東京でも前日から猛暑。今日も暑くなりそうだ。一体梅雨はどこへいってしまったんだろう・・。
でも、山に登る時は雨でない方が、やっぱり、いい。
野反湖までは関越を使い、あとは長野原から北上していく。結構な距離がある。しかし、バスの中は大体が睡眠中。
いつものことながら、登山口が近くなると一気に睡魔に襲われ、気がつくともうすぐそこ、という感じである。
満員のマイクロバスが重そうに坂道を曲がりくねりながら登って行くと、ようやく野反湖の駐車場。結構な広さで、さすがに観光地という感じだ。
すでにレンゲツツジのオレンジに彩られた明るい斜面に人が歩いている。
時間的にももう11時だし・・・。
日差しが眩しくて、サングラスが欲しい・・。
さて、山はコースタイムで登りが1:30、下りが1:00ほど。登山口からゆっくり歩き出す。
まずは母も快調?である。早速沢山の花が迎えてくれる。しかも、高山植物である。
この山は登山口の標高が1500m以上、山頂が2000m弱ある。日差しが強いのでその割にはやや暑いが、風は涼しいし、木陰は天国である。
沢山の花に囲まれ、写真もじっくり撮りながら登ったので、時間はかなりかかってしまったが、山頂からは志賀方面も霞みながらも山がよく見え、なかなかの展望だ。
山頂にて
ベニサラサドウダンの花盛り
ピンク系の濃い色のベニサラサドウダン
急登では母がバテそうなので、早めにザックを降ろさせて、(このレベルの山でしかできない芸当ながら)母の分も背負って(実際には母のザックの中身は元からスカスカ。)ちょっとイイ格好をしてみる。
駐車場から至近のあたりに、コマクサの保護(栽培?)区域もあり、またレンゲツツジが燃えるように美しく、さらにはベニ・サラサ・ドウダン(紅更紗ドウダン)も沢山咲いていて、花尽くしの山だった。
では、花のアルバムを、どうぞ。
コマクサ | カラマツソウ |
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ツマトリソウ | オノエラン |
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イチヨウラン | イチヨウラン(一葉蘭) (注:花のバックの丸い葉は、一葉蘭のものではありません。) |
その後、岩櫃城温泉に行って、ゆっくりお風呂に入り、夕食を取って、ホタルの里に寄る。
ホタルの里に行ってみるとまだ明るいのに随分沢山の人垣が出来ており、さらには三脚を立てたカメラマンが数人いる。
それにしてもほんの狭い水辺なのに150人位いるだろうか。一体本当にホタルは飛ぶのかとちょっと不安になる。
しかし、夕暮れと共に、草の根元で微かに光がともりだす。わ、ホタル、いるんだ!
そのうちに、あちこちでチカチカと光り始めると、空を飛びはじめ、観客から思わず歓声があがる。
更に、沢山の小さな明かりが点滅し、飛び交い、あたりは光の饗宴となる。こんなに沢山のホタルが、こんなに狭い場所に飛び交う姿には驚くばかり。
地元のボランティアが保護し、監視し、解説役もしているという。この日も解説者が現れたが、カメラのフラッシュを焚く不届き者もいるのは本当にがっかりする。
しかし、次第に頭の上にもホタルが飛び交い、幻想的な世界をしばし堪能した。
街路灯もなく、車も通らない場所ならではの、本当の暗闇を、ホタルが教えてくれた。
いいなあ〜ホタル。
自然からの夏の贈り物。
そしてそれを支える善意の人たちの心に感謝。