秋吉台   2017年5月

花を訪ねて

GWの混雑を避けて、今回は山口県に遠征!秋吉台に咲く花や、萩観光を含めて盛りだくさんの旅行となる。
移動手段はいつもの通り夜行バス。とはいえ今回は所要14時間という長丁場。秋吉台近くのバス停に着くのは翌朝9時半。各自早めに駅に着き、私は地下街でラーメンを食べ終えてから、無事東京駅19:30発の防長バスに乗車。まずはほっと一息。

車内は3列独立シートでゆったり。寝るには早いが、通路側の仕切りのカーテンを引いてまったりしているうちに、最初の休憩。東名の沼津SAでの15分の休憩後は消灯、就寝となる。とりあえず降りて綺麗なトイレで歯磨きし、遅れないようバスに戻る。

さて、寝る準備を、と空気枕を膨らませてたり靴を脱いだり。・・・ところが、出発時間を過ぎてもバスは動かない。あれ?
5分、10分、20分・・・。誰か迷子になったのだろうか?でもこんな小さなSAで?

何があったかと訝るうちに、運転手さん曰く、「このバスは目的地まで行けなくなりました。」
え〜?!
「実は交代の運転手が急病で、とても運転できる状態ではなく、今、救急車で搬送されました。」
・・・そういえば、さっきピーポーピーポーって来たけど、あれが・・・?

うわ〜どうなるの?まさか東京に戻るなんてことは・・・。

「それで、会社と連絡を取りまして、このバスは何とかして始発の新幹線に間に合うように名古屋まで行きますので、その先は、各自、新幹線で行ってください。」
各自?・・・交通費は?!・・・で、着くのは何時?

手持ちのお金がない人もいて一騒動あったものの、とにかく交通費は全額出してくれるが、領収書を貰っておいて、その額を後から振り込みか送金とのこと。・・・クレジットカード持ってて良かった。
ちょっと落ち着いて、スマホで調べると、名古屋始発は6:20、新山口には乗り継ぎで9:20着。それから10時のバスで秋吉台に行ける。当初より1時間弱の遅れだが、それで済めば御の字。やれやれ。

沼津から名古屋ということで、時間も距離もそれほど過大ではないので、ちょっと安心する。運転手さんも、適宜休憩しながら、早朝5時半には名古屋に着いた。始発まで間があるので、みどりの窓口はまだ閉まっている。
ようやく開いたブースに一気に我々の列ができる。スマホ検索と違う乗り継ぎを示されたが、とりあえず指定券を買って、改札が開くのを待つ。でもまあ、新幹線に乗れてラッキー!というpositiveな我々。 寝不足ゆえ、広島乗り換えを寝過ごさないよう注意しながら、「新幹線って本当に速いね〜!」

広島で間に合ったので1本早い乗り継ぎに変え、新しい九州新幹線「さくら」に。車内はシックなブラウン基調。なかなかいい感じ。

新山口からは直接秋吉台行のバスがあり、10時に出発。いろいろあったが、とにかく無事到着!あ〜長かった。
案内所のロッカーに荷物を詰め、パンフをもらい、ハイキングコースの相談をしてから歩き出す。まずは秋芳洞へ。
なかなかの規模で、見どころも多い。逆コースを歩く団体が多いのは、下りになるから。我々は、出てからハイキングなので、往路の登りに使う。面白いことに、ここは通路としても使え、1度券を買えば出入り自由。我々は、全部見た後、ちょっと戻ってエレベーター(!)で地上に出る。 ここから展望台を経て、いよいよ秋吉台散策へ。

一番お花の多い、短めのコースということで紹介されたのは、若竹山を廻るもの。地上へ出て、展望台まで少し歩く。上から見たカルスト台地は独特だ。本当は1日かけてゆっくり見たいところだが、それはまたの機会に。

歩き始めると、早速たくさんの花が迎えてくれる。しかも、初めての花も。
地味なソクシンラン、かわいいカノコソウ、初めてのハシナガヤマサギソウ。鮮やかなホタルカズラ。心置きなくカメラを向ける。
本当はオキナグサが見たかったが、時期はとっくに終わっている。(しかし、周回し終わるまでには、意外な場所でもう「翁」になった姿に出会えた。)

バスの時間が15時過ぎなので、早めに切り上げ、名物の夏ミカンソフトを目指して戻り始めると、とうとう雨が降り出す。目的は達成したので傘を差しつつ、僅かの距離で出発地点に戻る。店内でソフトを食べながら、「無事見られてよかったね〜!」

またもや秋芳洞に降りて、通り抜け。案内所に戻って一服。
萩行のバスはローカル色一杯。結構飛ばしながらも、無事到着。今回のお宿は奮発して「萩本陣」。電話をすれば迎えに来てくれる。「お荷物お持ちしましょう。」に「いえ、慣れていますから。」とさっさとザックを背負ってしまう私たち(笑)。お食事も温泉も楽しみ!

さて、萩は初めてのメンバーもおり、遠いところはレンタカーで。反射炉、笠山(日本一小さな噴火口だとか。)、そして市内を横断して指月公園(萩城跡)へ。
あとはお決まりの松陰神社、趣のある街並みを楽しみ、暑くなったので美術館へ。折しも「今右衛門の色鍋島」でじっくり名作を楽しみ、夕方のバスで東京へ戻った。

画像はブログの方でどうぞ。


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