三ツ峠山   2010年6月26日

達磨石〜御巣鷹山〜三ツ峠山荘〜達磨石


梅雨空のご機嫌を窺いながら急遽決めた山行の行き先は、訳あって三ツ峠山。ちょっと心配な予報ながら、そのせいか空いている中央道を飛ばして達磨石へ。
いこいの森公園には広い駐車場があると聞き、それなら、と初めての表登山口からトライする。

達磨石登山口のゲート付近にも数台停まれるスペースがあり、2台停めてあった。が、道もせまく舗装とはいえ急坂、四駆でないと怖いかも。

達磨石 崩壊地

ポツポツと降り始めるが、とりあえず支度をして歩きだす。いきなり急登が続き、息が上がる山道だ。
花は余りなく、ときどき展望スペースやベンチがあるが、蒸し暑く、水分補給に注意しながら歩いて行くと、富士山がちょっとだけ顔を覗かせているのは嬉しい。

なかなか緩まない急坂を、じっくり登っていくと少しずつ風が出て、大曲や股のぞき、八十八大師などのポイントを経る。ヤマツツジが綺麗だ。それに、ササバギンランも終わりかけているが、何とかその姿を保っていて嬉しい。
目立つのはミヤマカラマツ。白い花が可憐だ。しかし、一昨日のW杯の早朝視聴のダメージか、体が重く、喉も渇く。


              ミヤマカラマツ、         ササバギンラン、         ヤマツツジ

ようやく屏風岩が見えてくるが雨が強まる。クライマーが並んでいる辺りで強風にさらされ、しっかり合羽を着こむことにする。もう少しで山頂かと思うが、トラバースしていてなかなか標高が上がらない。
そのうちに出てきたのはウツギ。白から赤までなかなか目立つ。沢山のクライマーと挨拶を交わしながら進むと今度は階段。やれやれ。
これをやっとの思いで登りつめて四季山荘前に出た。結局3時間近く経過している。
さて相談の結果、とにかく三角点へ。雨の中、階段の段差に足が上がらない・・・。
何とか三角点に着くが何も見えない。さぞかし絶景だろうに・・・。

アヤメ ヒメナツトウダイ

それから滑らぬよう注意しながら屋内での昼食場所を求めて戻る途中、久しぶりにアヤメを見る。ここに咲いているとは。雨を避け、山小屋で1人400円を払ってテーブルをお借りして、ようやく一息つく。

腕章を巻いた男性に、希少種の保護活動について尋ね、私たちも見るだけでなく保護にも関わりたいと強く思った。

さて、お花談義で盛り上がり、あっという間に時間が過ぎて、ようやく腰を上げる。
様々な思いを胸に、山頂を後にする。滑る急斜面に注意しながら、100分で達磨石に到着。

なかなか大変な登りだったが、夏山のトレーニングにはなったはず。そして、この山にはまた季節を変え、コースを変えて、珍しい花を求めて登ることになるだろう。


戻る 山一覧へ