山彦南の耳〜大笹峰   2009年8月29日

コース:エコーバレースキー場10:53〜11:16「ハイキングコース」標識〜11:25昼食11:45〜12:35山彦南の耳12:50〜13:08北の耳〜13:29大笹峰〜14:27「ハイキングコース」標識〜14:40エコーバレースキー場   


夏の終わりに霧が峰を馬蹄形に取り巻く山彦谷の山を巡る「高原漫歩」という楽々山行に引かれて、7月の西吾妻以来の山の会での山行に申し込む。
例年、この時期は仕事疲れでバテバテ。意欲はあっても厳しい山はキャンセルといういつものパターンだったので、今回は軽い山で、仕事モードから頭と体を切り替えるには最高と思い、参加。バス2台にはお久しぶりの皆さんの顔。楽しみだ。

しかし夏休み最後の休日で天気がいいからか、もう早速中央道は大渋滞。連日の疲れもあって、車内では久しぶりのおしゃべりもそこそこに睡魔に襲われ、意識が・・・。

やっと渋滞を抜けて霧が峰へ向かう。ちょっと午後から雨の予報もあり、早く歩き始めて降る前に降りたい気分になる。
エコーバレーのスキー場に向かってあがっていくと、道路沿いにオレンジのフシグロセンノウがはっきり見える。ああ、花が呼んでいる!と思うと久しぶりの高原歩きがとても楽しみだ。

さて、スキー場をどんどんあがっていくと、「ピステ」と書かれた建物と、広い駐車場、そしてこの先通行止めの標識があって、ここから歩き出す。風が心地よい。
林道歩きを始めると早速花がお出迎え。面白いナンバンハコベやキツリフネ、サラシナショウマ、ヤナギランも。
(画像の上にマウスを置くと名前が現れます。)

キツリフネナンバンハコベアケボノソウフシグロセンノウ

車道に沿って歩いていくと、道が左に大きくカーブ、正面にピークが見え、道を外れて直進すると、右に道が分かれて「ハイキングコース→」となっている。

実はここから入れば、スキー場から大きく向きを変え、まず大笹峰(1807m)を目指して、それから稜線沿いに山彦北の耳、南の耳、そして殿城山(1800m)まで歩いてまた戻るはずだったのだが、もっと先に分岐があるのでは?とのことで直進。

スキー場の中をリフトに釣られて歩いていく。一旦ここで昼食。ゆっくり食べていると、ザックを背負ったリーダーに抜かれ、おっと!もう出発かとおお慌てで荷物を片付ける。

分岐がありそうで無い。軽い藪漕ぎをしながら目の前のピーク目指して真っ直ぐ進むことになり、予想外の事態に。
あれれ、優雅な高原歩きだったはずなのに・・・。

登り始めると、向こうに霧が峰、そして稜線も近づき、滑りやすい急斜面はお花畑。荒らしてしまって本当にゴメンナサイ。
ハクサンフウロやウスユキソウ、ナデシコにハナイカリ。


結局ゲレンデを直進し、斜面を直登!振り返るとゲレンデが・・・。

やっとピークにつくと、案の定そこは山彦南の耳(1838m)。
ここは見事なお花畑。鹿の食害をうけていないのか、マツムシソウも健在だ。イブキジャコウソウ、モリアザミ、ウメバチソウ、ツリガネニンジン、ハクサンフウロ、コゴメグサ、ヤマハハコ、トリカブト、ノコギリソウ・・・。
ヤナギランハクサンフウロマツムシソウモリアザミ

タカネナデシコトリカブトタムラソウノコギリソウ

久しぶりにお花を楽しみ、ここが本日の最高点ということで、ガスも上がってきたし、このまま大笹峰まで稜線を進み、本来のコースを確認しながら降りることになる。

稜線歩きは気持ちよい風の中、晩夏の花に迎えられてあっというまにブランシュたかやまのリフトの頂上である大笹峰に到着。この先を下っていくとしっかりしたコースになっている。

ヤマハハコ

アサギマダラが花の上を乱舞し、なかなかの光景だ。
タムラソウやハンゴンソウの中を進み、林道に出ると「ハイキングコース」の標識が現れ、右手にガードレースもある道をどんどん下りていくと、朝の「ハイキングコース」の標識地点に出た。

直登がきつかったが、結局正味3時間は歩き、当初の予定通りの時間となって、高原の晩夏を楽しんだ。


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