大菩薩嶺   2006年7月30日

コース:
上日川峠(ロッジ長兵衛)9:25〜9:45福ちゃん荘9:55〜10:54雷岩11:00〜11:05大菩薩嶺〜11:30標高2000m地点12:00〜12:25大菩薩峠12:40〜13:07石丸峠〜13:50小屋平13:58〜14:28上日川峠


資料:甲州市HP

今日は山仲間(Iさん、Oさん、Lilyさん)をお誘いしての個人山行。私の運転での大菩薩嶺と決まった。経路、駐車場、渋滞情報などを調べたものの、まだ何となく不安が残るが、あとは抜群のチームワークに期待して、Let's go!
2駅で3人をピックアップし、中央高速に入る。予想通り渋滞気味だが、空はどんどん明るくなって、予想以上の好天が期待される。

大菩薩は3回目。前回マイクロで行ったルートだが、勝沼ICで降りて20号線を戻り、『景徳院入口』から一路『日川ダム』方面へ向かう。
道は舗装され走り易いが、徐々に狭くなる。どんどん標高を上げていくせいか、加速しない。
途中でエアコンを切って窓を開けると、外は涼しいようだ。ここで急に走りが軽くなり、エアコンの負担の大きさに気付かされる。

とにかく安全第一(といっても滅多に対向車も来ない。)で、何とか見慣れた上日川峠に到着。すでにバスも停まっており、大勢の登山者が出かけていく。流石に人気の山だ。
急ぐこともないので、各自ストレッチをして、仕度を整え、一応先頭を歩き出す。

3週間ぶりの山で、荷物も通常通りに詰めてきたので、ザックが重い。昨日は朝9時から夜9時まで仕事だったため、疲れが残っているせいだろう。・・・福ちゃん荘からは一気に高度を稼ぐべく、唐松尾根を行く。
ここで小休止をしていると、団体がぞろぞろ歩き出す。そのあとカブ・スカウトの子供達と保護者が登っていく。これは間を空けたほうが良いだろうと、10分休んでから歩き出す。

坂道はやっぱり体が重く、息が荒くなる。3週間のブランクを痛感。だが、一度歩いたコースなので何とか歩けるだろう・・・・。
ゆっくりゆっくり足を運んでいると、上の方から元気の良い声が響いてくる。オリエンテーリングでもしているのか、チェックポイントを探しているようだ。追いついてしまったので、挨拶をして先行させてもらう。

このあたりは展望もなくキツイところだが、みなさんは快調の様子。結局私が最初にギブアップ、早速休憩。すると先ほどの少年達が追いついてくる。今日は抜きつ抜かれつになりそうだ。

10分ほど休んでまた歩き出す。しばらくすると道が平坦になって、ここまで頑張ってから休めばよかった、と後悔するも、苦しい時には地図がきちんと頭に入ってこないもの。



コウリンカ
休憩の効果か、体がようやく慣れたのか、だんだん調子が出てきて、今度は団体さんに追いつく。・・・あまり山に慣れていない様子で列も長いので、思い切って少しずつ抜かせてもらう。いつもは逆の立場なのになあ・・・。でも、抜くにも気力・体力が要る。

ここまで来ると前方に稜線が見え、見晴らしも良くなって一層調子が出てくる。嬉しいことに花も沢山咲いており、前回より大分遅いので駄目かと思っていたニョホウチドリが何とか残っているではないか。

ウスユキソウやシモツケも盛りのようだ。細い花びらが垂れていて、普段はあまりパッとしない姿のコウリンカも、とても綺麗に咲いている。

団体さんを抜ききってちょうど雷岩に出る。息を整え見晴らしを楽しんでいると急に小雨が降り出す。とにかくも大菩薩嶺まで足を伸ばし、樹林の中の「山梨百名山」の前で記念撮影を済ませると、すぐに取って返す。
雨は激しくならない代わりに止む気配も無い。この先はなだらかな展望の道。賽の河原に綺麗な避難小屋があるので、そこまで我慢して歩くことにする。
このあたりもお花畑で、ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)なども咲いている。

シモツケ

カイフウロ(甲斐風露?)

ホソバノキソチドリ
細葉の木曽千鳥
稜線漫歩を楽しんでいると雨もやや小ぶりとなる。Lilyさんが、折角なので展望のよいこの辺りで、ということで、標高2000mの岩場に陣取ってお昼とする。
横浜からというカブスカウト達もこのあたりでそれぞれ店開き。おにぎりを頬張っている。
富士山の頭に雲がかかったままなのは残念だが、いつもながら良い眺めだ。

朝入れたお湯はまだ熱く、コーヒーもおいしい。時計を気にせずゆっくり味わう。個人山行ならではの楽しみだ。

30分のランチタイムを終えて、またお花畑を歩いていく。・・・あっという間に大菩薩峠、その手前でまた団体さんに追いつく。
ここで少し雨が強くなり始め、新しい休憩舎(トイレも併設)で少し様子を見ることに。
この新しい休憩舎、以前のトイレの位置に立て替えられている。途中の標識も新しかったので、ひょっとしてまた最近、浩宮でも来た(来る?)のかな。

合羽の上だけ着て少し様子を見ていると、雨がやや弱くなったので、予定通り熊沢山経由で石丸峠に向かう。この先に向かう人は極端に少ないのか、急に静かになる。
念のためここで鈴を出して、鳴らしながら歩く。前回もそうだったが、あまり花のない道である。木の根に気をつけながら上れば、暫くで越えられる山だ。

ここを過ぎるとまた笹原の見晴らしの良い道となる。花たちをカメラに納め、分岐から小屋平に向かう。もう誰も居ない。
道は次第に樹林帯に入り、笹も深くなって視界が利かない。確かにここなら熊も居そうだ。道が急降下になると1本目の林道(非舗装)に出る。
ここを横切って更に降りていくと、今度は車も通る小屋平。前回はここにマイクロが待っていてくれたのだが、今回はまだ歩かなければならない。(前回はバスで待っている間に熊を見たという。)
少し休む。つる性のイケマが咲いている。

近くに案内板がある。(これを見ながら歩けばよかったのだが、地形図とルートマップだけでは、この先で悩むことになった。)

この先は整備されているのか、きちんと階段になっている。降りたところが親水広場で、水遊びができるようだ。
更に進むと沢を渡り、山深く入っていく感じだ。意外と時間がかかり、少し不安になる。ルートはだいたい平坦で、等高線に沿っている感じ。

しっかりした道なので間違いは無かろうと思いつつも、車道と離れて行くのでちょっと不安になる。
しかし、地形図と見比べても分からず、もう少し進んでみようということになり、歩いて行くと、やっと上日川峠こちら、という標識が現れ、ほっとする。

結局、時間的には予定通り。最後になだらかに坂を上がるとロッジ長兵衛の前に出る。


案内図(クリックで拡大します)
さて、今度は温泉へ。嵯峨塩温泉に寄ることになるが、入浴は15時までとなっており、残念ながら今回は遅刻。諦めて、次の「やまと天目温泉」へ。(このルート上には4箇所の温泉がある。)
地域の人は300円だが、部外者は800円。ちょっと高いなと思うが、仕方ない。お風呂は綺麗で、源泉も出ている。
ゆっくり入って休憩室で一服。気分もリフレッシュ。

あとは安全運転で帰路に着く。幸い大した渋滞も無く、みなさんを駅に降ろして、無事帰宅。
初めての運転+山行はこうして終わった。



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