生藤山   2008年5月5日

コース:石盾尾神社8:30〜9:35佐野川峠9:50〜10:05甘草水分岐(桜並木)10:15〜10:35三国山11:15〜11:18生藤山〜11:50連行山12:00〜醍醐丸(巻き道)〜13:40和田峠13:45〜14:40陣場高原下


GWは混雑を避けて近場で、ということで生藤山へ。
天気予報では夕方から雨、いまひとつすっきりしない空模様ながら、JR上野原駅からバスに乗る。
石盾尾神社で降りて、歩き始める。山の上はガスがかかっており、足元も結構濡れているのは昨夜の雨のせいだろうか。

コースは植林の伐採のためか、以前の道と少し違うらしいが、早速ホウチャクソウが沢山足元に咲いているのは嬉しい。

ホウチャクソウ

それからゆっくりあがっていくと今度はイカリソウ。喜んでカメラを向け、満足して歩き出すと、またイカリソウ。よく見れば、あたりは一面、群落になっている。

チゴユリも咲き始め、タチツボスミレも沢山。また大きく葉を茂らせた、花の終わったスミレ類を確認しながら上がっていくと佐野川峠。ここで鎌沢からの道を合わせ、今度は稜線を行く。 足元には濃いピンクの桜の花びらが散り敷いて、思わず見上げてしまう。わずかに咲き残った桜もいとおしい。

甘草水分岐

甘草水の分岐にはまだ山桜や八重桜が待っていてくれた。青空がバックならさぞ映えるだろうと思いつつ、足を止める。
このあたりは桜の盛りには大変な人出らしいが、今日も天気の割にはまあまあの登山者が上がってくる。

あと一息で三国山。皆さんのアドバイスに従って、少し早いがベンチとテーブルもあるので、ここで昼食とする。

大休止のあとはわずかの急登だが、何故か体が重い。生藤山へはちょっとした岩場になり、足元が滑るので慎重に。
登るとここは藤野町十五名山とか。990mの山頂は数人で満員。三国山での昼食が正解だったようだ。

ここからは目に鮮やかな新緑の雑木林を、深呼吸しながらカメラ片手に気持ちよく歩いていく。

道端にはアケボノスミレが沢山咲いていて、ハート形に葉を大きく展開しているので、春先とは少し印象が違うが、花を見れば紛うことなくアケボノスミレ。その瑞々しい淡い紫が優しい。

アケボノスミレ(曙菫)

よく見れば、まだマルバスミレ、エイザンスミレも咲き残り、葉のみ残したスミレの数からも、ここはきっと素晴らしいスミレ街道に違いない。

柏木野や和田への道を見送って、あとは針葉樹林の中を巻き道オンリーで和田峠を目指すことにする。

ヒトリシズカ(一人静)

もう花はないかなと思うと、ヒトリシズカが迎えてくれる。イカリソウもまた見られ、やっと名前を覚えたオトコヨウゾメもかわいい花を咲かせている。

 オトコヨウゾメ

それなりに歩いた満足感のうちに和田峠に辿りつく。何と駐車場は車で一杯。
このあいにくのお天気でも、気軽に陣場山に登れるためか、ひっきりなしに車が出入りする。
一休みとも思ったが、陣場高原下の、1時間に1本のバスに間に合いそうなので、ここから車道を下ることにする。コースタイムで40分とあるのにかなり時間がかかり、ぎりぎりになって最後は走ってバス停に。
そこで思いがけずKさんと会い、久しぶりのご挨拶もそこそこに、バスに乗り込み高尾駅に向かった。

静かで気持ちのよい生藤山、とてもいい山だった。


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