三方分山からパノラマ台   2006年10月21日

コース:
精進湖県営駐車場9:07〜9:19登山口(910m)〜諏訪神社(精進の大スギ見学)〜10:22女坂峠(1210m)10:30〜11:13三方分山(1422m)11:50〜12:26精進峠12:30〜13:25分岐〜13:38パノラマ台13:50〜14:02分岐〜14:43精進湖県営駐車場


今日は精進湖畔から三方分山へ登るコース。以前、女坂峠から王岳を経て鍵掛峠まで歩いたので、今回は女坂峠から反対方向へ歩くことになる。ルートが繋がるのは何となく嬉しいものだ。

都内を出て順調に河口湖ICに至る。ただ、天気はまあまあなのに富士山が見えない。気温が高いせいかもしれないが、目の前に聳え立っているはずの山が全然見えないのはちょっとがっかり。

道の駅にちょっと寄ってから精進湖を目指す。精進湖が余りに小さくて、道を曲がりそこなって一旦トンネルを抜けてしまったので、仕方なくUターン。
元に戻って今度は登山口を確認しながら、県営駐車場まで進み、広い駐車場に車を停める。

今日は3名。楽しみにしていたLさんが体調不良で不参加となりちょっと寂しいが、気心の知れたSさん、Mさんとご一緒で、今日も楽しく歩けそうだ。

駐車場から登山口まで600m程戻って、「かどや」を左に入ればあとはまっすぐ。
すぐに杉の大木が見えるので、天然記念物という大杉を見学すべく神社に立ち寄る。なるほど立派な大木だ。
茅葺き屋根の諏訪神社にお参りして、また歩き出す。緩やかに登っていく道の両側は民家が並んでいる。
聞きなれたセキセイインコの賑やかな声に誘われて目をやれば、道沿いに大きな鳥小屋があって、中でインコが10羽ほど、元気に鳴いている。思わず覗き込んでしまう。

こんなちょっとした寄り道をしながら、ようやく道は堰堤に当たって山道に入る。

今日も早速トリカブトが迎えてくれる。九十九折に上がっていくと、リンドウも咲いている。セキヤノアキチョウジは殆ど終わっていて、1,2輪小さな花が残るのみ。それでも花が咲いていると楽しく歩ける。
3人でおしゃべりしながらノンビリ上がっていく。少しずつ紅葉が進んできて、見晴らしの良いところで体温調節。今日は案外暑い。

ご夫婦連れが追い抜いていく。多分今日は抜きつ抜かれつだろうと思い、挨拶を交わす。

しっかり標高差300mを登って女坂峠。右へ行けば五湖山を経て王岳。左は今日の三方分山。樹間からもう山頂が覗く。気持ちよく汗をかいて、小休止。


リンドウ

三方分山へのルート
ここからは痩せ尾根を歩く。落ち葉が散り敷いて、花も急に多くなる。
オヤマボクチが花盛りで、リンドウも沢山咲いているのはとても嬉しい。
所々、大きく崩落した箇所があり、ロープが張ってあるが、覗き込むとゾッとするような崖になっている。

樹林帯だが葉が落ち始めているので明るい。しかし、相変わらず期待の富士山は見えない。
しばらく道はなだらかだが、地形図通り、一気に急登に変る。後ろ足のストレッチ。一気にペースが落ちるが、急ぐこともないし、ジグザグを上がっていくと沢山花が咲いていて、特にリンドウが気持ちよく開いていて嬉しい。種類は限られるが数が沢山あって、本当に楽しいルートだ。

前を見るとちょっとガッカリするほど三方分山が高く見える。
しばらく頑張って急坂を登っていくとやっと緩やかになる。今度はこの緩やかな道がどこまで続くのだろう・・・と思う程続いていつの間にか三方分山に到着。
花を写しながら、時々たち休みしながら歩いてもコースタイム。今日も健脚揃いのようだ。
富士山は、と目を凝らすと、高いところにうっすらと山頂部分のみ何とか姿を現している。今日はどうも展望は望めないようだ。

ゆっくり早めの昼食を楽しんで、皆さんのお手製のおかずをお相伴し、もう今日のメインは登ったから気が楽ね、と話しながら今度は稜線の道を行く。
静かな趣のあるルートだが、思いのほかアップダウンがある。

変化のある植生を楽しみながら、マイペースで歩くのは本当に楽しい。
時折小鳥が横切ったり、トリカブトやリンドウの紫、キクの白、紅葉の赤、を愛でながら歩く。

時折登山者とすれ違うが、団体は歩いていないのか、本当に静かだ。足元の落ち葉を踏みしめながら、日頃のストレスを綺麗に解消していく。
時々しっかり登らされるがすぐに下りになる。いくつピークがあるかな、と話しながら歩いていると精進峠。ここからまっすぐ駐車場に下る道もあるが、予定通りパノラマ台を目指すことにする。


リュウノウギク

三方分山がどっしり。
結構足にくるね、と言いながらも歩き続ければいつの間にか随分進むもの。登山者が増えてきたかなと思うと下山路が合流してきて、最後のパノラマ台への登り返しに入る。ここからは運動靴で軽装の普通の人たちがちらほら歩いている。道幅も広くなり、明るい樹林の中の気持ちいい道だ。錆びた簡易トイレが目に入るとすぐに開けたパノラマ台に出る。
見晴らしはよいが、やっぱり富士山は隠れたまま。方位盤に書かれた南アの山々の名前や竜ヶ岳などすぐ目の前のはずの山々ですら殆ど靄の中。残念!

それでも三方分山から続く稜線が見えるのは嬉しい。ちょうど精進湖を遠回りに半周したようなものだ。
今日は5時間しっかり歩いたねと満足しながら、最後の小休止。

さあ、あとは下山のみ。分岐まで戻り、右に折れて精進湖駐車場を目指す。
このルートは思いのほかなだらかで、歩きやすくつけられているようだ。これなら普通の人もちょっと頑張ればパノラマ台まで上れるわけだ。
日差しは少し遮られてきたが、下山に使うには最適の道をどんどん下って、楽に駐車場まで降りていく。
今日は充実の山歩きができて大満足。その分、汗もかいた。あとは恒例の源泉のお風呂へ。

今日は河口湖大橋を渡って「天水」へ向かう。ここはネットの割引券を使って800円。
ホテルの系列とあって、綺麗だ。お風呂は透明な40度の源泉が流れ込む。ケロリンの桶を使っているのは嬉しい。(実は家にも置いてあるのだが。)
それぞれ汗と疲れを流して、心行くまでお湯を楽しむ。

休憩室でコーヒー牛乳を飲みながら座って待っていると、最後にMさんがご機嫌よく戻って、全員揃う。
帰路、中央道では緊急工事とかで大渋滞に巻き込まれ、20kmを120分という表示に半信半疑ながらも談合坂あたりから全く止まってしまう。
1時間我慢したが流石に飽きたので、一旦甲州街道に下りてみる。
しかし、ここも亀の歩みなので結局次のICからまた高速に戻り、そこでようやく車も流れ出しす。やれやれ。

あとは遅れを取り戻すかのように順調に流れ、何とか9時前にはICを降りて皆さんを駅に送る。
後は大音量でスピッツを聞きながら、ルンルン気分で家に戻った。

今日もすっきりストレス解消、身も心も軽くなって1週間の疲れが吹き飛んだ。
今日も皆さんお疲れ様でした。またご一緒しましょう!


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