茅ヶ岳   2006年10月14日

コース:
深田記念公園8:48〜9:57女岩10:08〜11:08茅ヶ岳(1703m)11:50〜尾根道〜13:27分岐〜13:54深田記念公園
+甘利山


今日は山梨百名山の茅ヶ岳。ここも車で行きやすい山だ。
今日は久しぶりのMさんを迎えて4名。道中のおしゃべりも弾む。韮崎ICで降りて右折すれば、あとは深田記念公園までまっすぐ。
お天気は予想ほどはよくならず、途中で霧雨も降ったが、登山口に着く頃には青空も覗く。
それなりに広い駐車場を後にするとすぐに登山口となる。広い林道をノンビリ歩いていくと、山栗のイガが大量に落ちている。随分沢山の栗の木があるようだ。
尾根道の分岐(前山大明神林道)を通過、なだらかな道が林の中に延びている。おしゃべりしながら歩いていると、少し傾斜がついてきたかなという辺りでもう女岩に着いてしまう。(所要70分)

大きな岩が正面を阻むように立ち上がっているが、僅かに戻ったところに尾根を登るルートがある。
ここからは少し岩の間をよじ登る急登。足元を確認しながらどんどん登っていく。このあたりから紫のトリカブト、リュウノウギク、大きなオヤマボクチが咲いている中、滑りやすい粘土質の土の斜面をジグザグに登っていく。女岩で標高1300mなので、ここからは急ピッチで高さを稼いでいく。

あたりは次第にガスに包まれ、幻想的だ。少しずつ黄葉が始まり、ほの暗い中に彩を添えている。
ルートが少し左に曲がると更に急になり、岩っぽくなってくる。展望はないが、静かな山道だ。


紅葉の始まり

茅ヶ岳山頂は霧の中
やがて深田久弥の終焉の地が現れ、頂上はもうすぐかなと思うが、もう少し歩かされる。
登山道が岩に覆われるような感じになって、紅葉が増えてくると、ようやく頂上に出る。

山頂は比較的広く、既に10数名の先客があるが、残念ながら深い霧に包まれ、全く展望はない。
女岩からちょうど1時間。今日はなかなかのペースだ。

写真を撮って、ランチタイムとする。相変わらず、皆さんのザックからはおいしいものがどんどん出てくる。
人気の山らしく、どんどんしたから登ってくるが、犬連れの人が2組。それも小型犬。果たして犬連れはいかがなものかと思うのだが・・・。

体調が良ければ金ヶ岳まで足を伸ばしたいとも思ったが、どうも昨夜から少し体調が良くないし、ここから更に往復2時間のプラスになる。
残念ながら展望も望めないので、今日はあっさり諦め、「ノンビリ楽しく」に徹することとする。

さて、ピストンも面白くないので、帰路は防火帯の尾根道を行くことにする。
ネットで見ると随分歩かれており、昭文社では破線となっているものの、全く問題は無さそうだ。
それに、駐車場にいたおじさんも、帰りは尾根コースがいいよと言っていた。(登山者の調査のためらしく、どこから来たかなどを記入してきた。)

標識もしっかりついており、千本桜への道を見送って尾根道に入る。


千本桜と尾根道の分岐

尾根コース
歩き出すと、急に冷えてきて、フリースを羽織るが、結構いい道だ。
防火帯の切り開きと聞いて、面白みの無い開けた道かと思ったら、やや滑り易いものの、樹林の中を降りる趣のあるコース。
ただし、木の根や石車があるので、ストックを使って慎重に歩くに越したことは無い。(滑って手首を骨折などという事故が案外多発しているし。)

トリカブトがあちこちに咲いていて綺麗だ。それに、おおきなオヤマボクチも沢山ある。更にはヤマラッキョウも姿を現した。
ススキの穂が伸びて秋を実感させる。

>時折カラの類の小鳥が飛び交い、少しずつ色づいてきた落葉松を眺め、綺麗だねえと何度も口にする。

・・・だんだん緩やかになって足元に神経を使わなくてもよくなってくると、一旦広い林道に出て、右に折れるとすぐ左手にまた樹林の中への道が延びている。

広くなった道を歩いていくと標識があり、左に入って僅かで朝の林道に合流する。あとはまっすぐ広い道を歩いていけば登山口に到着。ノンビリ歩いて山頂から2時間というところ。


トリカブト

リュウノウギク

ヤマラッキョウ

オヤマボクチ
車にもどって、お楽しみの温泉へ。
今日も源泉掛け流し、ICの反対側まで足を伸ばし、韮崎旭温泉へ向かう。甘利山登山口の交差点を左折すればよいのだが、甘利山にまだ登っていない方がいらしたので、折角だから、と急遽甘利山へ足を伸ばすことになる。

地図がなかったが、カーナビもあるし途中に甘利山の標識もあったので、何とかなるだろうと車を走らせる。
山道に入るが前後に車も無く、対向車も来ない。確かに今から登る人もないだろう。舗装が行き届いており、道幅もあるので飛ばさなければ楽しいドライブ。

皆さんも車窓からの深まる秋の風情を楽しみつつ、どんどん高度を稼ぎ、1000m、1300mと登っていくとようやく駐車場に到着。数台の車と、タクシー待ちの登山者がいた。
ここからは運動靴でも登れるが、一応また登山靴に履き替え、手ぶらで「山頂まで650m」の階段状の道を歩く。
3時を過ぎて人気もないので、念のため鈴を鳴らしながら、霧の中を登っていく。
僅かにリンドウが咲いているが、花はもうほぼ終わり。

木道を進んでじきに甘利山山頂。
展望はないが、ここも1700m峰の山梨百名山。楽して2座登頂!


リンドウ

甘利山の秋
記念撮影をして、また霧に包まれた幻想的な草原を戻る。
思いがけず甘利山も再訪でき、目にも鮮やかな紅葉の木を見つけて満足する。

駐車場に戻るともう車も2台ほど。またカーブの続く山道を降りていく。

少し降りた頃、目の前に動物の黒い影が!道の真ん中に犬が数匹いるのかと思ったら、何と猿の群れ。
車を見つけて大騒ぎで左右の山に散っていく。かなりの頭数だ。一瞬日光のイロハ坂かと思うほど。
本当はどの山にも熊や猿が沢山いるのだろうな。

思いがけない展開を楽しみながら、お楽しみの温泉へ。
ネットでも非常に評判の高い韮崎旭温泉。4時を回っていたせいか、洗い場も空いており、ちょっとヌルっとするお湯に浸る。
加水・加温・循環ナシの看板に偽り無しの源泉掛け流し。これでなくっちゃ。

皆さんにはビールの自販機がないのでお気の毒だったが、汗も流してすっきり。大きな富士山が頭を雲に隠しながら見えている。

でも、駐車場に戻れば、茅ヶ岳がよく見えているではないか。
結構高く見えることに満足する。

本日の予定は全て終了、コンビニでビールもゲットして高速に乗る。

帰りも殆ど渋滞らしい渋滞もないまま、無事に到着。今日も楽しい個人山行となった。


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