もある。登山口ではもう軽アイゼンは不要かと思ったが、実は上の方には結構雪があった。始めはゆるやかな坂を上がってゆく。

 稜線に上がると目の前に両神山がギザギザの山容をあらわす。まだ私は登っていないが、近いうち是非登りたい山だ。

 天気予報では午後すぐに雨、だったが今のところは花曇り。急ぐ必要もないので、両神山の写真を撮って一休み。

 山頂まであと30分かなというあたりから雪が多い。40センチほど積もっている。つぼ脚で潜った跡もある。がアイゼンは不要で、そのうちに山頂へ。狭いが、静かに鍋を楽しんでいた先客数名を21名が取り囲み、申し訳ない感じだ。山頂からちょっと先へ歩けば両神が一層大きな姿を見せてくれ、絶好の撮影spotである。

 下りも雪が多い。沢に沿って降りるところは少しだけ注意が必要だが、危険な箇所はない暗紫色のハシリドコロの芽が出ている。フキノトウと間違えると大変だ。

 東屋のあたりは杉林。う〜んこれはキビシイ。リーダーはもうくしゃみ3回○○3錠状態だ。

 そのうち立派なコンクリートのつり橋が見えて、迎えのバスも待っていた。

「下山も早かったのでもう1つおまけの山に登ります。」・・・えっ。

 それはすぐ近くの立処山だった。地図で見ると車道からすぐ登り、のぼり50分、下り40分とある。民家の裏庭?を通ってそれらしきあたりから登り出す。が、道がない。しかもとんでもない急斜面だ。足元から枯葉と土がザザ〜と音をたてて崩れていく。怖い。脚だけでは立てず、枝を掴んで体を引き上げるが、時々「ポキッ」といやな音を立てて折れてしまう。

・・・何とか稜線に出るが時間が随分かかってしまった。しかも岩だらけのこの稜線にも道がない。全く登山道とは離れたルートを登ってしまったようだ。行けども行けども足の裏が伸びきるような急斜面。石灰岩の山らしく、雨で溶けた跡で岩には穴が一杯開いている。これがよい手がかりとなった。

 藪やらイバラやらを掻き分けてようやく頂上?と思いきや、隣のピークが本当の山頂らしい。こちらは狭くて全員で休むスペースもない。リーダーが偵察に行くと、左斜面から何とか本峰へ行けそう、ということで慎重に昇り降りすると、「登山道だ!」と喜びの声。

 やっと道らしい道に出た。そしてすぐに「立処山」ピークへ。足元は絶壁。展望派のリーダーは大喜び。

 しかし下りはルートとおりとはいえ、これまたとんでもない急斜面。落石が怖い。途中に洞窟があるが、入口はとても狭い。このあたりは、急斜面に結び目付きのロープや鎖が張ってあって助かる。これがないと、ず〜っと下まで滑り落ちてしまう。・・・ようやく下山してみれば、先ほどバスを降りた地点の奥あたりだった。畑の中に「登山口」の標識があった。しかし、地元の人が、「あそこにアズマイチゲが咲いているよ。」と教えてくれたので、登山口のすぐ先の斜面で花を楽しむことができた。

 あとは道路沿いの「恐竜の足跡」と恐竜センターのお楽しみがある。中里村は「恐竜の村」なのだ。・・・足跡の方は説明がないと見逃しそうだが、立派な看板と音声の説明、さらに駐車スペースがある。
 写真の上から1/3あたりの小さな丸い穴と、右から縦に分割して1/3あたりを下から上へ縄目のように模様がついているが、これらが足跡だそうだ。

 しかもこの駐車スペースには可愛いトイレがある。このトイレ、私のお気に入りになった。恐竜デザインがとってもキュート!しかもとても清潔だった。(質問:大小合わせて恐竜は何頭いるでしょうか。)

 恐竜センターは見学には1時間位かかるらしい。時間切れで売店のみ冷やかす。かわいい恐竜グッズが一杯!ついいろいろ品定めしてしまった。


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