京ヶ倉のヒカゲツツジ   2009年4月25日

コース:上生坂〜おおこば見晴らし台〜上生坂


今日もIリーダーの山行で、北アルプスの大展望とヒカゲツツジを目的に京ヶ倉へ。
スリリングな馬の背や岩場があって楽しみな反面、雨だと嫌なタイプの山である。低気圧の影響で大荒れの天気も予想され、そのせいかキャンセルが多く、マイクロバスを1台に減らし、結果的に補助席まで使うことになった。

山は長野県東筑摩郡生坂(いくさか)村が整備している。ネットにも画像が多く公開され、晴れていたら本当に楽しそうな山だ。
2度の休憩を経て高速を降り、登山口へ向かう。バスを降りて林道をつめていくと登山口。案内図がある。
そこからは山道となって、ぬかるむ足元を気にしながら山に入る。

雨に濡れた新緑がつややかだが、足元は少し滑るし細いので、ストックを出し、傘もしまって合羽を着ると視界が狭められる。結構寒くて冬に逆戻りのようだ。
やせ尾根を辿るようになり、どんどん上がっていくと木の梯子。片側は切れているし、濡れた丸太は滑るので慎重に。
時々タチツボ系のスミレが咲いている。シュンランも少し。

眼下には蛇行する川が見えてくると、先頭から「咲いているよ!」と声がかかる。そこまでいけばヒカゲツツジが多数見られるという、「おおこば見晴らし台」までとにかく行くことになる。
少しずつ咲いている花が現れ、足元をよく見れば、若木も多い。いつか全山ヒカゲツツジで素晴らしい山になるだろう。

登山口から50分ほどで見晴らし台へ。標識もあり、周囲に多数のヒカゲツツジがあるが、少し盛りを過ぎ始めている。

ちょっと見上げれば、もうすぐ稜線だが、この雨で人数も多く、稜線の危険箇所を気にする人が多いため、何と今日はここで引き返すことに決定。(Iリーダーがあっさりと下山をOKしたのには、みんなびっくり。)

ちょうど昼時でもあり、ここで昼食となる。折角なので食べる前にまずザックの奥からデジカメを引っ張り出す。
岩場もあるし、雨で期待はできないからとしまいこんでいたのだ。足元のヒカゲツツジは小さくて可憐な花だ。

何とか写し終えて、やっとザックの奥からパンを取り出す。傘を差して立ったままかじる菓子パン、ポットのお湯を取り出すのが億劫で、水を飲んで我慢する。
一息ついて見渡せば、斜面のあちこちに薄いクリーム色の花。この上にも沢山あるそうだが、今日の目的の1つは達成したので、もう満足。

期待の絶景とスリリングな岩場歩きはまたのお楽しみとして、ここから引き返すが、この状況では下りの方がよほどいやらしい。
滑る足元と狭い道幅、いくつかの梯子に神経を使いつつも、無事登山口に戻る。

後は大町に出て、山岳博物館を見学。「風雪のビバーク」の手帳や、「氷壁」の切れたザイルと滑落でボコボコになったヘルメットには背筋が凍った。
が、保護・繁殖させているカモシカや、野鳥や動物の展示(剥製)が結構面白かった。

アルプスの大展望と岩場歩きはまたの機会のお楽しみに、渋滞も無く都内に戻った。


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