竜ヶ岳   2010年11月27日

本栖湖キャンプ場8:25〜竜ヶ岳登山口8:38〜9:15最初のピーク9:25〜9:55東屋・石仏〜10:35分岐〜10:45山頂11:17〜11:57東屋12:17〜12:35最初のピーク〜12:53登山口〜駐車場


先々週に続いて富士山を求め、楽で展望のある山ということで、迷わず本栖湖畔の竜ヶ岳へ。
広大な駐車場があり、2時間で登頂でき、更に目の前にど〜んと富士山がそびえる山。今季最後の富士五湖(雪道・凍結道路は「走らない」ため。) でもあり、私にとっては5年ぶりだ。

前回より更に早く出発したお陰で、河口湖まで一切渋滞なし。何て快適なこと。本栖湖畔を進めば、何とこの驚くほどの数のテントが立ち並び、一瞬目を疑うほど。
この寒さで、テント泊は大丈夫なのかと余計な心配をするほど。
すぐに駐車場に着く。登山者用とわざわざ銘打った広大な駐車場のどこに停めようか迷うほど。降りてみると、犬連れで散歩の人が沢山。う〜ん、犬連れ・家族でキャンプというのが 流行っているのだろうか・・・。

予想以上に早く着いて有難いが、予報に反して空は重く、途中でも富士の姿が無かったのがちょっと不安の種。
ただ、空を仰げば微かに雲が薄くなってきているようではある。とにかく、支度をして歩きだす。前回はアイゼンを付けて歩き出したなあ・・。
キャンプ場のバンガローの中を親切な標識に導かれ、奥の登山口へ。まずは傾斜の緩い、南面に開かれた稜線を歩く。よく整備され、 歩きやすくジグザグを切っていけば、そのうち明るい雑木林となって、視界も開け、最初のピークには丸太の簡易ベンチ?がある。

一旦下って鞍部を過ぎると、今度は東屋と石仏のある、開けた休憩地点に出る。ここからは富士山が遮るものなく目の前に聳えている。さっき休憩したので通過。 目の前には竜ヶ岳が高い。しかし、笹原の斜面に切られたジグザグがはっきり見え、先行者のカラフルなウェアが移動していく。

有難いことに天気はどんどん回復し、青空が覗く。さらにゆっくりと登っていくと、足元にはドライフラワーのようになったリンドウ、ヤマラッキョウなど。アザミもうっすらと紫色を残している。

東屋のあるピークを見下ろす

お喋りをしているうちに分岐が見えて傾斜も緩み、富士山の姿に歓声を上げる。撮影タイムを取りながら、反対側には樹間に白い峰々が。南アルプスに違いない!
そう思ったら足取りも軽く、絶景の山頂を目指す。

南アルプス

広い山頂に出ると今度は急に冷たい風が吹き付け、凍えそう。それでも白い峰々にカメラを向け、それからどんどん流れる雲の合間の富士を狙う。
他の登山者もダウンを着こみ、背中を丸めて休憩している。

なかなかスッキリと全身を表さない富士山だが、雪が多くなっていて、長い裾を引く姿はやっぱり凄い。

とにかく昼食にするが、風が吹き付け本当に手がかじかむばかり。流石の我々も早々と店じまいし、降りて暖かいところでお茶にしよう、と意見が一致。 再度富士山をバックに記念撮影後、笹の壁に囲われたコースを降り始めると、うって変わったような暖かさ。
やはり日差しと風が遮られるだけでこれ程違うものか、と思う。で、淡い青空ながら、堂々とした富士の姿を何枚もカメラに収め、 この姿と別れがたく、本栖湖側に降りる予定を変更し、往路をのんびり戻ることに。

長い裾を引く富士 本栖湖

雪が積もっても凍結しても本当に歩きやすそうな整備された道をどんどん降りて、あっという間に東屋へ。ここも風は強いが、山頂に比べれば何でもない。
早速コーヒータイム。頂いた果物やお菓子を口にしつつ、富士の絶景に見とれるひと時。

大きな富士山を堪能し、降りて行くと今度は紺色の本栖湖が美しい。ああ、前回は真冬の雪道だったけど、この色は変わらないなと思う。
そのうちに暗い植林の中に入るが、すぐに下山完了。元来た通りバンガローの間を縫って戻るが、最後にトイレを借りて、また駐車場に戻る。

まだ時間が早いので、1000円札の裏の景色の撮影場所が本栖湖畔にあるそうなので、そこに寄ることに。本栖湖を一周すると黄葉がとても美しい。 どこが撮影場所かな〜と思いながら運転すると、半周したところで車が沢山停まっており、看板もあって迷わず到着。

1000円札を片手に、なるほど、と見比べる。風で揺れる湖面に富士は映らなかったが、絶景ポイントに立ち寄ってよかった。

1000円札の裏の富士

更に帰路は道の駅で野菜をゲット、 前から気になっていた「富士山博物館」に入ってみる。今一つコンセプトがはっきりしない箱ものだが、鉱物に興味があれば入ってもよいだろう。(無料)

帰りも渋滞なしで皆さんを駅に降ろし、ほっとしたら思わぬ交差点で予想外の大渋滞。苦笑いしつつ、それでも早めに帰宅出来た。


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