小野子山から十二ヶ岳   2009年11月15日

コース:赤芝登山口9:35〜11:00小野子山(1208m)11:35〜12:30中ノ岳(1188m)12:40〜女坂〜13:25十二ヶ岳(1200m)13:55〜14:05「塩川温泉/大原」分岐14:10〜14:30見透し台〜14:50「十二ヶ岳登山口入口」(林道出合)〜15:10西側登山口(駐車場)


久しぶりに5時に起きると外は真っ暗。集合場所へ向かう山手線の中でようやく明るくなる。 天気は良さそうだ。しかも暖かい。
今日は関越道で小野子三山縦走へ。マイクロバス2台で出発。

渋川伊香保ICで降りて、小野子山林道の赤芝登山口へ向かう。途中の紅葉・黄葉が美しい。林道を登っていくと既に数台の乗用車が停まっているが、 駐車スペースは少ない様子。

小野子山登山口の地図

ここから登り始めるが、急登で、簡易舗装までなされているのに驚く。途中に1本のムラサキシキブ。ようやく舗装を離れ、登山道らしく山中へ入っていく(10:00)。

 紫式部

昨夜の雨でぬかるんだ急坂はなかなか難儀だ。登山道は時折なだらかな尾根を進みながらも、なかなか小野子山には着かない。
登るにつれて落ち葉の山道から展望が開け、汗をかくほど。途中「姉妹つつじ」への分岐があるが、花の季節でもないので見送って、ひたすら登る。

もうそろそろ着いてもいいのに、と思う頃、ようやく山頂へ。なかなかの展望で、山名表示板もある。

小野子岳へ 小野子岳からの展望(赤城山)

ここで赤城山を眺めながらの昼食とする。楽に登れるためか、登山者もそれなりに多く、山頂は賑やかだ。
目の前に延びる稜線は、雨乞山を経ての下山路になっている。これも面白そうだ。
昼食を終えると今度は中ノ岳に向かってとんでもない急降下。これがまた濡れ落葉もあって滑り台のよう。しかも、どこまでもどこまでも下っていく・・・。

地形図では標高差170mもあろうか。小野子山からこの坂を見下ろして、恐れをなして引き返す人がいたが、さもありなん。
とにかく、意を決して尻餅をつかぬよう、やっとの思いで下りきると、今度は中ノ岳が高い・・・。
小野子三山はぞれぞれ1208m/1188m/1200mとほぼ同じ標高。下った分だけ登り返さなければならないのが辛いところ。でも晴天の下、見晴らしもよく気持ちがいい。大きなブナが見事。

ブナの大木   男坂・女坂分岐

小野子山林道への下山路を分けて登り返すと中ノ岳。山頂をあっさり通過すると今度は120mほど下って鞍部に立つ。少し斜度が緩く、日当たりが良いせいか、乾いた落葉の下の石が曲者だ。
ここからは更に小野子山林道方面と、小野上温泉駅方面への下山路が延びている。僅かに進めば十二ヶ岳直下の男坂と女坂の分岐がある。登りなので男坂かと思いきや、あっさり女坂へ。
日影の山道は落葉でフカフカ。この道は山頂を回り込んでから稜線に出て、そこから僅かに戻る急斜面となる。ロープがないとちょっと怖いかも。

山頂からの360度の大パノラマは文句無く素晴らしい。山名盤を見るだけでも百名山が一体いくつあるだろうか・・・。空が澄んでいたら、富士山や槍・穂高も綺麗に見えるようだ。

十二ヶ岳からの展望

山座同定しながら山頂に30分も長居する。リーダーも展望を満喫した様子。そろそろ寒くなってきたみんなに急かされるように山頂を後にする。
さてこの先のルートは私の地図に載っていない。稜線沿いに西に下りていけば、新しい駐車場ができたという。
ただし、地形図の林道は延長前の状態だし、私の古い昭文社の地図にもこの下山路は載っていない。

一応前夜ネットで高山町の登山マップは印刷して持っているが、後悔先にたたず。山頂から下って平坦になった稜線を歩き始めるとすぐに分岐が現れた。「十二ヶ岳・大原」/「塩川温泉」となっている。ここは当然直進だと思ったら、列が停まってしまった。先頭のリーダーからコース確認の指示が来る。

あわてて地形図にコンパスを当ててみるが、元々正しいコースの記入がないので迷う。だいたい、塩川温泉ってどこ?大原ってどこ??・・・・

「十二ヶ岳・大原」/「塩川温泉」分岐

最後尾で検討の結果、サブLの指摘通り、ここは直進ではなく「塩川温泉」方面に下るという結論に達する。塩川温泉とは、今の小野上温泉のことらしい。ただし直接駅に向かって南下するわけではなく、駅に繋がる林道に出るという意味のようだ。
(注:その他の標識はすべて「小野上温泉(駅)」と表記されている。)ちょっと紛らわしい。

念のため、ここからは地形図と周囲の地形を照合しつつ歩いていく。
どうやらこの分岐は地形図で十二ヶ岳から下ってすぐの、1062mポイントへの尾根と、1002m地点〜836m地点方向への尾根の分岐地点?のようだ。
概ねこの1002m地点〜836m地点方向への尾根を進むと836m地点の「見透し台」に導かれるようだ。
地形図参照(中央の+印地点?)

幸い、道もしっかりしており、すぐに新しい標識が現れて正しい選択だったと判明する。

見透し台

尾根がだんだん広がって、また木々に黄葉が残るようになると、広葉樹と針葉樹の境界を進み、最後は左に折れてすぐに林道に出る。車が1台停めてあるが、未舗装の林道である。しかし、マイクロの待つ駐車場はまだ先のようだ。

十二ヶ岳登山口の標識   林道出合

おしゃべりしながら暫くの間林道を降りていくと道は更に広がり、とうとう舗装道路に出る。そこには立派な駐車場と東屋、簡易トイレがあるではないか。

  
十二ヶ岳登山口と、JR小野上温泉駅への標識   「十二ヶ岳登山口駐車場」

駐車場入口の奥には林道の案内板がある。

林道の地図

なぜかここは「結婚の森」といわれているらしい。駐車場の周辺に何か記載があったらしいが、私は気づかなかった。(ネットで検索してみると、この林道峠山線の途中にある「入道坊主」登山口の標識には、この「結婚の森」という文字が入っているようだ。)

いずれにせよ、これだけ広くて立派な駐車場があるので、ここから十二ヶ岳の往復は楽だろう。
今回は、小野小山林道側から入って、林道峠山線側に降りたわけだが、縦走する人は少ないようだ。車を停めても周回コースがないし、アップダウンが大きいので小野子山だけで戻るか、いくつかある直接十二ヶ岳に登るコースが好まれるのかもしれない。
駐車スペースの心配のないこの駐車場は便利だろう。ただし、地図読みは慎重に。

帰りの渋滞が玉に瑕だったが、久しぶりにIさんともおしゃべりできて楽しい山行だった。


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