コース:
11日:大倉バス停9:50〜10:55見晴茶屋〜12:10堀山の家12:30〜13:33花立山荘13:40〜14:20塔ノ岳
12日:塔ノ岳6:30〜7:20竜ヶ馬場7:27〜7:50丹沢山8:00〜8:40太礼ノ頭〜9:15円山木ノ頭9:20〜9:47本間ノ頭〜(11:15昼食11:45)〜11:52金冷シ〜12:11高畑山分岐〜12:53御殿森ノ頭分岐〜13:32三叉路バス停(宮ヶ瀬ダム)
久しぶりに丹沢の縦走山行へ。 朝、最寄り駅のホームに立っていると、ご近所のY子さんとバッタリ。Aリーダーの山行に行くという。今度またご一緒しましょうと挨拶して途中で別れる。 次に小田急線の列車を待っていると、ホームでMさんとバッタリ。嬉しいことに同じ山行とのこと。道中を楽しく過ごす。 集合場所に着くと、Tリーダーより荒天のためコースを変更して、大倉尾根からとのこと。大倉尾根といえば『馬鹿尾根』とも呼ばれる、階段が多くて長いルートとして有名だ。 幸か不幸か私はこのルートは初めて。皆さんから「長い長い」といつも聞かされているので、少々不安になる。その上、当初の予定の寄〜栗の木洞〜鍋割山〜塔ノ岳のルートに比べて標高差が大きい。(1000m以上ある。) しかし、天気予報で荒天が予想され、雨が降っているにも拘らずキャンセル者は2名のみ。残り20名は雨にも負けず、低気圧にも大倉尾根にも負けずに塔ノ岳に登るのだ・・・。 渋沢駅からバスに乗れば、あっという間に大倉。随分立派な施設にびっくり。流石、丹沢登山の玄関口と言うべきか。 覚悟を決めて雨合羽を着る人、とりあえず傘で歩き出す人、様々だ。 雨の中、さあ出発。すぐに山道に入る。視界は不良。滑る足元ばかり見ていると折角の紅葉も目に入らない。小屋が沢山あるというので、ペース配分し易いだろうと思う。 |
黙々と歩いているがまだ暑い。ゴアの帽子を脱いで傘をさし、雨具もファスナーを開けて風を入れながら歩くことにする。ようやく涼しくなってきた。 そのうち、Kさんが不調を訴え、サブのHさんと一緒に後からマイペースで登ることになる。勝手知ったるコースなればこそ。 だんだん雨足が弱まって、今日初めてカメラを取り出す。ガスが辺りを包んで展望がない。しかし、所々に赤や黄色の葉が見事だ。 |
雨もほぼ止んだ頃、堀山ノ家に着き、昼食タイム。傘を広げずに食べられるのは有難い。長い登りもようやく先が見えてきたところ。地図を広げて少しほっとする。 雨で大荒れと思い、ポットも持たずに来たが、Mさんから熱い飲み物を頂いて、やっと一息つく。 | 堀山ノ家前にて |
もう一息、と歩き出すが、今度は強風が吹き付ける。ようやく金冷しに出て塔ノ岳への階段を登る。もう階段はいやだ〜と言いながら歩いていると先頭がストップ。何事かと見れば丹沢名物?の鹿が登山道を悠然と歩いている。立派な角の生えたオスだ。近くにメスも数頭。 一段と強くなった風にあおられながらもようやく屋根が見えて、山小屋に到着。びしょ濡れだ。 濡れた雨具をハンガーに吊るし、荷物を整理する。疲労もあって動作はスローモー。 どんどん団体が到着してスペースが一杯になる中、大型ストーブの前で手際よく雨具を乾かしている人をみて、早速真似をする。 何とか畳んでしまえるほどに乾かしてから二階の部屋に上がり、一休み。雨脚は強くなってきたようだ。 |
満員の山荘から団体が順次出発して行く。まだ真っ暗な窓の外に素晴らしい夜景が広がっているが、確かに一見の価値がある。 |
大山の向こうの朝日 | だんだん明るくなり、荷物整理をしたりストレッチをしたり。今日は天気も良いだろう。 朝食はおでん。温かいのが嬉しい。 外へ出ると横浜方面にはまだ重い雨雲がかかっているのか、時折雷が光る。 振り返れば真っ白な富士山。急激な冷え込みで一層雪が積もったようだ。 |
竜ヶ馬場から塔ノ岳方面 | さあ出発。長丁場だ。 今朝は霜の降りた木道を慎重に下りていく。吹き付ける風が冷たい。途中で何度も富士山を写す。 竜ヶ馬場まで来て一休み。振り返れば山頂にちょこんと尊仏山荘が見える。ようやく日が差してきて、気温もこれから上がるだろう。 ここからは丹沢山を経ていよいよ三峰へ。 最初の2つのピークはあっさり通過。 |
ちょうど中間点になる円山木ノ頭へは登り返しがきつい。その前に小休止。寒さ対策に、ザックの中から暖かい手袋やスカーフを取り出しておく。 頑張って本間ノ頭まで来れば『三峰』も完登。その後は尾根を辿る道が続いて行く。 落ち葉が積もる道は、隠れた木の根と小石が曲者。時々その犠牲者が・・・。 転ばないように注意しながら歩き続け、そのうちに平坦な尾根道の続くあたりで昼食タイム。 | 大山 |
今日もMさんから暖かい飲み物を頂いて、体も心も温まる。 さあ、まだ先は長い。片付けたら出発だ。落ち葉が積もる道は、隠れた木の根と小石が曲者。 予想通り、僅かで松小屋ノ頭と金冷シ。 ちょっとした岩場や崖に張り出した梯子、そして崩れた崖の上を越える箇所もある。バランスよく慎重に・・・。 |
小石に注意 | 梯子も沢山 | 安全第一 |
高畑山の分岐から先は山腹のトラバースが続き、結局もう1つもピークは踏まずに歩ける。傾斜も緩やかになり、また話し声が聞こえてくる。 気温も上がって1枚脱いだり手袋をはずしたり。 その割には距離は縮まらないが、あと3キロ、2キロとなって針葉樹の暗い林を行くことになる。 距離は長いが比較的静かに歩けるコースだろう。 | 宮ヶ瀬ダムが見えてくる |