五葉山 2002年7月20日

赤坂峠〜日枝神社〜山頂〜ピーク(三角岩)〜山頂〜赤坂峠


 夜行バスで五葉山へ。広い駐車場に驚く。一番乗り。更には綺麗なトイレもあり、登山口も鳥居と案内版があって、非常に親切な感じがする。

<赤坂峠登山口>

 案内板で見ると、山頂より先の「奇岩群」(1,351m)は"三角岩"となっている。10mほど標高が高いので、こちらにも寄る予定。

*拡大するには写真上をクリックして下さい。

 7:25出発。歩き始めはハイキングコース。ウツボグザが咲いている。白いホタルブクロも目立つ。静かで趣のある山だ。2合目まで20分。クリンソウがあるそうだが、痕跡もない。・・・山にはガスがかかっている。時々小雨がぱらつく。傘をさしても歩ける道だ。

 そのうちに賽の河原に着く。40分で着いた。その名の通りの場所だ。また日がさしてきて、暑い。

<賽の河原>

 地図で見るとすぐに「畳石」だが、15分歩いて到着。直方体型の大きな岩がそれらしい。ここも開けているので、一休み、っと。4合目という表示がある。

<畳石>

 ここまでは視界の開けたハイキングコースだったが、ここから上は鳥居をくぐると、やや急になり、樹林帯の中に入る。

<樹林帯の中を歩く>

 30分歩くと「7合目」の表示のある場所へ。一休みできる場所だ。
ここからほんの5分で、大船渡が見渡せる、ちょっとした展望の利く岩に出る。
わあ、っと歓声が上がる。順番に岩に乗って、展望を楽しむ。

 ちょっと蒸し暑い。期待したほどには花がない・・・。
と思ったら、シャクナゲ林に入る。小さな控えめの薄いピンクの花が時々咲いている。ここは花の百名山、シャクナゲで有名だそうだ。でも、花の数は少なかった。
季節には沢山の人が訪れるのだろう。

 7合目から30分で石楠花(山)荘へ。これがまた、非常に綺麗で、中は広く、是非是非泊まってみたい!と思うような小屋なのだ。

<石楠花(山)荘>

 ありがたいことに、目の前に冷た〜い水が流れ放題の立派な水場まである!
小屋の裏には別棟でトイレも。素晴らしい環境だ。

 ここから3分で稜線に出て、日枝神社。なだらかで開けた稜線歩きに入る。ガンコウランが実をつけている。植物の名を書いた札もつけてある。神社から10分で山頂。1341mのピークだ。「五葉山山頂」と名前を刻んだ大きな柱を、周囲の山の名と姿を刻んだレリーフが取り巻いている。

 丁度ガスの中に入っているので展望がない・・・。
我々は更に先の1351mのピークを目指す。少し樹林に分け入るとすぐに奇岩群が待っている。本によって呼称が違うようだ。
 面白い形に割れが入った大岩がある。これがピークだろう。

<三角岩>

 後はもと来た道を忠実に戻る。

風の具合で時々展望が開ける。早池峰も見えるはずだが・・・。

<稜線を戻る>

 山頂の碑で集合写真を撮ってから下山にかかる。
左手は海、のはず。・・・とリアス式海岸が見えてきた!

入り組んだ海岸線が綺麗だ。

<海が見える・・・>

 お花も今一つ、景色も時々しか見えなかったが稜線から離れる時には後ろ髪を引かれる思いだ。大きな山ではないが、品格があり、どっしりしていてとても印象がいい。

 足取りも軽く降り始める。すると登ってくる登山者と沢山出会うようになる。
何と地元の小学生まで集団登山してきた。大変な数だ。すれ違いも大変。
聞けばまだ夏休みではないという。トレパンにTシャツ姿が多い。先生や親?も沢山登ってくるが、運動靴の足元が心もとない。駆け足で登ってくる。

 標高が下がると、天候が回復してきたこともあって、ひたすら暑い!時間もちょうど昼時だし。日枝神社から70分ほどで「畳石」着。それから15分で賽の河原。登山口までは25分で着いた。

 見れば駐車場は満車!大型バスも数台停まっている。(さっきの集団登山だな。)
危険箇所もなく、展望のよいこの山が地元の人に大変愛されているのがよく分かる。
 なんだか”いい山に登れてよかった!”という実感。

 さて、後は遠野経由で明日の早池峰に向かう。山麓の施設に素泊まり2000円也、泊まるのだ。途中でせっかくなので遠野で観光。
民話の語り部のおばあさんに「おしらさま」と「河童」の話を聞いて、資料館を見て、それから「千葉家」の曲り家(石垣の上のお城のような巨大な建造物!)を見る。

<曲り家:千葉家>

 大迫町に入ってからスーパーで買出し・・・の予定が、1時間も停電している、ということで急遽コンビニを探し回る羽目に。
良くも悪くもいろいろ予定外の出来事をこなして、宿舎着。
床が水ぶきしたように濡れてるつるつるなのは、気温と湿度で床が”汗をかく”からだそうだ。これにはびっくり。

 自炊施設もあり、コンビニのお弁当を食べたりお湯を沸かしたりで各自食事後、広い部屋でお布団を並べて”おやすみなさい。”
さて、あすは待望の早池峰!
(「早池峰」へ続く。)


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