湯ノ沢峠から滝子山   2010年7月17日

湯ノ沢峠8:55〜9:35大蔵高丸9:55〜10:35ハマイバ丸10:40〜11:05天下石〜11:23米背負峠〜11:45大谷ヶ丸12:25〜13:20分岐〜13:40滝子山13:55〜14:35桧平14:45〜15:40水場15:50〜16:25林道終点(堰堤)〜17:00初狩駅


仕事の予定が狂ってしまい、楽しみだった秋田駒は無念の涙で見送ることに。しかし、夏山も近づいてきたので、足慣らしは絶対に必要、ということで 急遽日帰り山行を入れようとなった。
梅雨明けを思わせるお天気と、この3連休の混雑を考慮すると、「涼しい」+「電車で行ける」+「花が綺麗」→「湯ノ沢峠」となる。
出来れば滝子山まで足を延ばし、しっかりトレーニングしたいが、予報では午後に雷も、ということで後は空模様を窺いつつ判断することになる。

例によって甲斐大和からタクシーで避難小屋まで入る。山道でクーラーを切った窓からは涼風が吹きこみ、どんどん標高を上げて、ラクラク登山口へ。

前回は、お花畑のそれぞれの花に「ご挨拶」しながらの超スローペースだったため、ハマイバ丸で昼食、米背負峠から下山となったが、今回はそうもいかず、 ややペースを上がようと思う。

とはいえ、折角のこれだけのお花畑を無視できるはずもなく、めぼしい花にはカメラを向け、前回出会った花との再会も期待しつつ、それなりに歩き始める。
気のせいか、笹の勢いが増したからか、ちょっとお花の元気がなさそうにも感じる。タチフウロやヤマオダマキ、ハナチダケサシ、ノハラアザミなどの常連さんはまだまだ元気な様子。

さて、起伏を越えつつ進むと、ハマイバ丸への途中の背丈以上のササ藪は綺麗に刈られ、全く問題なかったが、湿気で蒸し暑く、足元がつるつるで非常に慎重になる。
今までののびやかな高原のお花畑と、笹の深い草地、そして笹を抜けるとようやく樹林帯と随分表情を変えるコースだ。

天下石を過ぎ、今度は無事に米背負峠を通過して大谷ヶ丸に向かう。この最後の急坂が結構キビシイ。 蒸し暑さと急登に足がとまりそうだが、ようやく着いた展望のない狭い山頂には、大量の虫がお出迎え。スプレーをものともせず、襲いかかってくる。

顔を刺されては大変、とネットを取り出して、頭から被る。時間的にもとりあえずここで昼食に。今日もご常連の皆さんから、いろいろおいしいおすそ分けを頂き、元気も回復。
幸い雷鳴も聞こえず、怪しい黒雲もなさそうなので、予定通り滝子山へ向かうことになる。
大谷ヶ丸から一旦戻り、標識に従って起伏のあるフカフカの道を進む。よく整備され、樹林の中で展望はないが、足に優しい道だ。 分岐を更に進むと小さな鎮西ヶ池(と鳥居)があり、ここから等高線に沿うように大きく回り込んで稜線にぶつかる。ここを右に進めば山頂だが、 ここがまたわずかの距離ながら急登。もう少し、もう少しと喘ぎながらも山頂に到着。ガスの中で展望はないが、とにかくも目的を達して万々歳。

しかし時計はもう2時近い。そして、ここからの下山がまた長いのだ・・・。

どうも先週来の「引き込もり」で筋肉が落ちてしまい、先ほどから右足のひざ裏が痛くなってきた。久しぶりの感覚とはいえ、これから急坂が2時間以上も続くのだ。 ちょっと酷くなりそうなので、途中で簡単なテーピングをして、ストックに頼りながら慎重に降りることにする。急坂な上に濡れて滑るのでちょっと慎重に。

しばらく行くと、女坂と男坂の分岐があり、ジグザグの女坂を進むが、また桧平で合流。ここからようやく三ツ峠山が見えるが、その真後ろの筈の富士山は雲の中。 今頃iさんが歩いているはず・・・。そう思い、心の中でエールを送る。

長い尾根を下っていくとジグザグの先にベンチと「最後の水場」の標識が現れる。ここで一休み。沢音が涼しげだ。
ここからは沢に沿って降りて行くが、もうすぐかと思うとその期待は何度も裏切られる。
それでもようやく右手に堰堤が見えてここが林道終点のようだ。やれやれ。まだ日が高いのは有難いが、下界に降りると蒸し暑いのは仕方ない。しばらくで人家が見えてきて、舗装道路に出る。めざす初狩駅はまだ遠い・・・。

熱を持った舗装道路の照り返しと西日のWパンチでもうヨレヨレ。中央高速の高架が見えてくるが、駅はまだまだ!
ビールが待ち遠しい2人はギアチェンジして元気に先を行く。高架を潜って通りに出てからようやくコンビニまで歩いてほっと一息。すぐ先が駅だ。

今日は随分頑張ったが、電車の中で思わずうつらうつら。結構きつい山行だった・・・。

*本日の花*

マウスを載せると名前が出ます。

ノハラアザミ タチフウロ コイチヨウラン ウスユキソウ ムラサキ ヤマオダマキ クモキリソウ ミズチドリ トンボソウ?

コキンレイカ (ハクサンオミナエシ)


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