天城山(万二郎岳・万三郎岳) 2001年5月23日(雨)


コース:
天城高原ゴルフ場〜万二郎岳〜万三郎岳〜十字路〜四辻〜天城高原ゴルフ場

 新宿6:40発、東名を通って伊豆半島へ向かう。雨。今日は止みそうにない。
マイクロバスに揺られているうちに、どんどん眠くなる。伊東あたりを走る頃はもう、うつらうつら。連日寝不足だったせいかも。
 天城は初めて。今日はシャクナゲを求めての山行。地図では厳しいルートではなさそうなので安心する。

 登山口へ着くと団体バスが。きれいなトイレがあるので、急いで駆け込む。団体の後になると、待ち時間が相当になるので。
 しっかり装備をととのえて、歩き出す。

 駐車場から階段を下り、沢を渡り、登り返し、分岐へ。ヒメシャラのつややかで赤っぽい木肌が目に付く。登山道はとても整備され、標識も完備、ハイキングコースのようだ。
 万二郎岳を目指して登っていくが、きつくはない。が、花は・・・目下なし。時々ツツジがピンクの花をつけている。シャクナゲは、万二郎岳までは、結局1本のみ。

 雨が止まないので、お昼は万二郎岳山頂をやや過ぎたあたりで立ち食い。うう、侘びしい。座る場所もないので、食べ終わったらそそくさと出発。一度鞍部へ降り、石楠立(はなたて)へ。今日はシャクナゲは見られないのか?と思いつつ歩く。

 石楠立を過ぎてようやくシャクヤクが姿を現す。濃いピンクで、大木だ。たちまちフラッシュの嵐。私は今日はカメラ無しなので、自分の目に焼き付ける。霧がかかり、幻想的な光景だ。万三郎岳近くでは次々にシャクナゲが見られ、また標識もあるが、ブナの巨木が立ち並び、圧倒的な存在感を示している。一瞬熱帯の山林に紛れ込んだような感覚に襲われる。

 天城は雨が多く気温も高いので、見慣れた関東の植生というのか林相というのか、それとは違う。不思議と道端の小さな花にはほとんど出会わなかった。

 万三郎岳で集合写真を撮る。ほとんど"心霊写真"状態。

        

あとは、北斜面を降りていく。急降下で段差もきつい。
が、ここからが圧巻。ピンク、白のシャクナゲの大木のトンネル。もう目にも鮮やかな花、花、花。歓声が上がりっぱなしだ。雨の中、頑張った甲斐があるというものだ。

 30分ほどで分岐、右に折れて天城高原ゴルフ場方面に戻る道へ。
地図では等高線に沿ったなだらかな道に見えたが、これが起伏だらけ。距離もあり、何だか歩いているうちに飽きてきた。
今日は1日大した距離でもアップダウンでもないのに疲れを感じる。きっと立ちっぱなしのせいだろう。早く次の分岐にならないかな、と思う。

 途中でカメラを斜面に落としてしまった方がいて、探すがなかなか見つからない。
現地集合で来られた方なので、暫く待ったあと、別れてゆっくり探すことになった。
探すのも大変だろうな、と思いながらあるいていると、そのうち後ろから大声が・・・・。
割にすぐ見つかって、追いかけてきたのだ。めでたしめでたし。

 最後の分岐から10分のはずが15分以上に感じられた。疲れのせいだろう。最後の階段を登ってようやく出発地点の駐車場へ。結構靴の中まで濡れてしまった。
何故だろう・・・と後でよく考えたら、スパッツの上部をきちんと止めていなかったので、緩んで弛み、雨具のすそから雨が入ったようだ。今度は気をつけようっと。


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