*** Reikoが選ぶお奨めクラシック ピアノ編 ***
04/08/21更新
注:Op.というのは作品番号です。
例えば、Op.18-1→「作品18の1」と読みます。
曲名が分からなくても作品番号で特定できます。
ベートーヴェン :月光・悲愴・熱情・告別
演奏:アルトゥール・ルービンシュタイン
BMGファンハウス - 1999/11/20発売
価格: ¥1,530 (税込)
録音は1963年。音質は素晴らしいとまでは言えないが、ぬくもりの感じられる音質で、LPに針を落として聞いているよう。
(雑音もなく、よくまとめられている。音質に難アリと思えるのは1箇所のみ。)
超絶技巧の最近のピアニストたちの演奏は勿論素晴らしいが、一時代まえの巨匠たちの演奏に、最近はとても関心がある。聞きなおしてみたかった演奏の1つ。結果は、期待通り、素敵だった。
自分の演奏を考える時に参考になることも多い。
それにしても、ベートーベンはいいなあ、と改めて感動させてくれる演奏。
★ショパン:夜想曲全集
演奏:マリア=ジョアオ・ピリス
ユニバーサルクラシック - 1996/10/25発売
CD2枚組み、価格: ¥3,873 (税込)
一度聞きたいと思っていたピリスの演奏を、ようやく聞くことが出来た。
ノクターン全曲なので、ピアノを勉強する人たちにはとても参考になるだろう。
演奏も奇をてらわず、素晴らしい。ポルトガル人というピリスだが、とても知的な演奏だと思う。時に、ああやっぱりスペインものを弾いたら素晴らしいだろうなとうかがわせるようなフレーズも出てきて、それは聞く側のお楽しみ。
これでまたお気に入りのピアニストが一人増えた。
★レーガー:オルガン作品集
演奏: アレシュ・バールタ
EXTONレーベル 2003/10/22発売
¥2,857
バッハ主題による幻想曲とフーガ 作品46/オルガン・ソナタ 第2番 ニ短調 作品60/モノローグ/スケルツォ ニ短調 作品65-10/ パストラーレ ヘ長調 作品59-2
レーガーのオルガン曲を初めて聞いたのは音大在学中の演奏会でした。それまではバッハなどバロックのオルガン曲位でしたから、レーガーの印象は強烈でした。
多分その時聞いたのがこのCDにも収録されている「バッハ主題による〜」だったと思います。
この「バッハ主題」とは、バッハの名前BACHをそれぞれドイツ音名としてB(ベー=シ♭)-A(アー=ラ)-C(ツェー=ド)-H(ハー=シ)という音列を旋律のモチーフとすることです。
よく知られているシューマンの「アベッグ変奏曲」なども同じです。
それはともかくとして、レーガーは1873-1916ですから、近現代の作曲家ということになります。オルガンという楽器の持つ能力を最大限に発揮した曲と言えるのではないでしょうか。
とにかく、私は大音量で聞くとスカッとします。(勿論静かで綺麗な曲も沢山入っていますが。)
オルガンという楽器に私が求めるものは、やはりその圧倒的な音量と、金管の華やかな音色です。ピアノに無い特徴に強く惹かれます。
勿論、オルガンに関しては殆ど素人ですから、何かを語ることは難しいのですが、教会という空間にあって、上(=神)から降って来るような環境でこの音量で聞かされたら圧倒されてしまいますよね。
近現代曲といっても聞いて難しい曲ではありませんから、どなたでも楽しめますよ。
★バックハウス 「ベートーベン:四大ピアノ・ソナタ集」
収録曲は、悲愴、月光、ワルトシュタイン、熱情です。
UCCD-7002 DECCA BEST100 The Specialというシリーズで、何と定価1000円!
<コメント>
バックハウスと言えば、私が小学生のころ、レコードで「お手本」として聞いたような記憶があります。その分、なんだか堅苦しさや古さという誤った思い込みの彼方に
追いやられていたような気がします。ちょうどいつも利用するアマゾンのお薦めCDとして載っていたので、この値段でもあり、もう一度バックハウスの演奏を聞いてみたいと思い、求めました。
いや、驚きました。正座して聞きなおしたい気分です。
演奏はまさに正真正銘の正統派、音質も非常にいいのでそれにも感激しましたが、彼の演奏は本当に素晴らしいですね。今ごろ分かったのか、とお叱りを受けるのは承知の上ですが、
本当にベートーベンはバックハウスから聞くといいですね。
奇をてらうことなく、真正面から取り組んだベートーベンからは、彼の確実なテクニックと解釈がじわじわと滲み出てきて、改めて襟を正してベートーベンを弾こう、という気にさせられました。
凄い、の一言です。
ちょうどいいCDを見つけました。
オーケストラですが、クラシックというとどうも・・という方や、お友だちへのプレゼントにもちょうどいいと思います。
私も友だちに贈りました。
ベスト・アルバム / 小澤征爾
「世界の小澤」による名曲集です。BGMなどとしてもよく聞く曲が収められています。
ただし、曲の一部のみ収録されていますので、あくまで入門用です。
★お奨め版は★
ショパン:練習曲作品10&作品25 byペライア
★お奨め版は★
ショパン:バラード(全曲) by ペライア
他に「華麗なる大円舞曲」や7.ノクターン第4番、「別れの曲」なども収録。
★聴いてみます?★
ドビュッシー :ベルガマスク組曲
by コチシュ(フランス人以外でもいいですね。)
☆お奨めは☆
ドビュッシー&フォーレ:ピアノ作品集
byアンリエット・ピュイグ=ロジェ
収録曲:月の光/グラナダの夕暮れ/西風の見たもの/バルカローレ第1番、第6番/
夜想曲第5番、第6番ほか。
芸大・武蔵野で教えていらした先生で、これは72歳の時の録音。
聴いているととても幸せな気分になれます。
☆華麗なるテクニック、オーケストラに匹敵する響きを聞きたい方には・・・
☆楽しい気分に浸りたい方には・・・
ショパン作曲・・・ソナタ第2番、第3番
★お奨めは★
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
by ブレンデル。
艶やかで壮大なリストです。(ピアノ・ソナタロ短調、伝説ほか。)
ブレンデル
ピアノを打楽器として扱いリズム感に特徴があるもの、不協和音による緊張感などが主な特徴ですが、奇をてらったものではなく、共感できる曲ばかりです。
騙されたと思って?お試しあれ!
プロコフィエフ作曲・・・”トッカータ” Op.11
プロコフィエフ作曲・・・ピアノソナタ 第6番、7番
バーバー作曲・・・ピアノソナタ
ラヴェル:夜のガスパール
by ポゴレリチ
これは、凄い演奏です。