長者ヶ岳・天子ヶ岳   2008年11月2日

コース:田貫湖9:15〜登山口(東海自然歩道)9:25〜11:30長者ヶ岳12:10〜12:50天子ヶ岳12:55〜13:00展望台13:05〜13:35林道終点(桜並木)〜14:18登山口〜天子の森キャンプ場〜15:30田貫湖キャンプ場15:40〜15:50田貫神社


3連休の中日、富士山の大展望を期待して、長者ヶ岳・天子ヶ岳へ。全員初めてのコースで、縦走が楽しみだ。
天気も上々、河口湖ICを降り、色づき始めた樹林の中を快適に走って、田貫湖へ。
田貫湖に到着

見れば既に道路に車が溢れ、少々焦る。大駐車場があるはずだが・・・。
とりあえず空いていた神社の駐車場に止め、ちょっと戻って東海自然歩道を登り始める。

なかなかの急登は、暗い植林の中。単調な登りを慰める花はあまりなく、高尾山と同じ花ばかりでちょっとがっかり。端境期だろうか。
途中のベンチは自然歩道ならでは。振り返るたびに富士山が微笑む。そのうちに明るい雑木林となり、気持ちも明るくなる。


なかなか緩まぬ傾斜に汗をかきつつ、2時間で長者ヶ岳へ。
すでに数組が休憩中。さえぎるもののない、大きな富士山がどっかり。
風もなく、穏やかな日差しの中でのランチタイム。

長者ヶ岳天子ヶ岳

展望に満足し、次の天子ヶ岳へ。一旦下って登り返しだが、富士に見守られ、紅葉を楽しみながらあっという間に山頂へ。
左手に僅かに下ると展望台がある。樹林に邪魔されない富士山を楽しんで、下山にかかる。
落ち葉を踏みしめながら分岐を過ぎ、今度は一気の急降下。九十九折をサクサク降りていく。日当たりがよいからか、開いたリンドウがかわいらしい。

明るい林の中、まだまだ富士山は見え続ける。大沢崩れは痛々しいが、雪がなくてもやっぱり霊峰富士である。

足元に注意しながら健脚ぶりを発揮して、あっという間に広い道に出る。これが地図にある「林道終点」だろうか。すぐに立派な桜並木が現れる。
歩きやすい道をどんどん行くとまた植林の暗い杉林に入ってしまう。おしゃべりしながら歩いていくと、しっかりした林道に出る。

天子ヶ岳登山口、「田貫湖50分」の標識あり

ここから白糸の滝まで行けば、バスもタクシーもある。が、同じこの「50分」で田貫湖に戻れるなら、と計画通り歩いて戻る。
少し歩くとパラグライダーの発着所があるが、誰もいない。また植林の中へ道が延びている。
気を紛らわすべく、花を写し、山の恵みのムカゴを収穫しながらノンビリ歩いていくが、手入れの悪い植林地帯は真っ暗。
獣道があちこちに走り、「2人でも絶対に歩きたくないだね。」
さらには熊も怖いので、また鈴を取り出すほど。

ヒヨドリジョウゴの実

侘しい林道は意外と登りで驚かされる。
地図では平坦に思えたが、10m未満は等高線に現れないことを実感。いい加減で明るいところに出ないかなあと思う頃、やっと舗装道路に合流。現在位置を確認。
これは予想より大変だと思いつつ、車も滅多に来ない道路をまだまだ登り続けると、「天子の森キャンプ場」に出る。
ここにも人気はなく、何だかとても寂しい景色。

結局、田貫湖までかなりの時間がかかってしまい、最後のショートカットが思い違いで、結局、田貫湖の管理棟で道を尋ね、湖を半周してようやく戻る。

この後は久々に源泉かけ流しの温泉(「天水」)に寄ったものの、満車で諦める。
不況のせいで日帰りが多いのか、予想以上の大渋滞。でも車中で会話を楽しみ、何より終日楽しめた富士山に大満足の山行だった。


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