春先バスが戸台口から歌宿(うたじゅく)まで運行しており、コザクラの季節にはこの区間の路上には雪もなく、花が誰でも簡単に見られる場所にあるというので、今年はぜひ、と行ってみることに。 幸い好天にも恵まれ、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳などの絶景と、芽吹きの木々、そしておめあてのシナノコザクラを堪能した。
45分の乗車中、殆ど喋りっぱなしのバスの運転手。なめらかな口調で、地層の話から、勿論コザクラの観察地点まで丁寧にガイドする。 歌宿から歩いて観察しながら下ってくるのがお勧めで、途中あちこちに咲いているので絶対に見落とすことはない。 更に、途中2か所ほどは、高い岩場に咲く花を近くで見られるよう、登れるようにしてあるので、時期さえ外さなければ必ず見ることが出来る。 一般車両は通行止めの区域ゆえ、この絶滅危惧種も何とか守られているようだが、やっぱりちょっと心配ではある。 戸台口〜歌宿:片道900円、所要45分。 バスの運行時刻、料金、シナノコザクラの時期などの参考サイト: 南アルプスNET 伊那市のHP
*シナノコザクラ*
*その他の花* チチブシロカネソウ(秩父白銀草) タカトウダイ(高灯台) ヤマネコノメ(山猫の目)
中央構造線が横切るので地層が露出していて面白い。三波川変成帯(蛇紋岩)→秩父帯(石灰岩)→四万十帯(砂岩・泥岩)というように変わっていき、戸台大橋から歌宿の少し手前までが秩父帯、その先が四万十帯となっているそうだ。 シナノコザクラが咲くのは、おもにこの石灰岩帯。
露出した岩盤 「高いところもご覧下さい(?)」
*風景*
車窓から仙丈ヶ岳 鋸岳