*アレルギーとステロイド* 16/07/22更新
皮膚科に行って貰ってくる塗り薬で、使用上注意が必要なのはステロイドの軟膏です。私が皮膚科のハシゴをして気付いたことは、無用に強いステロイドを簡単に処方する医者の多いことです。しかも、薬の説明は殆どありません。それと知らずに使い続ける人もあると思います。
私の身近でも、そんな軟膏を持っていて時々使う方がありましたので、私の知る範囲で皆さんと知識を共有したいと思います。
ステロイドとは、副腎皮質ホルモンの薬のことで、内服薬と外用薬があります。ここでは外用薬のことを取り上げます。
治療目的は、湿疹、皮膚の炎症、じんましん、虫刺され、乾癬などの治療。
現れることのある副作用としては長期連用の場合、ステロイド皮膚(皮膚の萎縮・毛細血管の拡張、紫斑)など。
また、塗った場合、体の部位によってその吸収度が大きく異なります。
(注1)前腕の内側を1とすると、前頚は6、頭皮は3.5、頬は13です。つまり、顔に塗るときは特別な注意が必要だと分かります。
ステロイド剤にはその強さによって「最も強い(T)」から「弱い(X)」まで5段階の区分があります。大人では顔には「弱い(X)か「中程度(W)」を、手足には「強い(V)」でもよいということになります。皮膚科専門医は、せいぜい「強い」(V)までしか使わないそうですが、ただの虫刺されや軽度のかぶれなどに「最も強い(T)」や「非常に強い(U)」を出す医師がいるのは事実です。(注2)使う場合は専門医の管理の元に慎重にすべきこれらの非常に強いステロイド剤が、日本で一番の売上が多いという事実があります。
(注1、注2・・・「アトピーは治る」 西岡 清著、講談社BLUE
BACKS より。)
<病院で処方される外用薬の一部>
私が処方されたことがあるものに*印をつけました。また、家族・知人が使っていたものを中心にごく一部ですが載せてみます。
強さ | 商品名 | 成分 |
最も強力 strongest (T群) |
デルモベート | 0.05%プロピオン酸クロベタゾール |
ダイアコート | 0.05%酢酸ジフロラゾン | |
ジフラール | ||
とても強力 very strong (U群) |
リンデロン-DP | 0.064%ジフルプレドナート |
*ネリゾナユニバーサル | 0.1%吉草酸ジフルコルトロン(劇薬) | |
強力 strong (V群) |
*リドメックス | 0.3%吉草酸酢酸プレドニゾロン |
*プロパデルム | 0.025%プロピオン酸ベクロメタゾン | |
リンデロンV | 0.12%吉草酸ベタメタゾン | |
ベトネベート | ||
フルコート | 0.025%フルオシノロンアセトニド | |
中程度 medium / mild (W群) |
*ロコイド | 0.1%酪酸ヒドロコルチゾン |
*キンダベート | 0.05%酪酸クロベタゾン | |
弱い weak (X群) |
*テラ・コートリル | 塩酸オキシテトラサイクリン・ヒドロコルチゾン |
オイラックスH | ヒドロコルチゾン・クロタミトン |
*私がちょっとした皮膚のかぶれ(顔)で行ったK大学付属病院では、very
strong(非常に強い)のネリゾナ軟膏を、全身につけられるほどの分量25gで出しました。普通は5gのチューブで、せいぜい2本です。しかも、同じ症状で行った別のT病院では、mild(中程度)のロコイド軟膏でもまだ強いからもっと弱いものに変えよう、と指導されました。
このように、ステロイドの知識がないと、知らず知らずのうちに強力な薬を処方され、治った後も何らかの機会に、よく効くからといって顔に塗りつづけてしまう可能性があります。
<市販の外用薬でステロイド入りのもの>
エマゼン軟膏・・・弱い
オイチミンD,ベリベアー軟膏・・・マイルド
リビメックスコーワ・・・強い
ベトネベートN、フルコートF・・・かなり強い。用法注意
<インターネットの薬などの情報サイト>・・・11/06/21更新
<インドメタシン含有薬の使用上の注意>
なお、インドメタシンを使った薬(「バンテリン」など。)を使う場合も注意が必要だそうです。というのは、薬の効き目は確実ですが、比較的アレルギーがおきやすいことで、(注)いったんかぶれると、次に飲んだり座薬でつかった場合にアレルギー反応が起こることです。
筋肉痛でインドメタシンを塗ってかぶれたのを忘れて主治医に言わずに手術を受け、麻酔で眠っている間にインドメタシン座薬を入れられて、命を落とした例がある、といいます。
インドメタシンは頭痛や解熱用として、胃を荒らさないよう飲み薬よりは座薬として使われるそうです。一度かぶれると座薬・のみ薬を問わず2度と使ってはいけないそうです。 ((注)「間違いだらけの薬の選び方・使い方」戸田 浄著より)
<身近なアレルギー物質について>
いままでに私が使ってアレルギー症状が出たものを一覧表にしてみます。体質により、私だけが出るのかもしれません。
しかし、皆さんにとって意外なものがアレルギーを引き起こすということに気付かれると思います。
また、繰り返し使用するとアレルギーを引き起こす可能性も高くなりますので、何が成分なのか、意識して表示をお読みになるといいと思います。
私が危惧するのは、誰もが使っている電気蚊取りや、気体を発散する防虫剤などです。特にピレスロイドは敏感な方は反応が出るのではないでしょうか。締め切った部屋で高濃度のピレスロイドを吸うと、喉の痛みや顔の痒みなどを起こす場合があります。無防備にお使いにならない方がいいのではないか、という気がします。
実際に、たとえばその製品をやめたら思わぬところで良い効果が現れるかもしれません。あくまでご参考までに・・・。
製品など | 症状 | 注意点 |
「無添加」をうたったシャンプー・リンス類 | 頭皮が痒くなる・指先に湿疹ができる・首筋がツルツルカサカサになる・顔にしみて痒くなる | シャンプー類は顔にも影響が大きいです。勿論、コンディショナーやヘアムース類もアレルギーを起こしやすいものです。たとえば、寝ている間に枕カバーについた整髪料等で顔をこすっていることになります。 |
製薬会社の「薬用」「敏感肌用」石鹸 | 色素は勿論ですが、エデト酸塩やパラベン(保存剤)入りがほとんどで、カブレました。 | 安い「純石鹸分98%」「添加物無し」の固形石鹸が安心です。 |
洗濯用洗剤 | 汗をかいたり、寝ている間に体がが痒くなります。 | これは本当に微量でも、皮膚に引っかき傷などがあると見事に反応します。粉石けんは私には合いませんでした。溶け難いからです。なかなか直らないからだの痒みのある方はお試しください。 むしろコンパクト石鹸をよく溶かして少なめに使い、すすぎを丁寧にする方が体には優しいようです。 もちろん、キズがなければ石鹸がよいのかもしれませんが。 |
電気蚊取り・液体蚊取り・虫よけ | 殺虫成分(主にピレスロイド)は強力です。顔がかぶれるほか、喉の痛みも起こります。 | 昔ながらの蚊取り線香も、市販品は除虫菊ではなく化学成分(ピレスロイドなど)です。 ただ、除虫菊100%でも私には強いようです・・・。 |
パラゾールなど | 直に触った手で顔を触ると・・・。 | 衣服の防虫剤も肌に触れると要注意です。 |
一部の入浴剤 | 数回使用すると痒くなります。 | 入浴剤も、誰にでも良い効果があるわけではないようです。 |
一部の温泉 | 皮膚が赤くなり、痒くなります。 | 私の場合は、強い硫黄泉、酸性の温泉がダメで、ナトリウム系?はいいようです。一番悪化したのは、八ヶ岳山ろくのI湯。 |
敏感肌用の化粧品 | 自然成分に由来するものでもカブレは起こり得ます。 | 指定成分無添加といっても、安心はできません。また、精製度や精製方によっても微量の化学物質が入っていたり、難しい問題がありますね。 |
皮膚科処方の薬 | 人相が変わるほど腫れあがりました。 | 医者からもらった塗り薬にかぶれることがある、と知っておきましょう。 |
皮膚科処方の保湿剤 | 稀にかぶれる人もあります。私は多分rare caseでしょう。 | 私が(顔に)使えないのは・・・ワセリン(親水ワセリン・プロぺトも。)・親水軟膏・吸水軟膏・アズノール軟膏・亜鉛華軟膏・ヒルドイド゙軟膏 |
その他 | 私が顔につけると痒くなるものは・・・ | オリーブオイル・スクワランなど。 どうやらヒノキチオールも怪しいです。 |
<<化粧品類によるアレルギー>>
化粧品類にかぶれる人は増えてきているようです。その原因と対策を考えてみたいと思います。
<私のアレルギー歴>
小さい時は湿疹がありましたが、小学校中学年で治りました。(母もアレルギー体質です。)
次に、高校の時にリップクリームにかぶれました。唇というのは比較的アレルギーが起きにくい部位だそうですが、私は最初がここでした。その次は大学1年の時にカネボウの化粧水、クリニークのローションなどに順次かぶれました。(しかし、この時点ではまだ一般のファンデーション程度なら使えるものもありました。)
その後、ファンケルを知り、化粧液を使うようになりました。今では非常に大きな会社になりましたが、当時はマイナーの小さな通販の会社でした。この化粧液をずっと使って何ら問題が起こらず、しばらくはアレルギーを忘れることができました。(ただし、18歳で花粉症を発病。)
しかし、その後数年経ち、ファンケルが何度目かの製品リニューアルを行なった際に、なんと肌がかぶれるようになりました。
これは非常なショックでした。ファンケルといえば、社長が化粧品によるアレルギーをなくすために1から作った会社で、敏感肌の人にとっては救世主という感じの会社だったからです。これ以降、私のアレルギーは荒れ狂いました。
ちょうど花粉症の時期でもあり、ただでさえ、スギ花粉で顔も荒れて痒くなるのですが、基礎化粧品にかぶれて顔の表面に傷が出来、そこへ花粉が悪さをして真っ赤に腫れ上がりました。・・・それから皮膚科のハシゴです。なぜかというと、医者で貰った薬で余計症状が悪化したからです。それに、ステロイドの濫用とも思える出し方に疑問を持ったからです。
最終的には某大学付属病院の皮膚科に落ち着きました。(現在も定期的に通っていますが、症状が安定してきたので2ヶ月に1度位です。)今は一番信頼しているこの病院ですが、当初は大変でした。というのも、パッチテストで様々なアレルゲンが特定できたものの、顔のひどい症状の主な原因は確定できなかったことと、試した様々な保湿剤や薬でさらに症状が悪化してしまったからです。
私の場合は、塗り薬の基剤としても使われる(一般的には安全な)ワセリンでさえアレルギー反応を起こすのです。また、オリーブ・オイルなどもダメです。傷があればアレルギー症状は悪化します。顔が痒くて眠れないこともしばしばでした。笑い話のようですが、顔が腫れて凹凸がなくなって埴輪のような顔になったこともあります。
何か(多分、化学物質)にかぶれていることは事実です。アレルギー性接触皮膚炎、というのが私の病名です。
さて、これがようやく落ち着いたのは、アトピー性皮膚炎の新薬として承認された「プロトピック軟膏」のお陰でした。(注:2002年の時点で。)まずダメだろうと言いながらも試してみましょう、と主治医が出してくれました。(私はアトピーではないので。)・・・これで劇的に良くなりました。不思議なものですね。
今は皮膚の表面がかなり状態がよくなってきたので、多少のアレルゲンが進入しても炎症を起こすほどは悪化しないのですが、乾燥が進んでちょっとした刺激にもかゆみを感じてしまいます。しかし、以前とは雲泥の差です。日常生活で余り困ることはなくなりました。
追加情報:11/06/22
ステロイド剤の功罪と同様に現在はこの免疫抑制剤を使ったプロトピック軟膏(藤沢薬品の製品。合併後はアステラス製薬となりました。)の使用について大変混乱が起きているようです。
医師の処方によってしか使えず、またその使用時には詳しい説明・危険性についても書かれた用紙を貰っていますが、使用についてはステロイド剤と同様に、あくまでも医師と相談してください。
副作用・危険性等について、一応日本皮膚科学会の見解と、アステラス製薬のHPを参考までにリンクしておきます。
アステラス製薬・・・ハ行の「プロトピック軟膏」を選んでクリックして下さい()
また、前述の「おうちの薬剤師」さんのHP内にもプロトピックについてのページがあり、特に副作用を心配する方には非常に参考になると思います。是非お読みください。
<化粧品類選びで気をつけること>
前置きが長くなりましたが、そんな訳でいまだに保湿剤探しは続いています。これさえ見つかれば、今の症状はほぼ完全に解決できるからです。その過程でいろいろなことが分かりました。
化粧品選びで誤解しやすいことがあります。私ほど敏感肌でなくても、どなたにでも程度の差こそあれ起こりうることなので、何かの参考になれば、と思います。
1.『自然派』・『指定成分無添加』と書いてあっても・・・
アレルギーは起こります。実際、私はそう書いてある商品(化粧水・シャンプーなど)を使うと痒くなります。皮膚科で受けたパッチテストでも証明されて、その時は唖然としました。
厚生省指定の表示指定成分とは、過去に高い割合でアレルギーを起こした物質を指定したものです。
しかし、指定されていない成分ならばアレルギーが起こらない、という訳ではありません。
また、化学的に合成された成分でなく、天然の動植物由来のもの(オリーブ油・キュウリのスライスなど。)でも同じようにアレルギー源となりうるのです。その意味では、合成された成分の方が安定していてより安全な場合も少なくないのです。
何にかぶれる(アレルギーが起こる)かは、個人差が大きいですが、たとえ自然のものであれ、指定成分以外の物質であれ、含まれている物質の数が多ければ多いほど、アレルギーが起こる可能性は高くなります。
私がファンケルにかぶれたのは、多分、使用成分が増えた(+変わった)からです。最初の頃は使う成分も相当少なかったのですが、今では大変多くの種類の物質が、「お肌にいいから」と使われています。全成分を公開しているのは大変評価できますが、もう敏感肌の人の救世主には戻れないでしょう・・・。
よく保存剤のパラベンがかぶれの犯人として槍玉にあげられます。しかし、ここに落とし穴があります。
「無添加」をうたう化粧品には、大抵の場合、代わりに指定成分には含まれない保存剤(フェノキシエタノール)が使われています。これにかぶれる人もあるのです。化粧品の成分としてたとえば単品でセラミド溶液やヒアルロン酸を使おうとしても、これらの保存剤としてパラベンが入っています。
ネットで調べると、オーダーメイドで作ってくれるところもあるようです。私も最後はそういうところで作ってもらうしかないかなあと思います。
自作もできるようですが・・・・。お肌の悩みは尽きません。
もし、無添加;自然派化粧品というものにかぶれた方は、表示されている成分を一度よく読むことをお奨めします。そして、できるだけシンプルな処方のものを試された方が、かぶれる危険は低いでしょう。余りこれらの文字に踊らされないことが大切です。
2.便利なものでも・・・
なぜ化粧品に保存剤や殺菌剤が入っているかというと、雑菌などが繁殖しやすいからです。それは、空気に触れる部分が多ければ余計にそうなります。
私は使っていないのですが、最近さまざまなものが使いやすいようにシート状になって売られています。使う都度アルミなどを破って取り出すようなタイプはいいと思いますが、ティッシュ・ペーパーのように取り出して使うタイプのものには、ビン類よりもずっと多くの殺菌剤や保存剤などが使われているそうです。これも要注意ですね。
保存剤などを使わない化粧品は、小分けにして、さらに冷蔵庫で保管する必要があります。面倒です。しかし、使わなくてすむならその方がきっと肌にはやさしいはずです。
自分が毎日使っているものに、どんな物質が含まれているかを知ることは大切です。今はネットで検索すれば様々な情報が得られます。
花粉症と同じで、今は何も症状が出なくても、使用量が自分の許容量を超えると、アレルギーが出てきます。
東京のような大都会では、人々の生活時間も乱れ、大気も汚染され、また機密性の高い部屋ではアレルギー源となりうる物質が浮遊しています。その許容量はどんどん少なくなってきているのではないでしょうか。
私はどうやら排気ガスに代表されるような大気中の化学物質に一番敏感に反応を起こすようです。都心に行けば行くほど、はっきり感じます。これらは、例えばスギ花粉の時期には、相乗効果を表して、何倍も症状をひどくするように感じられます。
勧められることではありませんが、たとえ花粉の一番ひどい時期でも、私は都心にいるよりも山の中にいるほうが症状が軽いです。
また、顔がひどい状態だった時も、2日間山の中を歩いていたら痒みが消えました。・・・綺麗な空気、これが一番の薬です。
いまは、抗菌グッズがはやりです。しかし、過度の殺菌剤はアレルギーの大きな原因です。私は絶対に使いません。
そして、最近、ようやく私の求める保湿剤(化粧品)に巡り会いました!
アレルギーに苦しむ方すべてに有効とは言えないかも知れませ。しかし、少なくとも、配合成分の種類が少ないので、ご自分のアレルギー物質を特定することが出来るかもしれません。そうすれば、更に絞り込むことで、アレルギーを起こさない製品にたどり着けるかもしれません。
その意味でも、私の経験から絶対の自信を持ってお勧めできるのが、【コスメ調合室 フルフリ フリフラ】さんです。
お蔭様で、この花粉症のさなかでも、初めて肌が炎症をおこさずに乗り切れそうです。
関心のある方は、是非こちらのサイトで、ご自分に合いそうなものを選んでみてください。
なお、私は「超しっとりタイプ」から始め、真冬の超乾燥肌を守ることができました。現在は「しっとり」でちょうど良さそうです。
何よりお勧めできるのは、価格が安い(とても良心的です。8ml・1本単位から購入でき、値段も350円から!)こと、品質が高いこと、です。
(HPの左側の「商品を選ぶ」から、「手作り化粧品」→「上級者の方へ 完全カスタマイズ」→「Step3 保湿成分」→から「超しっとりタイプ」・「しっとりタイプ」・「さっぱりタイプ」です。)
・(2011年)
顔のアレルギーから解放されて随分になりました。あれほど酷かった肌荒れも落ち着きました。
私にとっては不思議なことに、最も必要なのに絶対に無理だと思っていた日焼け止めも、市販の物を使えるようになりました。
率直に言って、敏感肌用と謳った製品の方が(私は)カブレます。
日焼け止めで、今問題なく使えるのは、オルビスの製品です。
(ただし、化粧水などはずっと前述のフルフリさんのものを使っています。)
多分、皮膚が正常に戻ったため、バリアーが出来てアレルギーを起こしにくくなったのでしょう。
最近は「全成分」を表示してくれる化粧品が多くなりました。これも自分のアレルギー源を除くために非常に助かります。
もしかしたら、私も皮膚が落ち着いたために、一般の化粧品が使えるようになっているかもしれません。しかし、いまだにいつ反応が出るかと気が気ではないのも事実です。使い続けるうちに、いつか・・・と考えるのは当然かもしれません。ある一定量を越えると突然症状が現れるということは
実体験として刻み込まれていますので・・・。
その意味でも、極力不要なものはつけない、過剰なことをしないのがよいと思います。
今でも肌のトラブルに悩んでいる方は、まず第一にしっかり荒れた皮膚を元に戻すことです。炎症を鎮めるためにも、信頼できる皮膚科専門医を探すことですが、実はそれが一番難しいかもしれません。
ただ、繰り返しになりますが、フルフリさんのように、成分がしっかり表示され、その成分の数が少ないものから順次トライしていくのが確実です。それによって、もし化粧品が原因なら、アレルギー源を特定でき、肌を元に戻すことが可能です。
・2013年のアレルギー
お陰さまで、コスメ調合室 フルフリ フリフラさんの製品を使い続け、顔についてはアレルギーはその後も一切起きていません。ただ、加齢(^_^;)により、肌は一層乾燥しやすくなりました。
そのため、ちょっとしたことで粉を吹くように肌が乾燥したりします。(調子が良いからと油断して、化粧水が切れたのに注文が数日遅れた時に!)
その位アレルギーとは縁遠くなりました。有難いことです。
しかし、顔ではないものの、先日花粉症並みの症状が出て思い当たったのが、最近流行の香る柔軟剤でした。
匂いがきついなあと思っていたのですが、それが生徒だったため、我慢していたところ、半年でくしゃみ・鼻水が止まらない状態になりました。
無香のものに変えてもらったとこと、落ち着きました。これは芳香剤全般に言えることですよね。香水や化粧品の香料も然りです。それが皮膚症状でなくとも、体がアレルギー源に反応するのは極力避けたいものです。
もし、強い香り(に本人は気づいていないのかもしれませんが)の柔軟剤を使っている方は、分量を守るか、変えて貰えたら、と思います。
★現状★
2016年の状態
残念ながら、この1,2年は、また化粧水が合わなくなって、アレルギーに悩まされています。フルフリさんの保湿液が究極の救世主と思っていたのですが、また、だからこそ原因を突き止めるまでにかなり遠回りもしたのですが、結果は間違いなく、また合わなくなってしまったことでした。
成分はもう4つに絞られていますので、このいずれかが変わってしまったことです。フルフリさんには問い合わせ、丁寧に回答も頂いたのですが、原料の変更等は無いとのことでした。
これは私個人の意見であり、フルフリさんには感謝しているので今後も頑張っていただきたいと思っていますが、私の体験からは、間違いなくある時点で原料(か製法・仕入元など)が変わったためにアレルギーが起きたと感じます。ある日届いた同じ製品の、全く同じであるはずの成分でアレルギーを起こしました。確認までに1年以上を要し、その確信が持てるまで試しましたが、間違いありませんでした。
それは私にとっては絶望的なほどのショックでしたが、事実は事実です。そして、よくあることでもありました。ファンケルがそうでしたから。(ファンケルの場合には、製品のリニューアルがあってからでした。)
また1から始めなければなりません。更に乾燥度を増した50代の肌には厳しい環境が続いています。
いつもと同じサイクルながら、ひどく荒れたら弱め〜中程度のステロイド、その後の保湿剤が問題、いや問題のすべてです。合う物が見つかればまたすべて解決するのは分かっているのですが、それがまだ見つかりません。
化粧水等の成分別売や、いろいろな保湿剤、オイル類を順次試しています。ごく微量を図れる図りも買いました。でもまだだめです。
(ヒアルロン酸も各種ありますね。それから「合わない人はいない!」と豪語するサイトもあるスクワラン(精製度の違うもの各種)、BG,植物性グリセリン、その他いろいろ!・・・でもまだまだ駄目です。かぶれたり、保湿効果を全く感じられなかったり。)
それから、オルビスの日焼け止めも、リニューアル後合わなくなりました。まあこれはある程度予測してはいたのですが。今までよくかぶれなかったと驚くほどです。それだけたくさんの成分が入っており、合わない保存剤も入っていましたから。