吾妻山・比婆山   2017年10月1日

吾妻山(300名山、1238m)・出雲烏帽子山(1225m)〜比婆山[御陵](300名山、1267m)

コース:
休暇村ロッジ8:15〜9:25吾妻山〜10:00南の原分岐〜大膳原〜10:30横田別〜11:05出雲烏帽子山11:25〜11:50御陵12:25〜太鼓岩・産子の岩戸〜12:40御陵〜13:00分岐〜トラバース道〜烏帽子山巻き道出合〜13:45横田別(大膳原)〜14:15吾妻山巻き道出合〜14:45南の原〜キャンプ場〜15:15ロッジ

今朝は明るい曇天。予想外のお花畑を前日に楽しんだため、今日は行けるところまで行って戻ることに。まずは宿舎から歩き始める。昨日夕方撮影会をしただけに、お花を横目にとりあえず足を進める。
すぐに見慣れぬ花を見つけ、やっぱり撮影会。首を垂れたキセルアザミ、イブキトラノオなどなど。ススキの根元にナンバンキセルを探すが見当たらない。

笹原を抜けると山道らしくなる。渋いキクバヤマボクチを発見。そして少し優しい趣のタンナトリカブト。沢山のユキザサに鮮やかな赤い実がぎっしり。そしてびっしりとフユイチゴの葉。稀に赤い実がついている。
山道に入ると花数は減るものの、樹林帯歩きも気持ちがいい。静かな山歩きだ。



ひと汗かいて吾妻山。なだらかな山並みが日本画のようだ。少し紅葉も始まっている。
一服して少し下り始める。今度は目の前に広大なススキが原が開け始め、丈の高いススキの間を歩く道はモーゼの気分。ススキに負けじと途切れなく咲くリンドウ、ヤマラッキョウ、フウロにウメバチソウも。

ユキザサの実
横田別までくると、出雲烏帽子山への登りが始まる。

今日は意外としっかり登山だね、とおしゃべりしながら登っていくと、標識があるもののはっきりしたピークがない。あれ?と見回すと、「古事記への道 条溝石」の標識。辿るとすぐに広場に出て、ここが山頂だった。
「烏帽子岩」もあって、なるほど、これから古事記の世界を歩くのだったと思い出す。今日向かう比婆山はイザナミのお墓と言われる御陵がある。烏帽子山から進むとなだらかで、すぐに御陵に出る。柵の中に大きな岩があり、説明板もあって、数人が既に休んでいる。

太鼓岩

ここでお昼とし、食後に太鼓岩と産子の岩戸も観ていくことに。そのまま進むと標識があり、それに従って右に折れて進む。奇岩が多い山だ。それぞれの岩に説明がついているが、他の岩も大きくて面白い。
岩戸を見て戻らずに進むと、結局先ほどの稜線に出た。見れば標識はないものの、広いしっかりした踏み跡になっている。以前はこの分岐に標識があったのでは?と思う。
御陵を大きく周回したので、また御陵前を通過し、今度はもう少し進むと、左側に分岐があり、「公園センター」としか書いてない。が、これがブナの純林を歩居て戻る巻き道と判断し、歩を進める。

時折湿地を通り小さな沢を渡るのは、ブナの保水力のゆえだろう。大きなブナの林は気持ちがいい。この道でいいかなとちょっと不安になるころ、公園センター方面への標識が現れ、この下山路を見送ってまた烏帽子山方面の稜線に戻る。ここを下りていく人たちともすれ違った。結構メインルートなのかもしれない。
稜線に出るとすぐに烏帽子山をトラバースして大膳原に向かう。またススキ原を横断し、吾妻山のふもとで今度は大きく南下する、南の原に向かう道に入る。なだらかな道だが、一人で歩くのはちょっと不安になるかもしれない。

余りお花はないものの、少し開けてくると賑やかになった。吾妻山の山頂から降りる道との合流点に出たようだ。家族連れが軽装で降りてくる。もうキャンプ場も近い。標識も増えて、舗装道路に出た。キャンプ場だ。
あとは大体の見当をつけてロッジに向かう。池の傍を通ると、鯉が大口を開けて押し寄せてきた。これは昨日ロッジのビデオで見た大池だろう。餌を貰いなれているから、人間の声か足音かに反応して寄ってくるのだろう。

池を過ぎると草原に出て、目の前にロッジが見えた。


昨日と違い、アップダウンが積み重なって意外と歩き応えがあった。まさに古事記の道で、歴史を感じながらの印象深い山行となった。(14キロ、22000歩。)

ゆっくりお風呂に入り、翌日は大雨の中、出雲自動車道経由で広島に戻る。
お好み焼きを食べ、原爆資料館を見学し、最後は岩国の錦帯橋を眺めてから飛行機で戻った。

画像は、ルート編お花編をブログでどうぞ。

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