雪岳山に登ろう   2011/10/13更新

韓国第3の標高、一番人気の雪岳山(ソラクサン)に個人で登るための資料です。
大きな画像は容量の関係でこのHPには載せられないので、ブログの方でご確認下さい。


<山に関する知識・資料>
韓国での登山に必要な最小限の知識
高速バスの利用方法
登山口への移動
待避所の利用
標識
登山用品の現地調達

参考HP
・高速バスの利用法
   韓国旅行コネストの長距離バス編は詳細で、必見です。

<対応する私のブログ>
ブログ:バス編
登山地図
標識編
予約編
山行中の写真


◆韓国での登山に必要な最小限の知識◆

◇バスや山の中の表示はハングルと英語です。英語が読めれば大丈夫です。ただし、韓国特有のローマ字表記法に慣れて下さい。実際の発音との相違があります。
 最初の子音をB→P、G→K、J→Ch、D→Tのように読み変えて下さい。(有声音→無声音に変換。) その他は大体想像がつくので何とかなります。
  [例] Daecheongbong→チョンボン(大青峰)、Jungcheong →チュンチョン(中青)、Baekdam-sa→(pe)クタンサ(百潭寺)

◆高速バスの利用方法◆

◇鉄道が通じていないので、ソクチョ(束草)[Sokcho]へは高速バスを利用します。ソウル市内に複数の高速バスターミナルがありますので注意して下さい。ソクチョ行きは地下鉄の駅と直結している『高速バスターミナル』を 利用します。(地下鉄3、7,9号線が乗り入れ。駅名が『高速バスターミナル』です。
タクシー利用の場合は、駅を挟んで行き先別に2つに建物が分かれていますので、ソウル中心街から見て左側の建物(嶺東線(ヨンドンソン)ターミナル)を利用します。

なお、地下鉄から入る場合は丁寧に表示があるようです。
タクシーの場合は、どの高速バスターミナルかと聞かれますので、「カンナム(江南)」と付け加えれば分かります。ただし、最大規模のターミナルなので、多分、何も言わなくても分かると思います。

◇荷物とロッカー
私が心配したのは、大きなロッカーがあるかどうかでした。で、ありました。しかも、ソクチョ行きのバス乗り場に向かう出口辺りにあるので探して下さい。
正確なサイズは分かりませんが、通常のロッカーの2倍くらい、50L位のザックでも入るでしょう。奥行きもあります。

ただし使い方がちょっと面倒で、指紋認証式なのです。
でも、英語の説明もあるし、大体分かります。注意点は、お金を入れて認証をして、使う番号を入力して、最後にゆっくり荷物を入れればよいことです。
ついつい、詰め込んだ荷物が出てこないよう、しっかり扉を押さえたまま閉めようとしても閉まりませんでした。
一旦開いているドアが、閉まった時点でロックされる方式なのでご注意ください。あとは問題ありません。

◇バスの券は事前に買えますので、可能なら前日に購入すると安心でしょう。窓口では英語が通じました。ただ、時刻表は無かったように思います。あったのかもしれませんが、ハングル表示で諦めました。
窓口で「ソクチョ」と言って、日付と時間を書いた紙を見せれば大丈夫だと思います。座席指定です。
チケットを受け取ったら、日付・出発時刻を確認します。当日は、ターミナルを間違えないようにし、チケットの Platform 欄の数字の場所から乗って下さい。
乗り場にも数字と行き先があり、バスにも表示があります。座席はゆったりです。

◇ソウル〜ソクチョの高速バスは、ソウルからソクチョは、始発が6:30で後は大体30〜40分ごと、ソクチョからは6:00始発で30分ごとです。ブログに現在の時刻表をアップしました。ご参考までに。

片道 17000Wです。 深夜便は18700Wですが、やはり2:40でソウルに着くそうです・・・。
(注)ガイドブックや個人HP等ではまだ新しい時間・料金表示になっていない場合が殆どで、私も迷いましたが、実際にはバスはソクチョまで「優等」・「一般」の区別なく(多分「優等」のみ)一律17000ウォンです。

◇高速道路が整備されてきたので、今は所要2:40です。ただし、時間帯によってはソウル市内の渋滞を見越して下さい。バスに限らず、車は相当飛ばしますのでベルトはしっかりと。
途中で1回トイレ休憩を兼ねてドライブインで15分休憩します。車内の英語放送では、車内の飲食禁止でしたが、何だか皆さん、飲み食いしているようです・・・。

◇ソクチョのターミナルはとても小さいです。ロッカーもありますが小型サイズのみです。建物の裏手(道路側)に小さな案内所があって、雪岳山登山地図はハングルのみ、ソクチョの町は日本語版のパンフを貰えます。
道路ではタクシーが客待ちしていました。

◇韓国旅行コネストの長距離バス編は必見です。
◇画像とバスの時刻表はブログ:バス編でご確認下さい。◆

◆登山口への移動◆

◇主な登頂ルートは3つと考えてよいでしょう。
@雪岳洞(ソラクドン)から
 メインルートでしょう。高速バスターミナルからは、雪岳洞方面へ7,7−1の市内バスで向かうそうです。小公園入口が終点で、そこにはお店や案内所があってロープウェイ利用の観光客も多数訪れる観光地です。 紅葉の頃はそこへの道路も渋滞するとか。詳細な地図もそこで貰えるようです。
このコースの詳細は、コネストの雪岳山国立公園ページが詳しいです。
渓谷沿いに暫くなだらかに登っていき、待避所を2つ経て、いきなり高度を稼いで山頂に向かうルートです。千仏洞渓谷の美しさで人気のようです。

◇バス終点「雪岳洞小公園」→徒歩→ケーブルカー乗り場→神興寺[シンフンサ]分岐←(20分)→潜水橋→(30分/*20分[下り])→飛仙台(分岐)→(1:10/0:50)→鬼面岩→(1:10/0:50)→陽瀑山荘[待避所/35名?]→(1:30/1:00)→喜雲閣待避所[35名]→(2:00/1:00)→小青峰→(0:20)→中青待避所[120名]→(0:20)→大青峰(山頂)

A五色温泉から
私たちが往復したルートです。(HPご参照ください。)
ソクチョのバスターミナルからタクシーで約30分、W38000(2550円程度)でした。
登山口は道路沿いですぐ分かります。ソクチョと五色温泉との間の路線バスは1時間に1本で、バス停はこの登山口から20分ほど歩いた下の方(温泉街)にあるそうです。
夕方もタクシーが客待ちしていましたし、登山口の案内所が開いていれば、タクシーを呼んでもらえると思います。
このコースは最短時間で山頂に達するため、日帰りで時間のない人や、下山路によく使われるようです。


B百潭寺(Baekdam-sa:ペクタンサ)から
有名なお寺のあるところから少し車で入ったところから登るようです。雪岳洞からと同様、山頂までかなり時間がかかります。
ちょうど江原道のサイトで、雪岳洞〜山頂〜百潭寺の部分が公開されていますので、参考にして下さい。     ☆百潭寺の情報はこちらから。

コース全般の情報は以下のサイトをご参照ください。
・韓国観光公社:雪岳山国立公園
・韓国国立公園HP(英語版)・・・コースに関して詳細な説明があります。
  (*ネット上で各国語から日本語への自動翻訳が可能です。結構使えますので、ご活用ください。)

◇なお、山火事防止のため、国立公園では3月中旬〜5月中旬、11月中旬〜12月中旬の期間にコースが閉鎖されますので、ご注意ください。

◆待避所の利用◆
@雪岳洞〜千仏洞〜小青分岐〜大青峰のコース上に3か所、 B百潭寺から山頂のコース上には2か所、 A五色温泉〜山頂にはゼロ、となっています。

@では、登山口に近い方から順に、陽瀑山荘(Yangpok Shelter)定員35名?、喜雲閣(Huiungak Shelter)定員35名、中青待避所(Jungcheong Shelter)定員120名です。
Bでは登山口の百潭寺(Baekdam-sa)からは,[*最初に車道終点?に百潭(Baekdam Shelter)があるようですが、HPには載っていません]、Suryeom-dong (水簾洞:スリョンドン) Shelterそして、中青待避所の順です。
登頂を目指すコース上には、現在3か所の待避所(素泊まりの避難小屋、管理人在住)が利用可能です。(小青待避所は現在使用不可。)
利用日の15日前の10時からネットで予約開始です。一度に4人まで予約できます。(英語表記のみ。)
注:例えば10月25日(曜日)に利用なら、10月10日(曜日)の朝10時に予約です。

さて、ここからが問題です。ハングルが読み書きできない人にとっては、英語版でしか予約ができません。そして、その画面では、予約可能なのは中青と喜雲閣の2か所のみです。
それで私は、ほかの待避所は予約不要で日本のように定員以上に詰め込むのかと思ったら、さにあらず。後からハングル版を見てみたら、5か所すべて予約制になっていました・・・。(韓国語版では全てネット予約可能)
多分、外国人はダメということでしょう。よく見れば、予約画面にはForeigner(外国人)と書いてありますね。)

今回試したところ、10時にアクセスしても瞬時に「ただ今アクセスが集中しております」(と思われるハングルと中国語表示)が出たまま暫くつながらず、つながった時点では 全てSold outでした。つまり、ハイシーズンの予約は実質的にはまず不可能ということです。

ただし、少し時期を外せば大丈夫です。予約方法自体も簡単です。名前をローマ字で入れ、メールアドレスを入れてから予約画面に入り、山を選びます。(最初の画面はチリサンなのでソラクサンを選び、それから待避所を選択します。)
なお、料金はピーク時がW8000,それ以外はW7000です。待避所はどんな感じか、その写真は英語版で確認できます。2つ目の大きな地図が雪岳山で、待避所の名前をクリックすると画像が開きますが、とても綺麗ですね。

(*英語では確かに「ここ以外は予約を受け付けません、その場で支払えばよいからです」となっています。これでは私のように、泊れない人が続出するでしょう。)
(詳細はブログ:予約編で。英語が苦手でも分かるように説明しました。)


◆標識◆
どのコースも整備が行き届いています。登山口の大きな地図に加え、途中にしっかり標識があります。(ハングルと英語)
0.5キロごとに標柱もあります。画像はブログ:標識編でどうぞ。

◆登山用品の現地調達◆
待避所は自炊です。飲み物の自販機はありますし、窓口でも何か売っているようですが、暖かいものを食べるにはガスバーナー+ガスボンベが必要ですね。
これは飛行機に持ち込めませんから、韓国内で調達する必要があります。
ソクチョは雪岳山の登山基地なので、バスを降りてすぐの大通りに登山用具店が沢山あるらしいです。ボンベはそこでも入手できると思います。
ソウル市内では、南大門、東大門などに登山用品街があり、そこで買えます。(世界共通規格のようです。)
私たちは南大門の駅を出てすぐの登山用品店街で買いました。ボンベは1つW3000でした。ちなみに、使い残りはたいてい、待避所に置いてくる(差し上げる)ようです。

ご参考までに:地下鉄4号線 Hoehyeon 会賢駅(フェヒョン駅) 5番出口〜6番出口の間に登山用品店が多数あります。コネストなどでご確認下さい。
南大門登山用品街の案内

◆その他参考サイト◇
・韓国国立公園HP:雪岳山国立公園(待避所予約など以外は余り役に立ちませんが。)

・同じく英語版の待避所(チリサン、ソラクサン、徳裕山の順の地図です。それぞれの待避所のボタンを押すと画像が出ます。)

・韓国の高速バスの時刻と料金(英語版)
  (読み方:originが出発地、destinationが目的地です。日付を選び、その下のdeparture time:出発時間帯を選んでからクリックして下さい。開いた画面の下部のDurationsは所要時間です。)


では、是非雪岳山にトライしてみて下さい。

なお、もしご質問があればメール(ウサギをクリック)でどうぞ。ただし、上記内容で分からない点に限ってお願い致します。ご感想でも結構です。


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