高尾山   2005年4月23日

コース:
高尾山口10:00〜10:45稲荷山尾根11:05〜高尾山(巻き道)〜12:40一丁平13:35〜城山〜小仏峠〜15:20小仏バス停


高尾山に登るのは何度目だろう。
都民にとって一番身近な山に違いない。アクセスもいいし、コース取りが自在に出来る上、花の百名山でもある。
私にとっての高尾山は、親しい人と和気藹々と登る山である。

今日は、最近落ち込んでいる私を心配して、晴れたら山に、降ったら先ごろ買った愛車でドライブに連れて行ってくれると約束してくれたJちゃんとの山行となった。

直前までコースをあれこれ考えたが、晴天に恵まれたので展望を求めて稲荷山コースとする。Jちゃんの足次第では、帰りはリフトでもいいし、と。そこがまた高尾山の良いところでもある。

稲荷山尾根は、この前清掃山行で歩いたが、結構最後はきつかった。まあ、下を向いてゴミを拾いながらどんどん歩くというのは普段と違う歩き方だったけれど。

赤土で滑る箇所も多いので、決して高尾山といえども侮ってはいけない。

・・・そんなことを考えつつ、ストレッチをして、靴紐をチェックし、いざ!稲荷山コースへ。

登り始めからニリンソウやスミレ、チゴユリが迎えてくれる。
すぐに展望も開けてくるし、まずはゆっくり、ゆっくり。休憩を挟みながら稲荷山に到着。小学生の遠足?でにぎやかだ。
新宿や池袋の副都心が良く見える。なかなかの展望。まずは上出来。


トイレもあるし、小さい子供連れなら、ここまでの往復でも十分楽しめるだろう。
ザックを降ろしてゆっくり休む。
ここから先は平坦な道も増えるので気分も違うはず。今までのところ、Jちゃんも余裕がありそうでほっとする。
地図を見ると高尾山までちょうど半分くらいの位置だ。

なだらかな尾根道をゆっくり歩いて行く。
スミレは沢山咲いているが、どうやらタチツボばかりのようだ。実はタカオスミレが見たいのだが、なかなか見つからない。Jちゃんの足取りに合わせてゆっくり歩きながら左右をキョロキョロ。
若葉が美しい。時折足元に桜の花びらが・・・。

滑る道を注意しながら歩いているうちに高尾山直下の休憩地点に到着。ここから延々と丸太の階段が続いている。
その前に一息ついて・・・。

今日は山頂でコーヒーをご馳走する約束なので、水1.5Lにガス一式を持ってきた。熱いコーヒーが楽しみだ。
もう時計は11:50だが、桜と展望を求めて一丁平でお昼にしたいと思い、巻き道に気づいて、そちらを進む。
周回コースで帰るつもりだから、山頂は帰りに踏めばいいし・・・。

実は最初の予定では、小仏から入って、一丁平で昼食、その後高尾山頂を経てJちゃんの足次第で歩くかリフトで降りようと思っていたので、『一丁平で昼食』にこだわる。

いつもの通り、高尾山を過ぎると人も減り、ようやく山道らしくなる。
桜も咲いていて気持ちがいい。


<もみじ平>

何度か歩いた道なので、(今日も地図各種にパンフ持参ながら・・・)何となく一丁平はもうすぐ!と思い込んで歩き始める。
案外Jちゃんも元気で、まだ歩けそうだ。
しかしなかなか辿りつかないので改めて地図をチェックすると、何と随分先で、城山直下ではないか。
・・・それで計画を変更、帰りは小仏へと決まった。

人が少なくなった代わりに花が増えてくるのはうれしい。ツツジが本当に美しい。

カメラを構える人も多い。
更に進んで一気に丸太の階段を下りていくと、ようやく一丁平。

富士山が目の前に見える地点でお昼。約束のコーヒータイムだ。ゴ〜っとガスの音。やはり熱いコーヒーは疲れを吹き飛ばしてくれるし、何よりJちゃんが喜んでくれてうれしい。
きょうは私がいつもよりはちょっと頼もしく?見えているかな??

二人でパンをかじったり、おやつを頬張ったり、おしゃべりを楽しむ。
時計を気にしない山もいいものだ。
1時間位のんびりして、あとは小仏に下るのみ。

さて、とザックを背負うと、お〜軽くなった、軽くなった。
だから下山は大好きだ。

今日はお花はもうないかな・・と思って歩いていくと、うれしいことにイカリソウの群落発見。
これだけ沢山咲いているのは初めて。


<イカリソウ>

他の登山者も足を止めて「珍しい花だねえ。」とカメラを向けている。
少し行くと、エイザンスミレも沢山見られるようになる。今年初めてのエイザンだ。


<エイザン・スミレ>

花の大きさ、可憐さにJちゃんも喜んでくれた様子。
小さめのヒナスミレも見つける。あとはタチツボ、ニオイタチツボ?に区別が難しそうなものばかり。(図鑑を持ってくればよかった。)

小仏峠に出るとあとは砂利道を下る。最後に怪我に気をつけてね、と注意し、バスの時刻や前後の登山者をチェック。(やはり不審者がいないかは非常に気を遣う。)

小石に気をつけながらもわき目をふりふり歩く。咲いているのはムラサキ・ケマンやニリンソウ、ネコノメなど。
ペースが違うので、だんだん前後に人が減っていくのがちょっと気がかり。
何人かに抜かれたあと、また男性が独り追い抜いていく。
ちょっとイヤな感じ?(御免なさい!!)かと思い、先行するアベックの姿が見える間隔で降りようとペースを上げる。最近は高尾山でもいろいろあると聞いているので、ちょっと緊張する。

とはいうものの、実際には何事もなく、車の列が見える舗装道路の終点に出たときはほっとした。
明るい道をテクテク歩く。道端にも野の花が沢山咲き誇っている。明るい日差しが残る中、舗装道路を下っていく。臨時バスも出て、無事に高尾駅に着いた。

今回は予想以上にJちゃんが元気で足も軽く、山気分を楽しんで貰えたようでほっとする。
さて、これからだんだん"洗脳"していこうかな?(笑)

荷物が案外重かったので私にもよいトレーニングになった、満足の高尾山だった。


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