石鎚山   2013年5月3日

ロープウェイ山頂成就駅9:30〜9:50石鎚神社成就社9:55〜11:09試し鎖〜11:30夜明峠〜11:45一の鎖〜12:30頂上山荘13:00〜14:35ロープウェイ山頂成就駅


GWにどこか山へ行こうかと言う話が出たのが4月28日の高尾山の帰り道。一昨年の霊山(りょうぜん)は良かったねという話が出て、せっかくなら東京に無い花を見たいから、じゃあ四国?ということで、急遽山を検索。
いくつか山名が上がるものの、アクセスが良いところは数えるほど。そこで、四国百名山の一つ皿ヶ嶺と、有名どころで私が未踏の石鎚山に決定。

それが1か月前の夜行バス予約まで2日、まずは大慌てで何とか宿を押さえ、次は時報と共にネットで夜行バスの予約にトライ。いろいろあったものの、とにかく座席を確保。しかし、まだまだ安心できない。問題は、GWの大渋滞。
第二東名の緩和効果があるだろうが、何しろ(伊予)西条までの長旅。品川を17:50発、西条6:50着の予定だが、一体何時に着くのか・・・
と思ったら、意外と早く8:30には西条に到着!
ただし、石鎚山ロープウェイ行きの7:43のバス(970円)には間に合わず。駅前にたむろするタクシーに乗って5200円。9:20のロープウェイに乗って9:30には歩き出す。

信仰の山だけあって、まずは成就社にお参りしてから。白装束のお遍路さんが目立つ。
鳥居をくぐって歩き出すと八丁坂を下っていく。なだらかで見晴らしも良い。お天気も良いので新緑の中気分は爽快。早速小さなスミレが目に飛び込む。どうやらシハイ(紫背)スミレらしい。
そのうちにアケボノツツジもちらほら咲き始めたようで、優しいピンク色は心を和ませる。ブナの大木もあって、この山がいかに大切にされてきたかが窺える。

のんびり歩いているうちに昇り返しが始まっている。降りてくるお遍路さんに「おのぼりさん」と声をかけられる。が、その訳はすぐに判明。この山では登りの人には「おのぼりさん」、下りの人には「おくだりさん」と声を掛け合いましょうという看板があった。
かなり前に登ったというSさんが、あらこんなだったかしら、と首をかしげるほどの階段づくし。夜行明けには楽ではない。

階段

ストックに頼りながらゆっくりゆっくり上っていくと、展望が開けて山頂方面が見え、気持ちはぐっと軽くなる。前方の岩場に人が張りついているが、あれが有名な鎖場だろう。
平坦地が終わってまた上っていくと人が集まっている。どうやら「試しの鎖」らしい。混雑しているし、誰かが落ちてきて巻き添えを喰うのも嫌なので、あっさり巻き道へ。すぐに小屋前に出る。かなりの人がここで休憩中。

ここも素通りし、更に階段をえっちらおっちら登っていくと、今度は「一の鎖」。独特の形の鎖が4本垂れ下っている。
2本が上り、2本が下り専用だそうだが、普通の山の鎖とは形状が違う。太い棒の上下に輪がついている独特の鎖だ。見上げると誰もいないいので、 折角の石鎚山、話しの種に上ってみる。

最初は楽勝に思えたが、中間点あたりで足がかりが全く無く滑るばかり。こうなると腕力の無い私には辛い。で、仕方なく足掛かりを求めて下りの鎖の方にも足を伸ばし、それでも駄目な所は非力な腕力でえいっと引き上げ、何とか終了。
普通の山の鎖場の方がずっと楽。登山靴でなく運動靴なら、輪の中に足を入れてスイスイと登れそうだ。とにかくも、雨の日は避けるのが無難。

さて、二の鎖はパス、三の鎖は工事中で入れない。鉄の階段になると、山頂も近くなる。ここで雪が現れ、少し通路を覆っている。登山靴なら問題ないが、降りてきた運動靴の女の子が怖がっているので手を貸す。 崖になっているのに崖側に手すりが無く、確かに怖いだろう。

最後まで階段か〜と思いつつ、賑やかな声が聞こえてくると、もう山頂。風が冷たい。かなりの人が休んでいる。山頂の神社にお参りをして、大休止とする。更に尖った天狗岳に空身で 上っている人たちが見えるが、「大人」の我々はこれも省略。写真を撮って、暖かいコーヒーでランチ。

もっとゆっくりしてもよかったのだが、吹きつける寒風に耐えられず、お土産を冷やかしてから早々に下山開始。
次のバス[15:17*その次は最終の17:22]で帰るには、ロープウェイの運行間隔を考慮すると、14:40頃までには山頂成就駅にいなければならない。既に13時。
昭文社では下りは所要2時間20分。「とても無理ね。下りは滑るし、またタクシーで帰ればいいわよ。そうしましょう。」ということで、余り時間を考えずに行くことにする。

階段が急だった分、降りるのは何と楽なことか。お昼を食べて荷物も少し軽い。急ぐ必要もないが、スイスイと順調に降りて行くとあっというまに一の鎖。
「ねえ、もしかして、この凄いペースだとバスに間に合うかもよ?!」
・・・かくしてもう少しだけペースを上げてぐんぐん歩いて行く。下りきって八丁坂の登りにかかる頃、「ねえ、十分間に合いそうよ。」

緩やかとはいえここからの登り返しでちょっと苦しいが、頑張って足を前に出し続ける。
「ここで1分立ち休みしてもいい?」
「だめ、もう少しだからがんばりましょ!」
Sさんの愛の鞭で私もMさんもひいひい言いながらも、無事に成就社に到着、そこからの車道歩きは更にハイペース。流石に置いて行かれたが、何と駅には14:35着。
そう、山頂から一度の休憩もなく、ちょっと速いな位で、コースタイム2:20のところを1:35で降りてしまったのだ。
恐るべし、我らのパワー?!
そうそう、上りも写真を撮ってのんびり休憩しながら歩いたのに3時間。昭文社は3:10になっている。
(まあ最近は、登山者も初心者・高齢化の影響で、コースタイムはやや遅く修正されているようだが。)

ということで、早々下山完了し、混むかと思ったバス停も数人しかおらず、のんびりバスを待って伊予西条駅前で早い夕食。そこからタクシーにも乗らずにホテルまで25分程の歩行。これがまたとても良いホテルだった・・・。

四国遠征、二日目は皿ヶ嶺へ。

大きな画像はブログでどうぞ!


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