春日山から滝戸山  2003年4月13日

鳥坂トンネル9:25〜春日沢の頭10:35〜11:00春日山11:10〜11:18黒坂峠〜11:40(1236m峰)12:10〜13:00鶯宿峠(なんじゃもんじゃの木)13:10〜「名所山」〜14:25滝戸山14:40〜15:20林道出合


 今日は山梨百名山を2つ踏破する縦走コース。気温が5月並みに上がるという。
中央道を一宮御坂で降りて、満開の桃の花に彩られた道を歓声を上げながら進む。
沿道には満開の桜さえ霞むほどのピンクの絨毯が広がっている。

 鳥坂トンネルを抜けると広い駐車スペースと案内板がある。
鳥坂隧道へは舗装道路だが車止めがあり、5分歩けば隧道に突き当たる。 入り口はもう塞いであり、この右手を登っていくが綺麗に整備され、標識もある。


鳥坂トンネル
  
鳥坂隧道から登山道へ

 ルートはのびやかで、野鳥の森のように小鳥たちの声が木霊する。
落ち葉が厚く散り敷いて、足元はふかふか。木々も自然林でまさに絶好のハイキングコースだ。
陽だまりハイクにもってこいだが、今日はいささか暑くなり、さっそく体温調整ではみんな1枚も2枚も脱いでいる。

 休憩を挟んで50分で三角点のある「春日沢の頭」1235m峰に着く。低いアンテナが数本立っているが、これは途中からは見えない。
(ちなみに山梨日日新聞社の「山梨百名山」では"崩山"とされている。)


「春日沢の頭」1235m

 ここから下って一旦鞍部を登り返すと1158m峰。ここに「山梨百名山 春日山」の表示があるが、なんとこの標高表記は1235mになっている。(誰かがマジックでその上に1158mと訂正している。)


春日山山頂

このコースは随所で山名表記に混乱があるようで、要注意。いずれにせよ、寂しいピークだ。

 更に下ると10分で黒坂峠。立派な広い車道に強制的に降ろされてしまう。
ルート北側はゲートが閉まっており、通り抜けはできないようだ。


黒坂峠

 ここから急登が待っている。
今日はノンビリ歩けるところばかりかと思ったら、前日の雨もあって滑るし、みんなの息も荒い。
しかし、右手には180度の大展望が待っている。振り返れば大菩薩や雲取、甲武信、前を向けば八ツに北岳、赤石などの南アの連山が一望できる。
気温の高さもあってぼやっとしているものの、それでもすばらしい眺望だ。
もっと見える日には北アの常念から穂高も見えるとか!


素晴らしい展望

 大汗をかきつつも何とか登りつめたところが1236m峰。なぜか「春日山最高点1235m」の標識が。
25000分の1地図には「名所山」とある地点だ。
ここで昼食となる。急ぐこともない、とゆっくり時間を取る。

 荷物も軽くなって午後のスタート。のびやかな下りの道の先にまた白根三山などが見えて嬉しい。


道の向こうは白根三山

 しばらくすると分岐になるが、ここは左手に折れて進む。


分岐にて

ほぼ道なりに進む方向は三角点があるようだ。標識はあるが、ぼ〜っとしているとそちらへいってしまいそうだ。

 お腹が一杯で眠くなりそうな中、道が下りきると有名な「なんじゃもんじゃの木」(実際は両面桧。大木だ。)に出会う。鶯宿峠だ。

ここで問題発生。
地形図ではそのまま直進のはずが、標識が微妙に斜めを指しており、その角度を考えるとこのまま進んでよいのかどうか・・・。


林道に惑わされて・・・
(このまま道なりに進むのが正解。)

なんじゃもんじゃの木

斜めを指す標識

念のためリーダーやみんながそれぞれ偵察に行く。林道が伸びて登山道が寸断されてしまったようだ。 私たちは林道の少し先にまた山道を探し当ててわざわざ登ったが、結局またこの林道に降ろされてしまった。

正解は、「なんじゃもんじゃの木」(鶯宿峠)ですぐ脇の新しい林道に下りる。(注意:峠道なので、交差している道へ降りていかないこと。) そのまま道なりに進むとU字形に舗装道路がカーブする地点に出る。そこは地形図の通り。
右手にアンテナがあって、標識もあり、滝戸山はこっちだと分かる。

注意:25000分の1地形図の「鶯宿峠」(道が交差している。)に「なんじゃもんじゃの木」があるが、芦川村の案内図では舗装道路(U字にカーブ)の「滝戸山登山口」標識の地点を「鶯宿峠」としている。実際の道路に合わせて峠を移動してしまったのか?


再度山道へ。
(U字の右側道路に進み、左手を登る)

1092m峰を経て1118m地点に「名所山」の標識が立っている。これには下調べの時に悩まされた。
結論から言えば、少なくとも地元では「名所山」の位置が25000分の1図と全く違う山を指している、ということだ。紛らわしいことこの上ない。

余りの暑さにややペースが落ちて、休憩も長めにノンビリ登り、ようやく滝戸山に着く。
ここも何も特徴のない山頂だ。


標識もしっかりしている
  
滝戸山山頂

ここからルートを北側に進んで下山開始。
狢山を経て金毘羅神社方面に抜ける予定。尾根線を忠実に辿り、そのうちに厚い落ち葉で滑る急降下の繰り返しの果てに、 テープ印も途切れてしまったようだ。

まっすぐ進もうとすると道がない様子。右手に進むと急斜面のトラバースになる。細いが何となく踏み後のようなものがある。
注意しながら行くと斜度も落ちてきて、何とカタクリのお花畑のようだ。
よく見ると咲いているものもある。


カタクリの花

初めて咲いているところを見た。写真より清楚な感じ。
踏まないように注意して進む。そのうちにまた未舗装だが広い林道に出た。
振り返ると「滝戸山1.1km」と標識がある。

しばらく歩いて降りていくと見晴らしのよい広い場所に出た。ここはもう舗装されているので、金毘羅神社で待つマイクロバスに連絡すると、ここまで上がってきてくれた。
途中、落石が道に何個もあった。本当はまだ開通しておらず、これから片付けて通す予定だったらしい。
金毘羅神社までも同様のはずが、お祭りがあったので至急そこまでを手入れして通したらしい。
やはり町役場などに問い合わせをしないと、ゲートがあったり道が閉鎖されていたりして、予定通りにはいかないことも多いようだ。

帰りにもう一度桃畑に寄り道して、花一杯の山行となった。


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