日向山

2002年9月14日(曇) 矢立石〜山頂〜矢立石


 今日は甲斐駒のビューポイントとして有名な日向山。一度登ってみたいと思っていたので楽しみだ。コース自体は危険もなく、ハイキング程度だろうと思う。山梨100名山に入っているが、ガイドブックを読むのを忘れていた。
集合場所へ行ってみると参加者が多く、マイクロ2台にぎっしりだ。K子さん、Iさん、Mさんの常連トリオがお休みで寂しいなあ・・・。

 中央道は連休の初日とあって最初から大変な渋滞に巻き込まれた。また、山に不慣れな運転手さんで、ちょっと遠回り。それでも、白州の道の駅によってから途中までは甲斐駒(黒戸尾根)登山口方面と同じ道を走る。
今日も空は重たいが、先週よりは雲が少しだけ高いような気がする。土砂降りはごめんだ。

 曲がりくねった林道をバスが登っていく。萩の大きな株が道に覆い被さっている。バスがそれを避けようとするので、かえって危ないとIリーダーが注意する。路肩や側溝は要注意。
さて、"矢立石"登山口へ。せまいし、駐車場らしいスペースはないが、マイクロでもなんとかハンドル操作でUターンできる。車は乗用車が他に2台ほど。お天気も今ひとつなので、ハイカーは少ないようだ。時間もかかってしまったので、バスの中で昼食をとってから、一応合羽の下だけ穿いて、40人の行列の最後尾を歩く。
本当は一番強い人の指定席、サブリーダーの位置だが、時々カメラで撮ることもあり、またサブ格のIさんもSさんも旧知(?)の皆さんなので、気楽に一緒に歩かせてもらう。

今日も登りのコースタイムは90分程度、多分楽勝だろう・・・。今日もあまりめぼしい花がない。展望の山だから、仕方ないか。
しかし今日もこの天気では甲斐駒にはお目にかかれないだろう。・・・地図で見ると上りはじめがやや急登で、山頂近くはかなりなだらか、という印象を受ける。傾斜がゆるんでくれば山頂だろう、とそれを励みに登る。さすがに40人の列は長い。入会間もない人も最近は多く、先頭の掛け声(頭上注意、花の名など)がうまく最後尾まで送られてこない。
今日の花は途中のオレンジのフシグロセンノウ2輪か。オレンジ色はハッキリしているが、なんとなくのっぺりしていて、私は余り好きではない。途中でオトギリソウも咲いていたが、みんな1輪・2輪、とさびしいかな。
 日向山は1600m余り、標高はそれなりにあるのだが、合羽を着て登りつづければやっぱり暑い。サウナのようだ、というものの、さすがにもう秋、止まって休むとひんやりしてくる。

山頂までもうすぐ、のはずだが結構急登が続く。あれれ、と地図を見るが、細かい起伏までは分からないものだ。
アメダスの雨量計があって、その上がようやく山頂。もともとここは展望がないらしい。が、各自記念撮影。Uターンして次に"雁ケ原"まで進む。
ここは花崗岩が崩れてできた白い砂地で、燕岳や甲斐駒山頂を思わせる。そこそこ広い。その先もちょうど燕のように奇岩が林立していて面白い光景を作り出しているようだが、あいにくのガスと霧雨で視界がほとんどない。
ここにも改めて日向山山頂の標識があり、再度パチリ。


<雁ケ原は霧の中・・・>

コーヒーを沸かしてくれたIさんの周りにマイ・カップ片手にみんなが取り囲む。熱いコーヒーは何より。有難う!
この白い砂地をちょっと下がるとなんと季節はずれのお花畑が!
タカネビランジを濃いピンク色にした花(オオビランジというらしい。)が群生している。他にハナイカリが沢山と、カワラ(/タカネ?)ナデシコとシオガマギクが斜面を埋め尽くしている。これは思いがけないご褒美だ。

 今日はお花に詳しいY子さんも参加なので、ここぞとばかり日ごろの疑問を解消する。また、今日のハグマはオクモミジハグマで、葉がモミジハグマより小さいとのこと。Y子さんの説明は覚え方・違いなどポイントがとてもよく分かる。くっついて歩いてしっかり勉強しないと!

霧雨もはげしくなってきて、お花の写真も撮ったので下山開始。今回はビランジという大収穫もあって、景色はまたのお楽しみに。
濡れた木の根に注意しながら降りる。リーダーは安全管理のポイントをいつも「ゆっくり歩くこと」という。
慌てて前の人との距離を縮めようとして転んだり、体力を使い果たしての躓きから重大事故に結びつくケースなど、まずは事故の予防が一番とみんなに話してくれる。
 今日は雨ということもあるが、午後になって一層暗くなってきた。足元が暗いし、木の根もあるのでここで滑らないように細心の注意をする。
途中でひっそりとセンジュガンピが白い花をつけているのをI夫人が教えてくれる。登りの時には見落としていたが、斜面にレイジンソウか?という蕾がみつかり、トリカブトでは?という話も出る。近くに紫の濃い花もあるので、やはりトリカブトだろう。レイジンソウは以前斜里岳だったかな、見たことがある。ちょっとこれとは違う感じだ。
時々後ろを振り返って、間が空かないようにゆっくり降りる。私の前は大分空いてしまうが、これは仕方ない。1本道だし。

後ろの女性とPC談義をしながら歩いているうちに樹間にバスが見えて、まもなく下山。
絶景はまたのお楽しみ!
なお、錦滝への下りは危険なため現在禁止されているそうだ。登りはOK.


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