高尾山花めぐり   2008年4月12日

コース:6号路〜城山〜日陰沢〜小下沢


お花を目的に、妹を連れて初めての山行は、花の百名山、高尾山へ。
先週ご一緒したSさんも一番良い季節の高尾山に行くという。もしかしたら会えるだろうか。

さて、我々は前夜遅い妹に合わせ、高尾山口に着いたは9時近い。Sさんはもうとっくに山頂だろう、とマイペースで6号路へ。
ミシュランで観光の三ツ星を取得したことで高尾山に行く人が多いらしいが、特に変わった印象は無い。
大型犬の散歩で鍛えた妹は意外といいペースだ。早速現れたニリンソウやハナネコノメ、ナガバノスミレサイシンやヤマルリソウに釣られて元気一杯。

急坂を覚悟していたらしく、「もっと大変かと思った」そう。流石に最後の階段はきつかったが、ベンチで一休みした後は山頂をパスして一丁平へ。
「ここより奥高尾」の標識を横目に歩き出すが、今日はいつもと違って運動靴の身軽なハイカーや、かなり年配のグループが目立つ。
ははあ、これがミシュラン効果?

赤土の高尾山、ちょっと滑るのが怖いが、見事なミツバツツジに思わずにっこり。

さらには桜も満開、道端のエイザン・スミレも目立つようになると妹も解放感で一杯のようだ。

滑る足元を気にしながらも、カメラ片手にルンルン気分で一丁平。大変な人出にもっとびっくり。桜を求め、さながら大宴会場だ。

さて、どこで『店開き』しようかとキョロキョロしていると、視界の端に、笑みをたたえて手を大きく振る姿。Sさんだ!!

思いがけずここで合流、一緒にお昼を食べる。
出発は1時間も早かったそうだが、お花を堪能していて時間がかかったという。私たちもお花見ということで、桜の下にシートを広げる。

先週の桜の話や、来週の山の話(これも一緒!)など、話も盛り上がる。
ポットのお湯で熱いコーヒーをいれ、渡すと驚く妹。「ザックに水とパンだけ入っているよ」を、そのまま「お昼はパンと水だけ」と思ったらしい。
(ポットのお湯やお菓子、果物はオネエチャンが持っているんです!)・・・ま、これで姉の面子も保てたかな。

さてその後は、Sさんと一緒に高尾の北尾根を「復習」しつつ歩き、日陰沢を目指す。地図には載っていないものの、 しっかり踏まれ、時々ベンチまである。(但し一切標識はない。)
ピークを2つ踏むので日陰林道よりアップダウンがある。途中にカンアオイがたくさんあり、足元もふかふか。静かなバイパスだ。

植林地帯を抜けると雑木林。視界も開け、明るい斜面ではスミレ数種と出会う。
最後に沢を渡って日陰沢へ。ニリンソウの群落やタカオスミレの葉を確認しつつ、やっぱり外せないのは小下沢。大分歩いたので妹の脚を心配しつつも、花の小径へ。
タカオスミレ(ということにしておこう)も何とか開花した株を見つけ、キャンプ場までを往復して、ヤマルリソウにも会い、満足して帰路についた。

★本日出会った花★


カントウミヤマカタバミ(関東深山カタバミ)

ヒトリシズカ(一人静)

タマノカンアオイ

(花のアップ)

エイザンスミレ(叡山菫)

(エイザンスミレ:ピンクの濃い花も多い

オカスミレ(アカネスミレの無毛タイプ)

マルバスミレ

マルバスミレ(ピンク系の花もあり。)

ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛)

ウグイスカグラ(鶯神楽)

ヤマルリソウ

(花のアップ)

ヒカゲスミレ(日陰菫)

タカオスミレ(高尾菫)
(日陰菫の葉がこげ茶のものを指す。)


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