コース:
西丹沢自然教室8:50〜9:28権現山分岐9:35〜10:45善六ノタワ〜11:43畦ヶ丸(1292.6m)12:18〜12:54大滝峠分岐〜13:32一軒家避難小屋13:40〜14:35大滝橋
前日の雨がまだ残る早朝に家を出て、新松田駅7:30発のバスで登山口に向かう。 今日はMリーダーと丹沢を我が庭とするOさんほか、総勢8名。はっきりしない空模様に気を揉みながら、1時間余りバスに揺られる。 終点の西丹沢自然教室で降りる。身支度を整え、自己紹介をしてから立派な吊橋を渡って畦ヶ丸(あぜがまる)に向かう。 |
コースは沢に沿ってなだらかに進んで行くが、何度も木の橋を渡るので、その都度緊張する。 周囲はマムシグサだらけ。でも、それはそれでかわいい。今日はどんな花に会えるだろうか。勿論お目当てはヤシオだけれど、今年は本当に各地でも時期が読めないようだ。 ガスがかかって幻想的な光景が続く。他の登山者もなく、静かな山歩きである。 堰堤を上っては下りるコンクリートの階段が、朝一番にはこたえる。昨夜来の雨の割には水は澄み、水量も特に多くはなさそうだ。 |
沢を離れると急登になる。先頭の速いペースに合わせると大汗をかいてしまう。どうせ少人数だし、とそこそこにマイペースでついて行くことにする。
だんだんに土止めの階段が続くようになり、ああここは丹沢だったと改めて思う。
山頂 | 濡れているのでいつも立ち休み。汗をかくので水を少しずつ飲む。今朝買ったお団子を食べ、みんなでおやつを交換する。 Oさんの奥様は日本野鳥の会の会員ということで、鳴き声からいろいろ教えてもらう。今日はガスがかかり、視界は悪いが、小鳥たちは盛んに歌を披露してくれる。 鶯、センダイムシクイ、コマドリ、ツツドリまでは私にも分かるが、他にオオルリ、ミソサザイ等もいたようだ。 善六ノタワを過ぎてようやく道が少し緩やかとなり、ブナの新緑を楽しむ。3時間弱で頂上へ。ここでも立ったままの昼食となる。 |
座れないので早々にお昼も片付け、下山にかかる。山頂のすぐ先に立派な避難小屋がある。これは東海自然歩道に繋がるからだろうか。何にせよ、有難い事だ。マットレスも置いてある。 時折空が明るくなって期待させるものの、やっぱりガスが濃くて、時々雨が落ちてくる。今日は1日こんな天気のようだ。 下山後は中川温泉に寄る予定なので、男性諸氏は「あとは温泉、温泉!」と気分はビールに温泉、となっている。 時折、シロヤシオとアカヤシオが咲いているが、数は少なく、時期も少し早いようだ。 |
それでも、ヤシオツツジは綺麗だ。せっかくなのでカメラを向ける。雨のせいか、シロヤシオはうつむいている。 ブナの新緑と、ヤシオツツジの紅白、楽しそうな小鳥の声。さながら森林浴だ。 今日は>他の花は少なめながら、果無山脈よりは多い。ツクバネソウやスミレもある。 |
大滝分岐を経てどんどん下り、道はますます自然歩道という雰囲気になると、ペースも更に上がる。 花はないかとキョロキョロしていると、あっと言う間に置いてきぼり。ラストのMリーダーとおしゃべりしながら気にせず歩くことにする。 一軒家避難小屋も立派だ。ここまで来るともう遊歩道という雰囲気だ。でも、今日は一度も座っていないので、足腰が何だかギシギシしている。機械で言えば、油切れか。 折角なので、何か花は、と探していると、道端にギンラン。前の人に声を掛けるが、聞こえないのか興味がないのか、行ってしまう。 それからしばらくして、植林の暗い道端に、図鑑で見た寄生植物が。ヤマウツボのようだ。収穫、収穫。 | ギンラン(銀蘭) | ヤマウツボ |
そのうちに大集団に追いつく。どうやら大滝橋からのピストンのようだ。
あっという間に舗装道路になり、すぐに大滝のバス停に出た。
あとはバスに乗りたい気持ちを抑えて、中川温泉の町営ブナの湯に向かう。なかなか良い温泉だ。
ここからまたバスに揺られて新松田へ向かう間、程よい疲労感で眠かったこと。
しかし、片道1150円のバス代はちょっと痛かった。