陣馬形山   2006年12月16日

コース:
登山口(美里)11:08〜12:00ブナの大木12:20〜12:35陣馬形牧場12:45〜12:55陣馬形山(1445m)


今日はアルプスの大展望で知られる陣馬形山へ。ご常連の皆さんが顔を揃え、とても和やかな雰囲気のまま、マイクロバスは中央道をひた走る。
駒ヶ根ICで降りて中川村を目指す。インターを降りると霧で視界が悪くなり、期待の展望が見られるかどうか心配なほど。

陣馬形山へは要所要所に立派な標識があり、迷うことは無い。いよいよ林道に入ると流石に道幅が狭くなったり急傾斜もあるものの、よく舗装され、風三郎神社で急に左に折れると走り易い等高線沿いの広い舗装となる。
この辺りから霧が晴れ、視界良好。思いのほか気温が高いので、下界はすっぽり霧に包まれたままだ。 実はこの立派な舗装道路(林道黒牛折草線)は山頂至近まで延びていて、誰でも気軽にこの大展望が楽しめる。
が、今回はこの林道が右に折れて陣馬形山へ登っていく分岐(標識あり)を見送った先に、登山口がある。


登山口
落ち葉の散り敷く歩きやすい道を登り始める。時計はもう11:08をまわっている。都内からは朝出てもこの時間になってしまうが、幸い標高約1000m辺りにあるこの登山口は青空の下にある。山頂の大展望に大きな期待がかかる。
少し歩くと列がとまって歓声が上がっている。どれどれ、と先を急ぐとさっそくの大展望!
中央アルプスの雪山がど〜んと目の前に聳えているではないか。
こんな素晴らしい景色にはなかなかお目にかかれない。どうやら空木岳や南駒ヶ岳あたりらしい。もう今日はこれだけでも大満足という気持ちだ。


中央アルプスの山々

じっくり撮影タイムを取ってから、また登り出す。静かで歩きやすいいい山だ。車道(林道)と交差するごとにしっかりと標識がある。

が、なんだか息が苦しくなってくる。昨夜の寝不足か、今週の累積疲労か・・・。だんだん足取りが重くなって、前と間隔が開き始める。
ただ、迷うような山でなし、ペースを落として最後尾のYさんと来年の山の話などをしながらゆっくり歩く。コースタイムは、陣馬形牧場までが約1時間、そこから山頂まで20分程度のようだ。しかも、マイクロは山頂に回したので、下山はバスに乗ってという楽々コース。その点、気も楽だ。

ちょっと休みたいなと思う頃、列が止まっているのが見えて、そこには樹齢600年というブナの大木が待っていた。
何本かが集まっているようにも見えるが、素晴らしい大木だ。そういえば、途中に面白い形にくねった松の大木もあった。林道が山頂まで延びているといっても、山の中は豊かな自然に溢れているようだ。

カメラにその姿を納めてから、昼食休憩となる。


ブナの大木

陣馬形牧場へ
ブナの木を眺め、また中央アルプスの山々を眺めての昼食はそれだけでも豪華だ。しかし、風は冷たい。
ただ、余り雪は降らないようで、今日もまだ全く雪は無く、従ってアイゼンは重いだけ・・・。

休憩を終えて歩き出すとあっという間に車道に出てアンテナや建物が見える。何よりも今度は南アルプスの山々が迎えているではないか。これまた素晴らしい光景だ。

延々と続く送電線がちょっと目障りながら、雪を頂く大きな山々が楽しめる。空が曇ってきてちょっと残念ではあるが、仙丈ヶ岳や白根三山などから更に南の山々までずっと続く展望はさすが。

思い思いにカメラを向けるが、この辺り一体が一応牧場ということらしい。マイクロも既に待っている。ザックを置いて、更にコートを羽織って歩く人もある。
もう車道を歩くし、水平になっているので何となく山頂気分だが、実際にはあと少し先らしい。

少し歩けば車止めがあり、その先は芝生の広場とトイレがあり、何と言ってもまた中央アルプスが更に大きく迫る大展望が待っている。わ〜っと歓声が上がる。
さらにその先に道が伸びて、その上が山頂らしい。

三角点と無料の双眼鏡があり、順番を待って覗いて見ると・・・凄い!の一言。山々が目の前に迫り来る。冷たい風にさらされながらも、目は釘付けだ。


仙丈ヶ岳

白根三山
振り返れば今度は中央アルプスが一望できる。ベテランのNさんはこれを全て縦走したことがあるとか。流石だ。曇天なのがちょっと残念だが、麓はまだ少し霞んでいて、それもまた趣を添えている。


中央アルプス連山

大展望を心行くまで楽しみ、冷たい風に悲鳴をあげながら、それでも心うきうきとバスに戻り、暖かい車中で前夜の寝不足を解消。
目が覚めれば、白い甲斐駒や八ヶ岳の美しい姿を楽しみながら、余り渋滞せずにクリスマスのイルミネーションの綺麗な都会に戻る。
今日はご常連が顔を揃えての楽しい一時と、大展望にも恵まれ、素敵な1日を過ごすことができた。


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