二十六夜山    2003年11月16日

コース:都留市駅―道坂トンネル9:55〜11:05今倉山(東峰)11:40〜12:15松山(赤岩.12:35)〜13:30二十六夜山13:45〜15:00和出バス停(上戸沢)―赤坂駅


 今週も異常気象で、暑い日となるらしい。中央線大月から富士急行の都留市駅で下車、月夜野行きのバスに乗り込む。
朝方の中央線の遅延のため、予定の列車に乗れなかった人たちがあとからタクシーで追いかけると携帯に連絡が入る。バスは1日に数本という感じなので 私たちは待たずに登山口へ向かうことになる。

 道坂トンネルの入り口で降りると『今倉山登山口』という標識と地図がある。ここで身支度を整え、自己紹介をしているとタクシーが到着。総勢17名となる。

9:55、まずはトンネルの上に上がるが、15分足らずで南北方向の稜線に出る。左、今倉山。右、御正体山。
5分休んで、ここから急登。ひたすら今倉山へ向けて上がっていく。気温が高いので、すぐに汗がじんわり滲む。明るく開けた稜線が、まっすぐに空へ向かって延びている。
先週と同様、アキレス腱のストレッチよろしく、朝一番にはきつい登り。

 でも振り返ると展望が開け、気持ちがいい。歩いていればそのうち着くさ、と急登に慣れるしかない。花も殆ど枯れているが、目に付くのはオヤマボクチ、リュウノウギク?など。
丁度地図の真ん中辺り、1310mの地点で一旦やや平坦になる。ここでまた5分休憩。(10:35〜:40)

 ちょっと下ってまた急登。でもそのうちやや緩やかになると、振り返る余裕ができる。富士山が大きく見えてくる。今日もうっすらとしか見えないのは残念だが。木の葉が落ちたからこその展望だ。


御正体山の向こうに富士山

展望にも励まされ、頑張って歩いていると、ようやく今倉山(東峰1470m)に到着。11:05着。結構速いペースのようだ。

 早めのお昼を取って、11:40出発。今度は東西方向の稜線だ。
徐々にピークの標高が下がるとはいえ、いくつかの峰を越えていくのは先週の三ッ峠から清八峠のコースと同じ。そう簡単には歩かせてくれない。
一旦下って今倉山の西峰が凄く高く見えるが、いつもの如く、歩き出せばそうでもない。登りつめるとまた下って次のピークを目指す。
次のピーク「松山」(赤岩)は、好展望で知られるそうだ。急登を登りつめるとちょっと広くなっており、銀色の方位盤が設置してある。(12:15)
新宿の副都心や筑波山、雲取山などよく見えるらしい・・・。でも今日は霞んでいて、残念。


松山から今倉山方向を振り返る


この全ての山が見えるのは真冬?

 展望を楽しみつつ休憩を終えると、また"起伏"の昇り降りが待っている。いざ出発。(12:35)
葉も落ちて、陽だまりハイクにはもってこいの登山道だ。(今日は暑いけど。)


晩秋の山道

起伏を越えていくと今度は立派な林道に遭遇。(13:05)
ガイドブックには記述があるが、少し古い地図だと交差する手前で切れているので注意。
それにしても広い立派な舗装道路だ。お陰で登山道は強制的に階段で道路に下ろされ、道路をほんの少し歩いてまた登り返す羽目になる。
でも、二十六夜山はもう目の前。ここでちょっと休憩。(13:05〜:15)


林道へ降ろされる

前方には目指す二十六夜山

 「二十六夜山は右へ」などと標識がある。あと20分、とも。
最後の休憩を終えて最終目的の二十六夜山へ。もう山頂かと思うとまだ先があって、ちょっとがっかり。 でも、さすがに15分で到着!(13:30)お疲れさま〜。

暖かい紅茶を入れて飲む。今日も結構よく歩いたなあ。あとは上戸沢へ向けて降りるだけ。(13:40)

 リーダーは実は下山後、赤坂駅まで歩くの予定(50分)だと言う。でも他の登山者に「15:15発のバスがある。」と聞いて、全員一致で「バスに乗りたい!!」
ということで、休憩もそこそこに、15:15のバスを目指して下山開始。
コースタイムではバス停まで1時間30分になっている。果たして間に合うのか!?

それが、この下山路、大変な急勾配。落ち葉の下に小石がごろごろ。更には昨夜の雨。土は赤土。最悪のパターンだ。
でも、有難いことに、この滑りやすいルートには随所にトラロープが張ってあり、それを掴みながら必死で降りる。掴まなければ一体何回滑れば済むの?という状態。
途中何箇所もロープのお世話になりながらも、下りはいつもながら皆さんの速いこと。

足元に注意を集中させておりていく。神経を使うくだりがやっと終わった頃に「仙人水」という水場に出る。
名前もいいし、岩の間から流れ出ているので飲んでみると、冷たくて美味しい。(14:24)
水場のすぐ先から沢に沿うようになる。もうそこは"ハイキングコース”。右手の沢は周囲の木々との調和が素晴らしく、まさに日本庭園。
折角なので写してみたが、樹林帯で暗かったせいか、残念ながらみんなピンボケ。

 この雰囲気のよい"散歩道"をしばらく進むとやっと林道に出る。(14:50)下山口だ。
ここからは舗装道路になり、すぐに集落に入る。上戸沢のバス停はどこ?と見るが降りていくと「和出」という停留所がある。
上戸沢ではないものの、地元の人に伺うと、ここで待っていればバスが回ってくるとのこと。安心してザックの整理や靴の泥落としを始める。

時計を見ればまだ15時。みんなの足は速かった〜。

二十六夜山は二つあるが、こちらの道志の二十六夜山、とても展望もよく、楽しい山歩きが出来た。
ただし、最後のあの滑る道は、もう歩きたくないなあ・・・。


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