楽器の選択について <ピアノと電子ピアノの比較>
2017/01/30 更新
ピアノを始めるにはピアノという楽器を用意しなければなりません。
私が子供の頃には電子ピアノやキーボードはありませんでしたから、高いお金を出してピアノを買うしかありませんでした。
1.音とタッチ
これらは全く違います。普通のピアノは弾き手のタッチの変化に伴って、音色は無限に変わりますが、電子ピアノは誰が弾いても同じ音になります。(音色が一種類という意味ではありません。)
下の表でも判りますが、こうなると、サイレント・ピアノと言う選択肢は消えると言えます。すべての点で、ハイブリッドに負けてしまいます。
<ヤマハの製品の比較(注:最新の情報は各自でご確認下さい。)>2017/1/30更新(価格と型番を更新しました。)
クラビノーバ | アップライト・ピアノ | ハイブリッド・ピアノ | サイレント・ピアノ | |
型式 | CLP-430 | YU11 | NU1 | YC1SH |
希望小売価格(税抜き) | \165,000 | \660,000 | オープン価格(実勢で¥370,000前後) | ¥788,000 |
高さ×間口×奥行(cm) | 90×142×51 | 121×153×61 | 99×146×62 | 112×149×53 |
重量 | 60.5 kg | 228 kg | 124 kg | 204 kg |
特徴 | ・グランドピアノ同様の表現力をもつ「グレードハンマー鍵盤」を採用。 ・鍵盤を弾く力の強弱に合わせ、無段階に音色が変化。グランドピアノ同様に、ハンマーを採用し、バネを使わない鍵盤アクション。等 |
・最もコンパクトなアップライト・ピアノ。消音装置はありません。 | ・グランドピアノのアクション機構をそのまま採用。グランドを弾いている感覚に最も近い。 | ・アップライト・ピアノに消音機能を加えたタイプ。夜でも気兼ねなく練習できます。 |
<選択肢> <中古ピアノ選びで注意する点> ヤマハにおいては、「中古ピアノ」と「リニューアルピアノ」を区別しているようです。 <最後に>
現在、ピアノを習おうという家庭が買うのは殆どが電子ピアノ等だそうです。やはり置き場所、音、重さ、そういう点から止むを得ない結果だと思います。
ピアノを置いて気兼ねなく練習出来る環境にある人は本当に恵まれていると言わなければなりませんね。
まず、問題なく置ける方はグランド、あるいはアップライトを。次はハイブリッド(アバングランド)、その次がクラビノーバか、中古のアップライト・ピアノでしょうか。
大体、中古アップライトの価格は定価の半額程度と考えればいいでしょう。
となると、大体20〜30万円代から買えることになります。(ちなみに、電子ピアノも本物のピアノも、実際には楽器店で15%〜20%の割引で買えます。)
(注:中古のキーボード/電子ピアノはお勧めできません。理由はそれらが消耗品であり、本物のピアノに比べて耐用年数が相当短くなるからです。10年に満たない耐用年数のものを更に中古で買っても、いい状態で何年使えるか、また交換部品があるかどうか、分かりません。) 中古アップライトは結構出回っています。また、状態のいいものも沢山あります。外側に目立つ傷などがあると安くなりますし、家具として綺麗な木目調のものなどは高くなります。
問題は外見ではなく、中身です。
中身(アクション・ハンマーの状態など)がしっかりしていれば、また手入れされていれば、中古でもお買い得となります。
信用の置ける専門店で選べるならば、中古のアップライト・ピアノがなかなかよい選択肢であるのは間違いありませんが、重いのも事実です。
一般的な家屋なら2階にも置けると思います。(実は本棚も非常に重くて、ピアノと同じくらい重量があることもあります。)
とはいえ、床が抜けると大変ですから、2階に置く場合は位置を工務店などの専門家と確認してください。
アップライトにもグランドにも、後からさまざまな消音ユニットを付けるができます。(+10〜15万円位でできるようです。)
・ヤマハの「リニューアル・ピアノ」
中古・・・原則的に部品交換等は一切行わず、買い受けたそのままの状態で売っているもの。
リニューアル品・・・一旦ヤマハの工場へ運び、必要な部品の交換・整備後に売るもの。
という訳で、この区別が表示されている場合は、良品の選別が難しい「中古」よりも「リニューアル」の方がお奨めです。
(ただし、この基準も絶対ではないようです。信頼できるお店を探し、よく話を聞くことで、質の良い中古ピアノを根気よく探して下さい。
また、きちんと手入れされていれば、新品と遜色ないピアノも少なくないようです。)
・中古ピアノの品質のチェック
中古ピアノは玉石混交です。特に初めてピアノを買う方に、良いピアノを見分けることは(実際問題として)不可能です。
信頼できる調律師さんがいればほぼ間違いなく、中古でも状態の良いものを選んでくれるでしょう。しかし、調律師さんにも腕・技術のバラツキがあります。
ということで、実際にはある程度ブランドを信用して買うしかなさそうです。
ある程度値段と品質は比例すると考えた方がよさそうです。また"安売りセンター"的なところでは買わない方がいいでしょう。
まずは信用のある大手楽器店へ行って、新品を触ってみて、メーカーによる違いや、中古ピアノについての知識・在庫を聞いてから、具体的に中古ピアノを探すのが良さそうです。
それでもハイブリッド・ピアノのように新しい製品も現れ、選択の幅は広がってきました。いずれの場合にも、レッスンでグランドを弾ける環境が一番望ましいですね。
個人的な意見ですが、グランドにサイレント機構をつけるのはどうかな、と感じています。結局、そうなればハイブリッドで十分、と言う感じがします。
★ヤマハ・ピアノシティ★
ヤマハのサイトはピアノに関するあらゆる疑問に応えてくれます。ピアノを置いたイメージも分かり、大変よくできたサイトです。
ピアノ全般について→こちら
アコースティックピアノと電子ピアノの違いについては→こちら★ヤマハのハイブリッドピアノについて★ 全部で4機種あります。HPを参考にして下さい。
★クラビノーバについて★
HPはこちらです。