城山〜葛城山〜発端丈山   2007年3月3日

コース:
城山登山口9:40〜10:15城山分岐〜城山〜城山分岐10:50〜11:00車道出合(休憩)11:10〜11:25鶯谷〜12:05葛城山13:05〜13:35鶯谷〜13:55益山寺分岐〜14:05益山寺14:10〜益山寺分岐14:20〜14:40発端丈山15:00〜15:55長浜登山口


今日は2度目の城山〜発端丈山へ。前回と同じコースゆえ、気持ちにもゆとりがある。
まずは東名道を順調に走り、先月の沼津アルプスに挨拶しながら、見えてきた城山の岩壁に感嘆する。
狩野川大橋を渡って城山登山口を目指し、田んぼの中を走りながら、確か、広〜い駐車場があったはず、と川沿いを更に進む。
道が狭くなって、城山登山口の表示があるが、記憶にある広い駐車場はどこ?

おかしいな、ともう少し走ってみるが見当たらず、結局Uターン。先ほどの砂利を敷いた路肩(数台分)に停め、降りてみて初めて気付いた。
前回マイクロを停めたところが墓地になり、墓石に埋め尽くされているのだった。

とりあえずも駐車場所を確保できたことに感謝しつつ、仕度を整えて歩き出す。
今日は桃の節句にふさわしく、早速ウグイスが歓迎している。
歩き出すと汗が出て、暑さにびっくり。すっかり4月の陽気だ。
ここは常緑樹が多く、独特の雰囲気がある。今日は春の花が期待できそうだ。

記憶を辿りながら歩いていくが、先週の不摂生と運動不足に暑さが加わって早速バテてしまう。もう少しで絶好の休憩ポイント(開けていて椅子もある)なのに、それを忘れていて、すぐ手前で休憩。
暑さ対策を施すものの、ザックの上に座り込む。

そこから僅かで城山への分岐になる。テーブルもあって休憩にも絶好。ここでザックをデポして、空身で城山を目指してもらい、私は居残りを決め込む。

誰もいなくなるとちょっと寂しいが、ポットを出して熱いお湯で一息つく。往復30分だなと見込んでいると、身軽にスイスイ降りてくる姿が目に入る。早い!
更にそこでイチゴなどをご馳走になって、元気を取り戻し、次の葛城山を目指す。

ここからはアップダウンが殆ど無く快適なハイキング・コースだ。楽しくおしゃべりしながら歩いて行く。そのうちに車道に出て、左に進むとすぐにまた登山道が続いている。
駐車スペースもあり、車を停めて散策している人もある。

ここは日当たりもよく、斜面に花が一杯。折角なので花を写したり、ルーペで見たり。見慣れたオオイヌノフグリやタチツボスミレの他にニオイタチツボとナツトウダイをじっくり観察。


ニオイタチツボスミレ
(匂立坪菫)

ナツトウダイ
(夏灯台)
日差しが強く、日焼け止めが要るような陽気で花も今年は早いようだ。
すぐにまた道は等高線に沿って伸びており、楽々コースを楽しむと、斜面を直登する「葛城山(裏面登山口)」というのが現れる。
地図にはないコースで、前回とも違うので一応見送って、鶯谷の分岐まで来る。ここから一旦下がって、舗装道路をノンビリ歩いて行く。
この道路は葛城山を巻いているらしく、乗用車が停まっている。開けているので向こう側に発端丈山も見えている。上り口はまだかな〜と思う頃、登山口の標識に出る。斜面が赤裸。小さな椿が植えてある。この斜面をジグザグに登っていくが、あちこちイノシシが掘り返した様子。

登るにつれ展望も良くなり、上の方から声が聞こえてくると葛城山の自然観察路に出る。
ここからは足元も舗装され、適当に頂上を目指す。河津桜が咲いていて、人も多い。


河津桜


葛城山より
山頂の見晴台のそばに三角点がある。ここらでお昼とする。
目の前の桜やハングライダーがふわふわ飛んでいるのを眺めながらのお昼は最高だ。
富士山は霞んだままだが、山頂がちょっぴり見えてきた。
ノンビリしてからロープウェイ駅のトイレを利用し、神社があるのでお参りして(おみくじも大吉!)下山する。
さっきの直登コースのようなルートを下りてみようと思うが、降り口がよく分からず、同じコースを降りることにする。

分岐まで登り返して、今度は益山寺への分岐までまたなだらかに道が続いている。ちょうど20分で分岐に至り、巨木に再会すべくお寺へ向かう。

分岐からすぐだった記憶があるが、今回はやや長く感じる。周囲は場違いなほど威勢よく伸びた竹林に樹木が脅かされており、ちょっと異様な風景だ。
目の前に見覚えのある屋根が見えてきて、お堂の右手の石段を降りていくと立派なお堂と巨木が2本並んで立っている。イチョウが350〜400年、カエデが860年程とある。
しかしなぜこんなにくっつけて植えたのだろう。

また分岐まで戻って、発端丈山への急登に備え、ちょっと休憩。
さあ、最後の登りを頑張りましょう!と歩き出すが、階段状の道を行けば程なく山頂に至る。目的を達してちょっとほっとする。
早速Mさんから桜餅を頂いて、ひな祭り気分に浸りつつ、振り返って向こうの葛城山を眺める。


益山寺のイチョウと大楓

三津方面と駿河湾
富士山も何とか頭を雲の上に出し、駿河湾も美しい。それに、頂上は貸し切り。このコースは山と山の間がうまく等高線に沿ってつけられており、距離の割に楽に歩けるのが嬉しい。
それに手軽に3つのピークを踏めるのもポイント高し。

あれこれおやつを頂いて、三津への下山にかかる。見慣れた分岐に来て、今回も三津方面に下ろうとした矢先、目の前に野鳥の群れが現れる。
「あ、ウソ、ウソ!」
ホンモノを目の前でじっくり見るのは初めてながら、見まがうことなきウソの姿。喉が赤くて可愛い。亀戸天神の「鷽(ウソ)替え」でも有名だが、至近距離でじっと停まっていたので全員しっかり確認。これも今日の収穫。

満足して降り始めるが、要所にはロープもあり、本当によく手入れされていて有難い。
しばらくは滑らぬようにぐんぐん降りて行く。もう花も無さそうな樹林帯だが、無事に下りて果樹園に出る。ここにまた分岐の標識があるが、目の前にまた(?)農家のおじさんが作業中。

前回もここで安くミカンを買ったなあと思いつつ、三津のシーパラへの道を尋ね、おじさんの反応を伺う。
すると、案の定「ハッサクはどうかね。」と言う。「おいくらですか?」と聞くと、「100円で3個でどうかね。」「じゃ、頂きます。」

感じとしてはやや盛りを過ぎているが、この値段なら文句なし。
「またザックが重くなるね。」と笑いつつ、しっかり良さそうな実を捜して3個選ぶ。
今回キャンセルになったLilyさんがいたら、きっとにっこり笑えばもう1個ゲットだな〜と思う。流石に私のウインク(?)では追加は無理と諦めつつも、100円で立派なお土産を手にしてルンルンと坂道を下って行く。

街に出て、シーパラまで車道を戻る。
伊豆長岡行きのバスはシーパラの出入り口にバス停がある。発車まで25分ほどあるので、トイレや売店を利用し、休憩する。

バスは始発なのでゆったり座り、発端丈からのもう1つの下山ルートのある小学校前のバス停も確認しつつ、バスは温泉街を抜け、駅へ。
それから大仁駅まで2つ電車で戻り、歩くのはもう嫌なので駅前から「城山(じょうやま)登山口まで」とタクシーに乗る。夕暮れ時に大きなザックで登山口?と怪訝そうな運転手さんに、車が置いてあるからと先に説明するとほっとした表情。
まだ何とか明るい内に車に戻り、長岡の温泉を目指す。

ネットの半額券を使って温泉旅館のお風呂に入り、コンビニで軽食を仕入れ、沼津インターまで少し渋滞したが高速は順調に走って無事に家路についた。

★マイカーで縦走する場合のヒント

・伊豆長岡駅行きのバスは三津シーパラダイスが始発で、1時間に2〜3本あります。
時刻表:330円
他に沼津駅行きのバスもシーパラ前にあります。

・長岡駅〜大仁(おおひと)は2駅、180円です。
駅前にタクシー数台あり。城山登山口まで900円でした。


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