ヤマネコノメソウ (山猫の目草)
Chrysosplenium japonicum ユキノシタ科ネコノメソウ属
全体
上勝町 2008.04.13
花
上勝町 2008.04.13
花期3〜4月
花径4〜5mm
花色緑色
草丈10〜20cm
茎葉互生、長い柄があり円腎形〜卵円形、基部は浅心形〜切形。
縁に浅い平らな鋸歯がある。
根生葉円形、基部は心形で長い柄がある。
縁には浅くて先端が平らな鋸歯がある。
生活史多年草
生育場所湿った林内や、低地の湿った石垣など
分布北海道、本州、四国、九州
別名
その他茎葉は互生し、走出枝はない。

ネコノメソウの仲間でも、見た目がわかりやすい部類に属します。花の下に卵円形の大きめの苞葉をつけるため、花茎の上に緑の薄いテーブルがあって、その上に花が咲いているように見えるからです。

茎葉は互生しますがこれもヤマネコノメソウの特徴の1つです。花には花弁はなく緑色の4個の萼片があり、萼裂片の基部は黄色みを帯びます。萼裂片は花時には平開しますが花後は直立します。雄しべの数は4〜8個で、裂開直前の葯は黄色です。

果実は刮ハで、縦に裂開して杯状となり、その底に褐色の小さな種子を多数持ちます。その様子は確かに猫の目のようにも見えます。

まだ写真には撮っていないのですが、花後、花茎の基部に有毛の珠芽(ムカゴ)ができるそうです。

辞典によっては、雄しべが4つで群生し全体に小形のものをヨツシベヤマノコノメと紹介しています。ただし基本種との区別は連続的で難しいそうで、上の写真のものは4雄しべですが、ここでは区別せずに紹介しています。

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